今回はAmazon自ら出資し制作されたSF対策『トゥモロー・ウォー』を紹介します。

今時このおバカっぷりは逆に貴重。…かも。
あらすじ

制作:2021年
監督:クリス・マッケイ
主演:クリス・プラット、イヴォンヌ・ストラホフスキー、J・K・シモンズ
ある日、サッカーの試合中に突如現れた未来人が、30年後の地球が異星人との戦争で壊滅寸前であることを告げる。
人類の存続をかけて、現代の人々を“未来の戦場”に送り込むという謎作戦が始動。
高校教師で元軍人ダン(クリス・プラット)は、娘の未来を守るため自ら志願し、30年後の地獄絵図へとタイムジャンプする。
なにこの設定…
もうSF設定が穴だらけ。というより穴しかない。タイムパラドックスにぶつかりまくりのヘンテコ設定だ。
「過去改変」というほとんど全知全能の能力を持っていながら、出力されたアイデアが「過去人を未来戦場に送り込む」というただの人海戦術(しかも将来食いつぶし系)。話の整合性など知ったこっちゃない様子。
未来に行って戦うのに過去の人間に何の訓練も施さず、いきなり異星人の巣に放り込むのもわけ分からん。
しかもその異星人、白い触手付きの殺戮マシン+ゾンビの群れって感じでつまり怖い。なのに兵士たちには「怖がるといけないから」という理由で敵の情報を一切教えない。何かの伏線かと思ったらマジでその理由だけという。
情報戦という概念の存在しない世界線だ。
何もかもが雑
そして登場人物たちの行動が常に猪突猛進のみ。
作戦も戦略もなく、ひたすら撃って走って叫ぶ。
クリス・プラットはいつもの陽気な兄ちゃんモードを封印し、今回は娘のために世界を救う筋肉パパとして奮闘。一応その娘がらみのヒネった展開はあるにはあるが…全体的な作りが雑すぎて全然心に響かない。
J・K・シモンズ演じる父親も筋肉と銃火器で存在感を示すが、親子の確執が解消される過程が「銃を撃ち合ったら仲直り」みたいなノリで、感動よりも失笑が先に来る。
異星人との戦闘はCGの質は高いが、演出が“とにかく数で押す”スタイルで単調…。敵が湧いて湧いて湧きまくり、もはや地球全体が養殖場になっているかのような密度だ。
その中で主人公たちは「家族の絆」と「人類の希望」を叫びながら、爆発と銃撃で問題を解決していく。
そして何が何だか分からないまま解決へ。
『トゥモロー・ウォー』は、『バトルシップ』に代表される愛すべきバカ映画の系譜に堂々と名を連ねる一作だ。
タイムトラベル、異星人、家族愛、筋肉、全部盛り過ぎで胃もたれ必至。でも無茶苦茶だからこそ、かえって記憶に残るのだから映画って不思議だ。

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