今回はマグニフィセント・セブンです。

ちょっと「有名俳優のコスプレ大会」感あるけど、ちゃんと面白い。
あらすじ

制作:2016年
監督:アントワーン・フークア
主演:デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク
巨大企業とは何の関係もない19世紀末のアメリカ西部。
とある貧しい村は、ならず者バーソロミュー・ボーグ率いる私兵団に支配され、暴力と搾取に喘いでいた。
村人たちは賞金稼ぎのチザム(デンゼル・ワシントン)に助けを乞う。
チザムはさらに仲間を募り、ギャンブラーのファラデー(クリス・プラット)、元南軍の狙撃手グッドナイト(イーサン・ホーク)、東洋の剣士ビリー(イ・ビョンホン)ら、個性も背景もバラバラな7人のガンマンが集結。
壮絶な村の防衛戦が幕を開けるのだった。
めっちゃ簡単に集まるパーティメンバー
まず言いたい、七人が集まる理由が雑すぎる。
仲間集めのテンポが異様に早い。西部劇のはずなのにまるでRPGの序盤クエスト。
「仲間を集めよう!」→「はい、集まりました!」のノリでスピード解決…いやもうちょっと葛藤とか欲しいよ原作通り。
仲間になる具体的なエピソードも「生肉食べて意気投合」とかちょっとよく分かんない。
とはいえ、画面の豪華さは文句なし。
デンゼル・ワシントンが馬に乗って登場するだけで空気が引き締まる。やはり大御所はオーラが違う。
クリス・プラットはいつもの軽口と銃の早撃ちで、場をかき回しつつも締めるところは締める。
イーサン・ホークは陰のあるスゴ腕狙撃手として、陰と陽のバランスを絶妙に演じる。
そしてアジア枠のイ・ビョンホン。出番は少ないがスターゆえの存在感。イーサン・ホークとの謎友情も熱い。
このメンツが一堂に会するだけでもう眼福の極みだ。
細けぇことはいいんだよのノリ
アクションも抜かりなし。銃撃戦は火薬量が尋常じゃなく、村がほぼ“爆破演出のためのセット”と化している。いいのか?いいんだ派手だったら!
敵も野盗のくせに無限湧き疑惑が浮上するほど数が多く、もはや西部劇というよりゾンビゲームの中盤戦。だがそれがいい。撃って撃って撃ちまくる。正義も倫理も後回し。まずは火力。これぞ男の映画。
そして印象的なのは、七人それぞれに見せ場があること。誰かが置いてけぼりになることなく、ちゃんと“死に様”まで演出されている。
特に終盤の展開は旧作『荒野の七人』へのリスペクトを感じさせつつ、現代的なエモさも忘れていない。まあその“エモさ”がちょっと強引だったりするけど、そこは“マグニフィセント”の名に免じて許す。
理屈よりも豪華さと勢いで押し切る―そんな強引さも現代らしい西部劇。
七人の動機が雑でも、銃声と爆炎がそれをかき消してくれる。多少の味ムラはるが、この画面の豪華さなら文句はない。

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