『トランス・ワールド』閉ざされた空間…3人の男女…ここは一体どこなんだ!そしていつなんだ!

今回は空間がループする不思議スポットに閉じ込められてしまう『トランス・ワールド』です。

ループものには傑作が多いけど…退屈さが面白さに勝ってる。

評価 :2/5。

2011年 アメリカ
監督:ジャック・ヘラー
出演:スコット・イーストウッド、キャサリン・ウォーターストン

出典:TMDB

極寒の山小屋にたまたま同時に立ち寄った3人の男女。
夜が明けたらそれぞれの目的地へ向かうはずだったのに、なぜか山小屋周辺から出られない。
一方向へ歩いても、小屋の反対側に行き着いてしまうのだ。
そして3人の間に共通点が浮かび上がってくる…。

偶然集まったはずの登場人物たちに次々共通点が見つかる…という謎めいた展開は往年のどんでん返し映画の傑作『アイデンティティー』を彷彿とさせるスリリングさ。
ここは素直に「一体何が起きているんだ!?」とドキドキできました!

 

…が、画面に映るのは最初から最後までボロ小屋と枯れた雑木林だけ。貧相なうえに変化に乏しく退屈です。
そのぶん会話劇の面白さで観客を引き付けるのかと思いきやそれもなく、むしろ新しい事実が判明するたびに3人が
「そんな…!」
「まさか…!」
「嘘だろ…!」
毎回同じリアクションを繰り返すので大変テンポが悪い。またかよと言う気分になります。

場当たり的な行動を繰り返しただけなのに、なし崩し的に試練を乗り越えたことになっているラストにも疑問符。
3人の細かい所での話の噛み合わなさが伏線として生きてくる展開は秀逸だと思うのですが、そのアイデアを映画という形式にうまく変換できなかった感じです…(-ω-;)ウーン

でもまあスコット・イーストウッドの親父譲りのイケメンぶりが堪能できたので観て損はした気はしません。「金庫」の不思議な描写も好みでした。
惜しい佳作って印象です!

 

 

 

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