『キャッシュトラック』警備会社に入社する無口なおっさん…だが実は超強い 一体何者!?

今回は『キャッシュトラック』の紹介です。

コミカルさ封印路線のステイサム。

評価 :3/5。

あらすじ

出典:TMDB

制作:2021年
監督:ガイ・リッチー
主演:ジェイソン・ステイサム、スコット・イーストウッド

ロサンゼルスの現金輸送会社。
強盗多発地帯という地獄のような職場に、ひとりの男が入社する。履歴書は平凡、態度も無口、愛想はゼロ。彼は同僚からも軽んじられるのだった…。

だがある日、強盗団が襲撃してきた瞬間、彼は突如として“戦闘マシーン”に変貌。秒で敵を殲滅し同僚たちを唖然とさせる。
男は何者なのか。なぜこの職場に。

 

 

ユーモア封印ガイ・リッチー

監督のガイ・リッチーと言えば『スナッチ』や『ロック、ストック〜』のようなチョイ悪イケメン×コメディ寄りアクションの名手。

だが本作『キャッシュトラック』ではその得意技を敢えて封印し、代わりに“冷徹な怒り”を主成分にしたハードボイルドを前面に。
構成もトリッキーで、時間軸シャッフルが観客を惑わせる。

だがその混沌を一本貫くのがステイサム兄貴の無言の圧。
兄貴の顔面は怒り・悲しみ・復讐・倦怠・殺意をすべて“眉間のしわ”で表現する。

さらに銃撃音に凝りまくった音響設計も印象的。
とにかく銃声がリアルに重く響く。
それに呼応するようにアクションのテンポも、いつものステイサムらしい”魅せる殺陣”ではなく”殺す”に徹している。
そのムダの無い動きが、ステイサムの内面に燃える怒りを饒舌に表現する。

ガイ・リッチー監督もジェイソン・ステイサムも、本来笑いのフィールドで実力を発揮するタイプ。そんな二人が“笑い”を捨てて“怒り”を選んだ本作は、重厚なハードボイルドアクションでありそして異色作だ。
“怒りの美学”を堪能できる一作。

 

 

 

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