『ピースメイカーシーズン２』第４話の感想です。
ジュードーマスター、毎回弱すぎじゃない？
縮まる包囲網
今週のあらすじ
アーガスの特殊部隊がピースメイカーの自宅に突入。しかし、エコノモスの密かな警告により、ピースメイカーはギリギリのところで逃げ延びる。
アデバヨの協力を得て、彼は秘密の隠れ家で量子チャンバーを再起動。理想郷のような並行世界に再びアクセスし「本当の居場所はあっちだ」と確信を深めていく。
一方、リック・フラッグ（父）は部下の無能さに業を煮やし、ハーコートを使ってピースメイカーをおびき出そうと画策する。
友情と裏切りと鷹のフン
悩める友人たち
まずはエコノモス。彼の“いい奴指数”が今週も爆上がりだ。
アーガスの命令に従ってるフリをしつつ、ピースメイカーに警告を飛ばし、時間稼ぎまでしてくれる。この親切の出どころがただの義務感じゃなくて「友達だから」という、昭和の刑事ドラマばりの熱さ。
エコノモス、君はもう“11thストリートキッズ”の良心だ。
そしてハーコート。
彼女は今週、リック・フラッグ（父）に弱みを握られ、ピースメイカーを売るかどうかの選択を迫られる。
仕事か友情か。キャリアか信頼か。
毎週誰かが板挟みになってる『ピースメイカーS２』だが、今週のハーコートはまさにその象徴。ピースメイカーとの関係が微妙に進展してるだけに、裏切りの予感が余計に胸に刺さる。
あと『クリーチャー・コマンドーズ』でクレイフェイスに散々やられてたリックの背骨、意外とあっさり治ったのね。
マイケル・ルーカー、いつものアイツ
出典：https://www.themoviedb.org/
そしてそして、今週のMVPは間違いなくレッドワイルド軍曹。
演じるはマイケル・ルーカー。もうこの名前だけで笑える。ガン監督作の常連で、毎回「変な役」しかやらない男だ。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のヨンドゥで泣かせ、『スリザー』ではナメクジに寄生にされ、『ザ・スーサイドスクワッド』では冒頭5分で退場。
そんな彼が今回は鷹狩りおじさんとして登場だ。
しかもワッシーのフンを食べて味を分析し「4日前、ハムとポテチの味わい…」って、何のソムリエだよ。鳥の排泄物の食レポが聞けるのは『ピースメイカー』だけ！
なおこの軍曹、見た目はただの変態だが実はガチの特殊能力持ち。
鷹に詳しいだけじゃなくて、空間認識能力まであるっぽい。つまり、ただの変人じゃなくて“使える変人”。このギャップが『ピースメイカー』の世界観にぴったりである。
皮肉とヒーロー感が同居するこの作品において、ルーカーの存在はまさに“ガン印のスパイス”だ。
あっちの世界が自分の居場所！
アデバヨのまとも過ぎる警告
今週のピースメイカーは、ついに並行世界を「本来の自分の居場所だ」と明言。
そりゃそうだ。
家族と仲良し、ハーコートとは良い仲、世間じゃヒーロー扱い。
こっちの現実世界で得られなかったものが全部揃ってるんだから、そっちに惹かれるのは当然だろう。
だが視聴者としては「それ、罠だぞ…」と警鐘を鳴らしたくなる。
この手の理想の人生ってのは、映画の文法においては“甘い罠”であることが多い。特に『ピースメイカー』の世界観では、幸せの裏には必ず流血を伴うしっぺ返しが待ってること請け合いだ。
アデバヨはその危険を本能的に察知してピースメイカーに警告する。
彼女の「まともな奴のまともな忠告」が今週の良心ポイント。ピースメイカーは聞き入れないが、その言葉はちゃんと響いてはいるよう。
そんなピースメイカーを取り巻く「11thストリートキッズ」の友情ネットワークが泣かせる。エコノモス、アデバヨ、エイドリアン…みんなバラバラなようでいて、みんなピースメイカーを支える柱になっている。
ハーコートを試すピースメイカー
こっちの世界のハーコートを呼び出すピースメイカー。
彼女は例によってキャリア優先で、ピースメイカーを売る気満々。ピースメイカーもそれを薄々感じている。
エイドリアンに至っては「絶対裏切る」と警戒してる。バカのくせに鋭い。ほんと好き。
ピースメイカーの「ダメだろうな…」という表情が、今週のラストシーンの余韻だ。
もしハーコートが寸前で彼を助ければ、ピースメイカーも「こっちの世界も悪くないかも」と思い直すかもしれない。でも、正直その可能性は低い。このドラマ、そういう“希望の芽”を見せておいてバッサリ切るのが得意だから。
次回、ピースメイカーはどちらの世界を選ぶのか。
そしてハーコートは裏切るのか、救うのか。
友情と裏切りの狭間で揺れる彼らの選択が、物語の核心に迫っていく。
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よかったら見て行って。
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