スターウォーズって、興味はあるけどどこから観ればいいのか分からない…。なんかタイトル多いし。
そんな方に向けて、初心者でも迷わず楽しめるおすすめ作品を3つご紹介します。
ディズニープラスで何を観ようか迷っている方にもぴったりのラインナップ。銀河の入り口は案外すぐそこにあるかも。
マンダロリアン
制作:2019年〜
監督:デイヴ・フィローニ、リック・ファムイイワほか
主演:ペドロ・パスカル、カール・ウェザース、ジーナ・カラーノ
我らの道、それが令和のスターウォーズ
帝国崩壊後の銀河を舞台に、孤高の賞金稼ぎマンダロリアンが、謎の幼児“ザ・チャイルド”(通称ベビーヨーダ)との出会いをきっかけに、銀河の片隅で壮大な逃避行を繰り広げる。
“毎回ちょっとした事件を解決しながら進むロードムービー型”で、スターウォーズ本編とは一線を画す独立性。予備知識必要ナシ。
で、何がそんなにすごいのかって? ライトセーバーもフォースも、あの“家系図が複雑すぎる本編”も一切出てこないのに、今や一番スターウォーズっぽいという逆説。これですよこれ。
銀河の片隅で、寡黙な男がちびっ子を守るために命を張る――それだけで、なぜか心が震える。
しかもこの男、顔を見せない。ずっとヘルメット。なのに、表情豊か。これが演出の妙か、ペドロ・パスカルのオーラか。
あとベビーヨーダ(途中で本名判明)の可愛さはもはや兵器。
壮大な神話よりも、ひとりの男とひとりの子ども。その関係性にこそ、銀河のすべてが詰まっている。
いまスターウォーズ見始めるなら、間違いなく本作から。ぜひおすすめ。
キャシアン・アンドー
制作:2022年
監督:トニー・ギルロイ
主演:ディエゴ・ルナ、ステラン・スカルスガルド、アドリア・アルホナ
ダークでダーティ、大人のスターウォーズ
帝国の圧政が銀河を覆う時代、惑星フェリックスで生きるコソ泥キャシアン・アンドーは、ある事件をきっかけに反乱分子として追われる身となる。逃亡の果てに出会った謎の男ルーセンに導かれ、彼は次第に帝国への抵抗運動に身を投じていく。
スターウォーズのくせに“スターウォーズらしさ”を徹底的に排除してくる異色作。
ジェダイ?いない。
宇宙魔法?なし。
代わりにあるのは、監視社会・密告・拷問・官僚主義。
これは光と闇の二元論ではなく、グレーゾーンの中で生きる人々の物語。それがこんなにも緊張感と説得力を持つのは、世界観の厚みと物語の冷徹さが見事に噛み合っているから。
スターウォーズが“子ども向け”だと思ってる人ほど、この作品に殴られてほしい。大人の銀河は、こんなにも苦くて、こんなにも美しい。
スターウォーズ:ビジョンズ
制作:2021年〜
監督:カナカナ・アニメスタジオ多数(カミカクシ、トリガー、サイエンスSARUほか)
主演:エピソードごとに異なる(声優陣含む)
一話完結の尖りまくり短編集
銀河の遥か彼方――というより、銀河の“外側”からやってきたような短編アニメ集。
スターウォーズの世界観をベースに、日本のアニメスタジオがそれぞれ独自の解釈で一話完結の物語を描く。
サムライ風のジェダイ、歌うドロイド、双子のフォース使い、茶室で決闘するシス――。
ジャンルはSFというより、時に時代劇、時に実験映像、時にただの妄想。物語の構造もバラバラで、むしろそのカオスこそ本作の真骨頂。
『ビジョンズ』をスターウォーズと呼ぶのはちょっと躊躇する。だがちょっと待て。
これは詰まるところ、スターウォーズという超豪華な立地に建てられた壮大なアニメ実験場なのだ。そこには創作の自由と熱量が危険なほどぎっしり詰まっている。
中でも『THE TWINS』は、トリガー節全開の超絶作画バトルで、物理法則も常識もフォースでぶっ飛ばす。あのパワーを浴びて「スターウォーズらしくない」と言うなら、それこそ“らしさ”って何だよという話になる。
シリーズの知識がなくても楽しめるし、むしろ知らない方が先入観なく飛び込める。そんな作品だ。
スターウォーズの世界は広大ですが、最初の一歩が楽しいとその先も自然と気になってくるもの。
今回紹介した3作は、そんな“入り口”として最適な作品ばかりです。
当ブログではシリーズの深掘りやスピンオフ紹介も別記事でまとめていますので、気になった方はぜひそちらもご覧ください。
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