Netflixで観るべきアクション映画、探していませんか?
今回は、流血多め、暴力描写ガチめの作品を3本厳選してご紹介します。
痛みの向こうにあるドラマ、そして刃物と銃弾が織りなす美学に酔いしれる覚悟がある方だけ、どうぞお進みください。流血が苦手な方はブラウザそっ閉じ推奨。

血だ!血を見せろ!
(錯乱)
シャドー・オブ・ナイト
制作:2018年
監督:ティモ・ジャヤント
主演:ジョー・タスリム、イコ・ウワイス、ジュリー・エステル
残虐ファイトの満漢全席
殺し屋の主人公イトウは、少女を守るために組織を裏切る――という、むせかえるほどありがちなストーリー。
しかし実際始まったのは無垢な命を守る正義の戦いどころか、どんなアイテムでなら人を殺せるかを順番に試す地獄のワークショップだった。
とにかく殺し方のバリエーション数が異常。
回転ノコギリ?わかる。
牛肉?えっ。
ビリヤードの球?もう何でもアリかよ。
殺し屋たちが武器屋じゃなくてドン・キホーテではしゃいでいるとしか思えない。
イコ・ウワイスとの最終戦は、友情と殺意が交差する最大の盛り上がりどころ。『ザ・レイド2』を彷彿とさせる、決戦前の静かな一瞬に心奪われる。
暴力描写がストーリーの陳腐さを木星軌道まで吹っ飛ばす怪作。
血と汗と牛肉で構成された、Netflix史上最も栄養価の高いバイオレンス映画。
Demon city:鬼ゴロシ
制作:2025年
監督:田中征爾
主演:生田斗真、東出昌大
正統派復讐譚、でも流血量はケタ違い
家族を殺され自身も瀕死の重傷を負った殺し屋が、復讐のために血の雨を降らせる。
ストーリーは王道で悪く言えばありきたりだが、とにかく流血量が常軌を逸している。
そしてビジュアルには日本の民間伝承が過剰に盛り込まれている。海外ウケ路線だろうが、逆に日本人視聴者にとって異様な個性を放つ。
主人公のサカタは視聴者の期待を裏切らない無双っぷり。
ナタが唸り、血しぶきがほとばしる。銃もちょっとは使うが、真の殺意は刃物に宿る――そう言わんばかりのナタ最強伝説だ。
しかも敵は律儀に接近戦を挑んでくる。遠距離から撃てばいいのに、銃持ってわざわざナタのリーチ内に近付いて来る。完全に殺されに来てる。そんな流血アクション映画ならではのバカっぽさが最高に良い。
そして極めつけは布袋寅泰のリフ。あのダサカッコよさが、画面の流血沙汰を全肯定する音楽的暴力として炸裂する。
ラストの余韻も妙に沁みて、気づけば「続編はよ」と口走っている自分がいる。血まみれなのに清々しい一本。
ハボック
制作:2024年
監督:ギャレス・エバンス
主演:トム・ハーディ、フォレスト・ウィテカー
トム・ハーディの顔面力で魅せるバイオレンス刑事アクション
過去に後悔を抱える汚職警官は、麻薬組織同士のトラブルに巻き込まれた政治家の息子を助けるため血みどろの戦いに身を投じる。
ギャレス監督の過去作『ザ・レイド』の血脈を継ぐ本作のアクションは、人体破壊の物理学にきわめて忠実。観てるこっちの節々が痛くなる。
とにかくダメージ→人体破壊の説得力が他のアクション映画とケタが違う。
終盤の小屋大乱闘も凄いが、中盤のクラブ乱闘こそ至高。テーブル、椅子、バケツ―この世に存在するすべてのアイテムは人体を破壊するために存在するのだと言わんばかりのハチャメチャ流血バトルだ。
殴れば折れる、蹴れば裂ける。そんな当たり前を美学として昇華するのがギャレス監督の流儀である。
そしてトム・ハーディの顔面が武器過ぎる。彼の焦り顔が画面にアップになるたび、映画の緊迫度が一段上がる。本作の脚本で明らかに浮いてるショボい家族ドラマは、彼の顔面力の前に蒸発していく。
全体としては粗もあるが、ハーディの顔面力と暴力の説得力で圧倒する力技の一作。
結局、映画って“圧”なんだよな。
血まみれでも、心に残るのが本物のアクション映画です。
他にもNetflixには、熱量高めの作品がまだまだあります。
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(正気)

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