Netflix発の大ヒットドラマ『ストレンジャー・シングス』。
「名前は聞いたことあるけど、観たことはない」──そんなあなたにこそご覧頂きたいのが今回の記事です。
なぜなら来たる2025年11月、ついに完結編が配信予定。
この祭り、乗るしかないじゃない!

ミリ知ら勢にこそ伝えたいこの面白さ。
田舎町の“異変”から始まる壮大な物語

舞台は1980年代のアメリカ・インディアナ州ホーキンス。
なんの変哲も無いこの静かな田舎町で、内気な少年ウィルが突然失踪する。
ウィルの友人たちは彼を探す中で、謎の少女イレブンと出会う。
彼女は特殊な能力の持ち主で、政府の施設から逃げてきた存在だった。──そしてウィルの失踪にはイレブンの能力が関わっていた。
物語はSF・ホラー・青春・友情・家族・陰謀・恋愛──様々なジャンルを横断しながら、濃密な世界観を展開していく。
ストシンの魅力は「全部盛り感」
『ストレンジャー・シングス』の魅力は単なるホラーでもSFでもない、“物語の融合”にある。
- SF的な異世界「裏側」の存在
- ホラー的なクリーチャーと少々のグロ描写
- 80年代カルチャー(ゲーム、音楽、ファッション)の再構築
- 少年少女たちの友情と成長
- 家族の絆と葛藤
これらが絶妙に絡み合い、観る者をストシン沼へと引き込む。
特に80年代カルチャーへのオマージュは解像度が高く、当時を知らない世代までノスタルジーに浸れるレベル。
知らないのに懐かしい…それがストシンの魔力だ。
キャラの存在感が物語を支える
そして忘れちゃいけないのが、物語を支える個性豊かなキャラクターたちだ。
- イレブン:鼻血と超能力で世界を救う、はじまりの少女。
- マイク:仲間思いで正義感の強い少年。ウィルの親友。イレブンとの甘酸っぺぇロマンスも見どころ。
- スティーブ:登場当初は弱いものイジめが好きなクズだが、話数を重ねるごとに良い奴度が急上昇し屈指の人気キャラに。
- ホッパー:町の警察署長。父性と孤独を背負う、数少ない大人枠キャラ。演じたデヴィッド・ハーバーはこれでブレイクしておっさん界のスターに。
彼らの成長と関係性の変化が、物語に深みを与えている。
と言うよりそれがメインと化している。どういうことか?
キャラクターと俳優の成長がシンクロしているのだ。
例えばイレブン役のミリー・ボビー・ブラウン。彼女はシーズン1出演当時は12歳の「子役」だった。だが最終話が配信される2026年には22歳。
ミリーの成長に合わせて、イレブンも(だいたい)同じ時間を劇中で過ごしている。
この”現実と劇中設定の同期”が視聴者に「一緒に旅をしてきた感」という格別の一体感を与える。
もちろん、子役の成長を物語に組み込む手法は『ストシン』の専売特許ではない。
『ゲーム・オブ・スローンズ』のスターク家もそうだったし『ハリーポッター』シリーズも定番だ。いにしえの『北の国から』なんてその元祖だろう。
だが10年の永きに渡って同じ俳優が同じキャラを演じ続け、しかもそれを物語の中心に据えるドラマシリーズ――この構造は唯一無二。
“エモい“という言葉が、ようやく本来の意味で使える瞬間だ。
どこから観ればいい?──今からでも間に合う!
基本はシーズン1からの視聴がベスト!
各シーズンの概要をざっくり整理するとこんな感じだ。アウトラインを知っておくと一気見でも話が入ってきやすいかも。
シーズン1

すべての始まり。
超能力鼻血少女イレブンや、彼女に惹かれていく少年ウィルら、終盤に至るまでずっと主役のキャラがすでに出そろう。
当初はシーズン1ぽっきりで完結する予定だった…という事情もあいまり、テンポと話の収まりが非常に良い。
「一気見しんどい…」という人は、まずはこれだけ観るのもアリ。切り良く見終われるし、気に入ったら次に進めばいいし。
シーズン2

「裏側の世界」のボスキャラ、マインドフレイヤが登場。物語は深刻度を増していく。
ただ急ピッチで作った続編だからか、構成はやや粗い。シーズン2にしか登場しないキャラらが軒並み掘り下げ浅く、話も散らかっている印象…。
とは言えクオリティがしっかり担保されているのが凄いところ。
シーズン3

しっかり予算と時間を確保して制作された結果、ケタ違いのハイクオリティに仕上がったシーズン3。
『ストシン』は劇中でも『ゴーストバスターズ』にオマージュを捧げまくっているが、本シーズンはまさにその『ゴーストバスターズ』風味。つまりちょい怖アクションコメディ路線だ。
色彩豊かでギャグ多め。悪役のソ連軍人たちですら小悪党扱い。
とにかく徹頭徹尾「観てて楽しい」作品に仕上がっている。
シーズン4

『ストシン』を「すばらしい出来のドラマ」から「人類史上最高峰の物語」に引き上げたのがこのシーズン4だ。
前シーズンのポップ路線から一転し、ホラー度高めのダーク神話に。
圧倒的な力を持つ魔神・ヴェクナが登場。イレブンたちはヴェクナに対抗するため、それぞれが想像を絶する試練に挑む。
ビジュアルも音楽も最高。そして主要登場人物ですら生存の保証が無い緊張感あふれるストーリーに、魂を引き込まれる。
今こそ『ストシン』に飛び込む理由
2025年末、ついにファイナルシーズンが配信される。
語りは終焉へ向かい、ウィルたちは決断を迫られる──はず。
この“語りの終着点”に立ち会えるのは、今から観始める人だけの特権だ!
『ストレンジャー・シングス』は、ただのドラマじゃない。
それは記憶と感情を揺さぶる、Netflix渾身の最終兵器なのである。

ストシン以外にもネトフリには名作がたくさん。
紹介してるから是非覗いていって。

当ブログの『ストレンジャー・シングス』まとめはこちらです。
好きがあふれ出す…。
コメント