マーベル映画を観たいけれど、シリーズは30本以上。どこから手をつければいいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、マーベル初心者でも楽しめる“最初の一本”としておすすめしたい3本をご紹介します。
とにかく予備知識が必要ない点にこだわって選びました。

1作切りで終わっても、一大サーガへの取っかかりとしても、どっちもOKな3本よ。
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー

制作:2014年
監督:ジェームズ・ガン
主演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ
銀河の片隅で、盗品ハンターのピーター・クイルが謎のオーブをかっぱらったことから、宇宙規模の大騒動が勃発。
賞金稼ぎアライグマと木、復讐に燃える筋肉男、そして暗殺者の女まで巻き込んで、なぜか銀河の命運を背負う羽目に!
集結!銀河のはみ出し者
しくじり者たちの寄せ集めが困難を経て団結していく系の、王道のチームアップ群像劇。
素晴らしいのが“バカっぽさ”と“泣かせ”の配分が絶妙すぎること。
アライグマが重火器をぶっ放すという、他の映画じゃ冗談みたいな絵ヅラも本作の世界観では映えまくる。その一方でセリフが「私はグルート」だけの木人という、ふざけてるとしか思えないキャラが終盤に観客の涙腺ツボを容赦なく攻撃してくる。
この荒唐無稽さと感動要素のバランス感覚は素晴らしいとしか言いようがない。
音楽の使い方も天才的。70年代ポップスと銀河レベルの大戦争の組み合わせが、そのまま主人公ピーターの郷愁を語る…という演出が上手すぎる。
初心者向け最適の一本であり、かつマーベル映画の中でも屈指の完成度。笑って泣いてとことん痛快。これぞエンターテイメントの究極系。
アントマン

制作:2015年
監督:ペイトン・リード
主演:ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラス
元泥棒のスコット・ラングは、刑務所から出たばかりの“しくじり父ちゃん”。
娘との関係修復を目指すも離婚後の元妻に渡す養育費は無い。社会復帰も厳しい。
困った先で謎の実験スーツを盗んだことで、彼は超ミクロスケールの企業間闘争に巻き込まれるのだった。
伸び縮みする父ちゃん!
縮んでるのにスケールがデカい。
主人公は名前の通りアリサイズに縮むことができるが、その「小ささ」を映像の迫力に変換する工夫が光る一作だ。
例えば、激走する列車の屋根の上で戦うのはアクション映画のお約束だが、本作ではそれをプラレールで再現してしまう。当然見た目は滑稽だが、これがもう大迫力バトルに仕上がっている。そのギャップが「小さくても心はおっきい父ちゃん」というテーマを熱く浮かび上がらせる。
ポール・ラッドの軽妙な演技がマーベルの中でも異色のフツーのひと感を醸し出しており、スーツを着てても中身は凡人な点が強調される。そこがまた泣ける。父ちゃん、特に賢い訳でも勇敢な訳でもないのにいっちょ前のヒーローとして頑張ってるじゃん…みたいな。
小さくなるというギミックをドラマと笑いに昇華した快作であり、かつマーベルの中でもコメディ路線に全振りした異色作だ。
シャン・チー/テン・リングスの伝説

制作:2021年
監督:デスティン・ダニエル・クレットン
主演:シム・リウ、オークワフィナ、トニー・レオン
サンフランシスコで平凡な駐車場係として暮らす青年ショーン──その正体は、千年の歴史を持つ暗殺組織“テン・リングス”の後継者、シャン・チーだった。
とある事件をきっかけに彼は、父親との因縁の決着をつけに伝説の村へと向かう!
カンフーヒーロー爆誕!
『エンドゲーム』後に登場した新しめのヒーロー。
カンフー映画へのリスペクトが骨の髄まで染みていて、格闘技のキレがマーベル随一。往年の名作『グリーンデスティニー』にリスペクトを捧げつつ、ワイヤーアクションもあんまり飛びすぎない絶妙な塩梅だ。
しかもアジア系キャストで固めた世界観が、これまでの“なんちゃってオリエンタル”とは違い、ちゃんと“地に足のついた東洋ファンタジー”になっている。
バス車内でカンフーして家族と再会して自分探しして最終的に龍が出てくる無茶苦茶ぶりなのに、ちゃんとまとまってる。
あまりに出来がいいので当然すぐ続編が作られるものだと(主演のシム・リウさえ)思っていたが、ことはそう単純ではないもようで2025年現在は『シャン・チー』ブランドはこれ一本きりで終わっている。続報無し。
逆に言えば一本でサクッと観られる作品として初心者にもうってつけだ。

マーベル以外にも、ディズニープラスで観られるお勧め作品を紹介中よ。
良かったら見て行ってね。

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