当ブログではNetflix配信作品の中で「どれが面白いのか知りたい!」という方のために、ジャンル別に厳選したおすすめ作品を紹介中です。
今回は、Netflixオリジナルのホラー映画。
ただし「中の上」くらいの出来、いわゆるB級ホラーに敢えて限定してみました。
大傑作!
…とは言えないけどスルーするには惜しい一品。そんな若干紹介しにくいゾーンの隠れ佳作をピックアップします。

だって観るホラー映画が毎回『ロングレッグス』や『ミッドサマー』級だったら疲れちゃうじゃん。
ELI/イーライ
2019年 アメリカ
監督:キアラン・フォイ
出演:チャーリー・ショットウェル、リリ・テイラー
難病に苦しむ11歳のイーライは、両親に連れられ実験的治療を行っているという山奥の病棟に赴く。
古い洋館を改造したその病棟に入院するイーライだったが、その日から彼の周りでは恐ろしい出来事が次々起きるようになるのだった…。
誠意あふれる正統派ドッキリ系
直球の心霊描写がてんこ盛りの、サービス精神あふれる一品。とにかく観客に怖がって貰おうという作り手の誠実さが伝わってきます。
イナバウアーのポーズでじっとしていた少女の霊が急に動き出すシーンは特に秀逸。
画面には映っているのに、あまりにしれっと居るから最初は何か分からない…からの怒涛のジャンプスケアはかなりイケてます。
なお終盤の超展開には唖然。
そのオチなら序盤のあの描写とかと齟齬があるじゃん!とツッコミたくなりますが、そこはB級ホラーだと思って素直に楽しむが吉でしょう。
ストレンジャーシングスのマックスちゃんことセイディー・シンクがキーキャラとして登場するのも見逃せません。
キャラ付けもまんまマックスちゃん。
イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-
2019年 アメリカ
監督:ヴィンチェゾ・ナタリ
出演:パトリック・ウィルソン、ライズラ・デ・オリヴェイラ
助けを呼ぶ少年の声を聞き、高い草が生い茂る広大な草むらに足を踏み入れた妊婦とその兄。
しかし彼らはいつしか互いを見失い、草むらから出られなくなっていく…。
時間と空間の両方に閉じ込められる
スティーブン・キング原作の閉じ込められ系スリラー。
監禁されるのが狭い檻とかではなく、行けども行けども緑の広大な草むらってところが視聴者の不安を一層煽ります。
閉じ込められ系スリラーの金字塔『キューブ』で鳴らしたヴィンチェゾ・ナタリ監督らしい題材。
時間も空間も捻じ曲げて犠牲者らを逃がさない草むら…。
その正体が最後まで明かされないのも不安感が増してグッドですね。まあスッキリはしないので賛否分かれるところだと思いますが。
ホラー映画と聞いたらじっとしていられない御仁ことパトリック・ウィルソンが、実に楽しそうにブチ切れ演技を披露しているのも嬉しいポイントです。
ザ・リチュアル いけにえの儀式
2018年 イギリス
監督:デヴィッド・ブルックナー
出演:アーシャー・アリ、ロブ・ジェームズ=コリア―
長年の友の追悼のため、スウェーデンの森深くへハイキングに出かける4人の男。
しかし彼らは、森の中で未知の恐怖と遭遇することになる…。
心理描写とモンスター造形が両方秀逸
森を舞台にしたオカルトホラー。
誰が何のために作ったのか分からない不気味なオブジェが森じゅうに置かれ、それを見つけるたびに異様な事態が加速していく雰囲気は『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を彷彿とさせます。
「何かヤバいことに巻き込まれつつある…!」
という主人公らの焦燥感が細やかに描かれており、見応えあるドラマが展開。
主人公のトラウマが現実と交差し、何が現実か分からなくなっていく演出もクールです。
なお終盤に姿を現す「あれ」の、突き抜けて独創的なデザインには要注目。
映画秘宝も絶賛してましたがマジでホラー映画史上類をみないお姿です。

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