『エイリアン』シリーズといえば、腹を破ってこんにちはするグロ宇宙生物のイメージが強いが、実は人類側の反撃手段も見逃せない。
ただし反撃といっても、効いてるのか効いてないのかよくわからないまま返り討ちに遭うのが毎回のお約束。
勝てる気がしないのに、なぜかやたらとカッコいい。今回はそんな”報われない火力”たちに敬意を表して、エイリアンシリーズに登場する武器TOP3を勝手に選出してみたよ。
🥇1位 M41Aパルスライフル
エイリアン退治の代名詞。『エイリアン2』でリプリーが使い方を念入りに覚えるシーンで主人公ウェポンとしての風格を不動のものした。
実銃のM1A1トンプソンにレミントン870を物理的に合体させたという痺れる設計。
弾数カウンター、グレネードランチャー、ポンプアクション――「男の子ってこういうのが好きなんでしょ」を極限まで詰め込んだ美学がここにある。
映画の枠を超えて「ゲーム界隈に革命を起こした銃」としての語りも外せない。『HALO』も『Destiny2』も、このM41Aからの絶大な影響の産物だ。まあM41A単品と言うより『エイリアン2』全体としての影響とも言える。
これ一本でゼノモーフを倒したシーンは意外に少なく、性能的には「効くといいね」レベル。しかし見た目と音だけで人類の希望を体現する、あきらめない戦士の魂。
🥈2位 M56スマートガン
『エイリアン2』でバスケス姐さんが振り回していた、異様にデカいマシンガン。
MG42をベースにした重厚なデザインに加え、体幹接続式の金属アームという無駄に本気なギミックが男心を直撃する。
銃を構える姿が空手の型にしか見えないのもカッチョ良さみなぎる。
「未来なのにこんな無骨な銃いる?」という疑問を秒で粉砕するロマン砲だ。
バスケスのアネキの代名詞でもある。なおバスケス礼賛記事はこちら。

🥉3位 M240火炎放射器
シリーズ全体に登場する“焼き払う系”の定番兵器。『エイリアン』『エイリアン2』では型式違いで登場するが、どの作品でも基本は「炎で焼く→酸の返り血を浴びない→ちょっとだけ勝てる気がする」という流れだ。
火=技術の象徴、浄化のメタファー、そして『プロメテウス(人類に火の使い方を教えたギリシャ神話の神)』とのリンク――と考察要素が豊富なシリーズのお約束攻撃。だがそんな小理屈抜きにしても「炎を噴射する」という行為そのものが視覚的に強い。
強くて汚い敵はやっぱり焼くに限る。
次点たち
『ロムルス』で登場したF44AAパルスライフルも火力的には申し分なし。ただし見た目がM41Aとほぼ同じなので、今回は”親戚枠”として選外。
練習シーンまでそっくりなのは、監督のM41A愛が滲み出た良オマージュでした。
そして忘れちゃいけないのが『エイリアン2』ラストでリプリーが”Get away from her, you bitch!”と啖呵を切りながら登場したP-5000パワーローダー。
だがあれはもう武器じゃない。リプリーそのもの。魂の外装。だから選外。でも心には残る。
というわけで、エイリアンシリーズ武器祭りでした。
倒せない敵に向かって無駄にカッコいい武器で立ち向かう――その姿勢こそが、このシリーズの美学なのかもしれない。
火力は希望なのだ。

ブログ主がめんどくさいエイリアン愛をぶちまけてるわ。

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