「結局、今Netflixで一番怖いホラーはどれ?」
Netflixの膨大なライブラリから、今夜の悪夢にふさわしい1本を選ぶのは至難の業……。 そんな貴方に読んで頂きたいのが本記事です。
肉体破壊、精神的トラウマ、不条理な狂気。最新の話題作から人に勧めてはいけない閲覧注意物件まで、ホラー映画の真髄だけを10作品集めました。
これさえ観ておけば間違いない、最怖の布陣をお楽しみください。
※2025年12月現在の配信状況に準拠しています。
🥇 呪詛

Netflix独占
【閲覧注意】観る者にも呪いを伝播させる、最凶の体験型ホラー
呪いの儀式に関わってしまった母娘を描く一作。
台湾史上最もヒットしたホラー映画。そして、その看板に偽りなし。
単なるジャンプスケア(驚かせ)に留まらず、観客に特定の「呪文」や「印」を覚えさせてからそれを驚異の伏線回収で利用する演出がとにかく悪質だ。
ラストの数分間、全ての点と線が繋がった瞬間に突きつけられる真実には心底震え上がるはず。
近年のホラー映画界における超新星爆発と呼ぶべき、現実侵食ホラーの傑作。観終えた後、あなたは二度とあの印を忘れられなくなる。
🥈 呪怨:呪いの家

Netflix独占
ドラマシリーズ
【不条理の極北】説明不能な時系列の歪みが、観る者を「家」に閉じ込める
既存のシリーズとは一線を画すシン・『呪怨』。
幽霊が「ばぁーっ」と驚かせるのではない。逃げ場のない「家」が、そこに足を踏み入れた者の運命を徹底的に叩き潰していく…その容赦なさが最高に不気味で怖い。
過去と現在が混濁し、因果関係すら崩壊していく時系列の不条理さ。理屈による説明を拒絶するその恐怖は、観る者の脳を直接侵食し逃げ道を塞ぐ。
日本ホラーが到達した、最も怖くて救いのない最高傑作だ。
🥉 ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス

Netflix独占
ドラマシリーズ
【家族という名の地獄】ホラーを超えた人間ドラマの傑作
幽霊屋敷での一夜が、数十年にわたり家族の精神を蝕み続ける様を描く。
ホラーの歴史を塗り替えたと言っても過言ではない、あまりに美しく悲しい物語。
特筆すべきは第6話。一話まるごと驚異の長回し(ワンカット)で描かれる「葬儀と嵐」の緊迫感だ。時間と空間がねじれるその異様な雰囲気にひたすら圧倒される。
中盤に明かされる「首折れの女」の真実も、観客を驚愕と悲哀のるつぼに叩き落とす。
鋭いホラー演出と濃厚なドラマが最高のバランスで融合した、圧倒的完成度の名作。
4位 フランケンシュタイン

Netflix独占
【至高の怪物讃歌】美しく残酷な「父と子」の物語
鬼才デル・トロが満を持して挑んだ、モンスターホラーの原典にして金字塔。
史上何度も映像化されてきた古典作品だが、過去作のいずれとも似ない繊細で知的な怪物の姿に魂が震える。
こだわりぬいた美術によって全シーンが絵画のような構図美を帯び、巨匠アレクサンドル・デスプラによる音楽が19世紀ゴシックを濃密に描き出す。
創造主ヴィクターの傲慢さと、愛を乞う怪物の悲痛な叫び――。
ホラー映画ではあるが単なるジャンル映画ではない。
「不完全なまま生み出された命」への慈愛に満ちた、映画史に刻まれるべき新たなるマスターピースだ。
5位 IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

一般公開作
【恐怖の原体験】ピエロが象徴する子供時代のトラウマ
謎の「それ」に脅かされる少年少女を描いたスティーヴン・キングの傑作。それを現代に蘇らせた、ホラー映画界の金字塔だ。
神出鬼没の殺人ピエロ・ペニーワイズのビジュアルにビビらされるのはもちろんだが、真の魅力は「ルーザーズ・クラブ(負け犬仲間)」の少年少女たちの瑞々しい絆にある。
彼らが直面する恐怖は、誰もが子供時代に感じた無力さそのもの。
ホラーとしての衝撃と青春映画としての感動が同居する、エンタメホラーの最高峰。
6位 ゲット・アウト

一般公開作
【違和感の正体】何かが、決定的に狂っている
ジョーダン・ピール監督の名を一躍世界に知らしめた衝撃作。
彼女の実家を訪れた黒人の青年が、そこで暮らす白人たちの過剰なまでの親切に覚え始める違和感。その正体が明かされたとき、物語は一気に悪夢へと加速する。
幽霊や怪物は一切出ない。
しかし人間の偏見やエゴが剥き出しになるその瞬間、観客は史上最高に気味の悪い恐怖を体験することになる。
緻密に張り巡らされた伏線が、二周目の鑑賞すら楽しくさせる。ピール監督自身による脚本がほんとに秀逸。
7位 新感染/ファイナル・エクスプレス

一般公開作
【極限の人間ドラマ】愛と新幹線とゾンビ
猛スピードで走る新幹線という閉鎖空間で、爆発的に増殖する感染者(ゾンビ)ども…。
韓国発、世界を震撼させたサバイバル・ホラー。
手に汗握るアクションのクオリティもさることながら、本作の真骨頂は「極限状態に置かれた人間の本性」の描き方にある。
自己中心的な主人公が守るべきもののために変わっていく姿に、最後はホラー映画であることを忘れて涙腺が崩壊する。
絶望の中に灯る、美しくも残酷な希望に心打たれる。あとマ・ドンソクの張り手ゾンビ退治にも心打たれる。
8位 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

一般公開作
【因習の地獄】戦後日本の闇と「村」の狂気
誰もが知る妖怪少年の前日譚…と見せかけて実は大人向けトラウマ映画。
閉鎖的な村、一族の家督争い。そして地下に隠されたおぞましい秘密――。
横溝正史っぽい昭和怪奇譚の王道に、圧倒的な映像美と本気の恐怖が宿る。
人間の醜悪さが妖怪以上に恐ろしく描かれている点が特に印象深い。アクションとしての爽快感の裏側で、観る者のSAN値をゴリゴリと削りに来る。
アニメーションだからこそ到達できた、おどろおどろしくも美しい「日本の地獄」を贅沢に堪能しよう。
9位 ザ・リチュアル いけにえの儀式

Netflix独占
【森の悪夢】ブレアウィッチかな…と思わせて最後は誰も見たことがない地獄へ
友人との森ハイキングが、オカルティックな悪夢へと変貌する…。
過去のトラウマに苦しむ主人公の内面的な恐怖と、森に潜む物理的な恐怖が溶け合う構成が冴える一作。
そして最大の見どころは、終盤に姿を現すクリーチャーの異形すぎるデザイン。他のどの映画にも似ていない神々しくもおぞましい「それ」を目撃した瞬間、観客は作り手の圧倒的なセンスにひれ伏すことになる。
有名作とは言えないが埋もれさせるにはあまりに惜しい、Netflix独占ホラーの秘宝。
10位 獣の棲む家

Netflix独占
【亡霊より怖い現実】生き延びた罪か、移民の孤独か
内戦下の南スーダンを脱出し、英国へ逃れた若き夫婦。彼らに与えられたのは、ボロ屋敷という「仮初めの居場所」だった。
壁の隙間から囁く亡霊の声は、単なる心霊現象ではない。それは新しい国に馴染もうとする彼らが引きずる過去そのものだ。
現代社会が抱える移民問題という重いテーマを、鋭利なホラー演出で切り裂く社会派の一作。
幽霊の恐怖以上に割り切れない重い感情が深く刻まれる、。

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