今回は『ファイナル・デッドブラッド』感想です。

近年最高峰のエンタメ寄り人体破壊!
あらすじ

制作:2025年
監督:アダム・B・スタイン、ザック・リポフスキー
主演:ケイトリン・サンタ・フアナ、リチャード・ハーモン
シリーズ25周年記念作にして、血の系譜を辿る“原点回帰”の一撃。
大学生ステファニーが繰り返し見る悪夢。それは過去の凄惨な事故現場だった…。
ただの夢ではないと気づいた彼女は、唯一の手がかりを頼りに故郷へ向かう。
そこで彼女が辿り着いたのは、50年以上語られることのなかった“死の連鎖”の始まりだった。
血とピアスとゴミ処理機
祝!過ぎる!日本公開!!
一時は日本公開が危ぶまれたが、おそらく配給会社の誰かが熱い取り組みをしてくれた結果であろう。劇場公開方針へと軌跡の大復活を遂げた『ファイナルデッドブラッド』。
公開に尽力してくれた誰かに感謝。
そして、その誰かの努力に値する素晴らしい流血ホラーだったことを最初にお伝えしたい!
とにかく「楽しいデスシーン」を徹底的に愉快痛快楽しめる一作だ。
今回も日常の風景が突然凶器に変わる演出が冴え渡っていて、次は何が飛んでくる?という緊張感を植え付けてくれる。死の予知がもたらすスリルのフルコース。
そして人体破壊描写も凄まじいの一言。
落下エレベーターで身体を縦真っ二つにされるオッサンや、脳みそにネジ状の金属ぶち込まれる兄ちゃんなど、最初から最後までおもしろ人体破壊が堪能できる。
やはりホラー映画はこうじゃないと!
なお今回の最優秀ゴア賞はゴミ処理機で生きたまま押しつぶされるシーン。
過去シリーズの巨大ガラス圧殺シーンに匹敵する名シーンdeath。
笑い要素も絶品!
シリーズの持つバカ映画としてのコミカルさも忘れてないぜ!
特にピアスの兄ちゃんがそのピアスゆえに色々大変な目に遭うシーンは、スピード感も相まって爆笑してしまう。
その過去シリーズへのオマージュもコミカルに濃厚。
過去シリーズ…って言うか主に『2』。
『2』…って言うか主に例の「巨大丸太で乗用車ぶち抜きシーン」。
やっぱあのシーンは20年経った今も伝説だよね。
超丁寧に作られた「いつものデスティネーション」
ただ事前情報の
「超高評価!」
「シリーズ最高傑作!」
の圧倒的評判からすると、若干の肩透かしがあった。
と言うのは、余りにもいつもの『ファイナルデスティネーション』なのだ。
いや、めちゃくちゃ丁寧に作ってある映画だとは思う。
前述通りゴア描写は最高だし、疎遠だった家族が死の運命を乗り越えるために結束する展開は王道的。
そこに不満は無い。無いが…
この前評判の異様な高さは、もっとこう…「シリーズの違う地平」を見せてくれると勝手に期待してた。
例えば死のロジックに哲学的な問いが絡むとか、予知夢が実はAIによるシミュレーションだったとか、そういう“ひねり”を勝手に妄想していた…。
まあ勝手な期待だ。いずれにせよ、とことんウェルメイドではあるが『ファイナルデッドブラッド』は「いつもの続編」に留まる風格だ。
でもそれが悪いとは言わない。
むしろ、シリーズの“様式美”をここまで丁寧に再構築してくれたことに拍手を送りたい。
今日血が見たいあなたにおすすめ!そして、ピアスは外して観よう。

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ファイナルデスティネーションと言えば丸太!
丸太シーンと言えばコレ!!
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