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『アシュラ』感想 悪人と悪人の戦いに巻き込まれる悪人!韓国発の激烈ノワール

投稿日:2018年11月7日 更新日:

評価:

Netflixで配信開始となった『アシュラ』を見てみたよ!!
もう最高だったよ!!
悪いヤツばっかり出てくる映画が好きな人にはご褒美みたいな映画だったよ!

 

あ、同じタイトルの映画が多いけど2016年の韓国映画の方だからな!
ジョージ秋山の方じゃないぞ!
ケンガンアシュラも関係ないからな!
そこんとこよろしくな!!

アシュラ(字幕版)

汚職刑事のドギョン(チョン・ウソン)は、貪欲な市長のソンベ(ファン・ジョンミン)の犯罪行為を揉み消しては多額の報酬を受け取っていた。
しかしそんなクズ警察ライフが祟り、ドギョンはふとしたきっかけで後戻り出来ない重大な犯罪を犯してしまう。

市長の検挙に燃える検事のキム・チャイン(クァク・ドウォン)にその証拠を掴まれたドギョンは、ソンベの犯罪を立証する証拠を持ってくるよう検事に脅される。
市長と検察との間で板挟みにされる中で、ドギョンは危険な立場に追い込まれていく…!

 

…と言う話なんだ!

 

『殺人の追憶』と言い!
『新しき世界』と言い!
『悪魔を見た』と言い!
『最後まで行く』と言い!

 

悪い警察官が出てくる韓国映画にはハズレが無いのが定説だけど!
本作『アシュラ』は上に挙げた映画のどの映画よりもさらに壮絶かつ悪辣だったよ!
激烈ピカレスクだよ!!

 

この映画の何が凄いのかって、犯罪組織が(ほとんど)出てこないんだよね。
警察でしょ。
市長でしょ。
検事でしょ。
話を構成する登場人物が全員「良い人側」の職業なんだよ。

 

でもね、そのくせ全員悪人なの!!
『アウトレイジ』とかも全員悪人だったけど、あれはそもそもヤクザしか登場しない映画じゃん?全員悪人なのはある意味当然じゃん?
『アシュラ』は本来「善き人」であるはずの立場の人が揃いも揃ってみんな極悪人なんだ!!

 

この閉塞感やべえ。闇の密度が半端じゃない。
韓国世論の司法や行政に対する根強い不信感がほとばしってるよ!!

 

 

男前チョン・ウソンの命懸け顔芸!

とにかく全員悪人ヅラの『アシュラ』だけど、主人公ドギョンを演じるチョン・ウソンの顔芸が本作の面白さを支えているのはもう間違いないね!

 

チョン・ウソン自身はもう超かっこいい。超イケメン。
少し前の映画だけど『グッド・バッド・ウィアード』のときだって、かのイ・ビョンホンと並んでもまったく見劣りしなかった男前だ!

グッド・バッド・ウィアード (字幕版)

でもね、彼が演じるドギョン。
こいつはもう人間のクズだ!
自分より上の相手には媚びへつらうくせに、
自分より下の相手には平然と顔面パンチを見舞う暴力漢だ!
自分の犯罪を迷わず他人になすりつけようとする卑劣漢だ!
「顔が良い」=「ヒーロー性が高い」という映画的お約束を最初にまずブチ壊してくるスタイルが本当に素敵だ!!

 

「勝つ方につく」と公言するドギョンは市長と検事の板挟みに遭い、どっちつかずをギリギリキープして必死で保身に走る。
でも相手が相手なだけにそんなに上手く行く筈もなく、ドギョンは両方からボコボコにされるよ!

 

脳天ビール瓶叩き付け

顔面根性焼き

鼻っ柱連続殴打

 

首から上にダメージが蓄積していくので、クライマックス時点では顔面腫れあがりまくりなんだ!
命懸けの顔芸だ!
イケメンが台無しだ!!
元々の男前っぷりとのギャップが激しく、汚職警官として重ねてきた罪のツケだとはっきりわかんだね!
犯罪は割に合わないね!!

 

 

市長と検事のクセ顔対決!

ドギョンを巻き込んで火花を散らす市長と検事もクセモノ過ぎて凄い存在感だよ!

 

まずソンベ市長!
演じるのは『新しき世界』でも狂犬キャラで絶大なインパクトを残したファン・ジョンミン!
今回もえらいことになってるよ!

新しき世界(字幕版)

まず笑顔がキモい!
キモいって言葉嫌いだから普段は使わないけど、もうキモいとしか表現しようがないほどキモい!!
何かあるとすぐに「ニタ~ッ」って笑うんだけど、この口が本当に胡散臭いの極み!
『ワイルドアットハート』のウィレム・デフォー以来の汚い笑顔だ!!

 

そして序盤の「自分の生尻をペチペチ叩きながら同じ手でビュッフェ形式の料理を手掴みで食べる」という、自己中心的かつ下劣な人間性を一瞬で説明する演出にも脱帽だったよ!
とにかく画面に登場するたびに厭な気持ちになる、一切同情する気の起こらない見事な悪役ぶりだ!!

 

そんなソンベ市長を追い詰めようとする検事も凄かったぞ!
悪いヤツと敵対するのだからさぞや良い人なんだろうなと思ったら、ソンベと大差無いクズだった!!
むしろ下劣さはソンベ以上だよ!!

 

演じているのはクァク・ドウォン。
『哭声-コクソン-』の時は怪現象を前にひたすら怯え続けるオッサンの役だったけど、本作アシュラでは超尊大でふてぶてしいデブに大変身だ!
俳優ってすごーい!君は両極端な役作りが得意なフレンズなんだね!!

哭声/コクソン(字幕版)

一応「金より正義を取る気概」のある人物ではあるけれど、そんな彼がラストに見せる超ドレッドノート級の浅ましさには軽く人間不振に陥らせられるよ!

 

 

堕ちていく「可愛い後輩」!

フィルムノワールに欠かせない男の純情要素を一手に引き受けるソンモも凄く印象深かったよ!

 

ソンモはドギョンを先輩として純粋に尊敬していた新米警官なんだけど、ドギョンのダメな所だけ見習ってしまい警察辞めて闇世界に就職しちゃうんだ。そしてよりにもよってソンベ市長の部下に。
エン転職ならぬ闇(あん)転職だなコリャ!!

 

で、ソンベ市長に気に入られて裏社会でサクセスしていくソンモ。高級スーツで新車を転がし、どんどん図にのっていく。

 

見かねたドギョンが
「自分がヤベー立場になってるって分からないのか!?市長に利用されてるだけだぞ!!」
と諭しても
「センパイ嫉妬っすかwww見苦しいっすねwww」
と取り合わない。

 

二人の絆がどうなってしまうのかが物語に深みと緊張感を付与しており、とっても良い感じだったぜ!!
これぞ男の純情!だよね!!

 

ただ...
ドギョンが汚職に手を染めてまで金を欲しがったのは病床の妻のため...という設定はちょっと浮いてる気がするなあ。
ベタ過ぎない?
それよりは「ドギョンにとって唯一家族と呼べる存在はソンモだけ!」って方が、しっくり来るって言うか俺好み。
ラストの展開もよりドラマチックになってた気がするよ!
まあ要らない茶々だね!

 

 

韓国ノワールの新たな大傑作!

と言う訳で超楽しかったよ『アシュラ』!!
なお当記事執筆現在、日韓関係は元徴用工問題で激震が走ってるよ。
日本全国で対韓感情が悪化しててネトウヨ大喜びだよ。

 

でもね、敢えて言うよ。

韓国サイコー!
韓国映画超サイコー!!
闇社会映画が世界一面白い国、韓国だーいすき!!!

 

やっつけで恐縮だけど、大傑作韓国ノワールをいくつか紹介して今日は終わるね!

↑潜入捜査モノにハズレなし!

 

↑復讐のために鬼と化すイ・ビョンホン

 

↑コメディタッチの汚職警官モノ



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