Netflix『イクサガミ』あの改変は正直どうなの!?考察と次シーズン予想(※ネタバレ注意)

怒涛の展開と超絶熱量の剣戟アクションで全Netflixユーザーを熱狂させた『イクサガミ』。
同作は(概ね予想通り)絶妙な引き具合でシーズン1を終えた。と言う訳で今回は、第1章の考察を経つつ来たる次シーズンの予想をしてみよう!

ネタバレ注意よ!
本編観てから読んでね!

 

考察:これは受け入れられない…

響陣、ユーモア忍者からネトフリ怪人へ

出典:https://x.com/NetflixJP

原作ファンを最も戸惑いの淵に叩き込んだのは、やはり響陣(きょうじん)のキャラ改変だろう。

原作ではユーモアと優しさで一行のムードを作ってくれていた響陣。
元・伊賀忍者の冷酷な凄腕だが、人間臭い動機を抱えて蟲毒に参加するというギャップが魅力だった。

だがNetflix版では腹の底の読めない怪人に。屈指の人気キャラなだけに、まさかのダークサイド堕ちとは戸惑いを禁じ得ない。

岡部幻刀斎に愁二郎たちの居場所をリークするという明確な敵対行動を取りつつ、四蔵と三助にも同じ情報を与えて愁二郎を助ける。ムーブが矛盾してるのが不気味だ。
「兄弟の結束を促すための危険すぎる賭け」と好意的に解釈できなくもないが、それはあくまで結果論。現に彩八は重傷を負っており、間一髪で死ぬところだった。

たぶんネトフリ響陣は蟲毒を面白くしたいだけなのだろう。
進之助の頬をクナイでぺちぺち叩きながら「もうちょっと楽しもうや…この蟲毒を」と不敵に笑う姿は、デスゲームものお約束の「殺し合いそのものを楽しむ狂人」のそれ。響陣なだけに。

クレイジー枠の無骨がシーズン1で華々しく散ったので、次シーズン以降その枠を埋めるのは意外にも響陣なのかも知れない…。
彼がなぜ得体の知れないトリックスターと化してしまったのか。その裏には彼なりの哀しい動機があるのか…それを見守りたい。

 

京八流奥義?ねぇよ、ンなもん!

原作通読組が白目を剥きながら困惑したのはここだろう。

京八流の八つの奥義――「破軍」「巨門」など、リアリティラインをぶっちぎる能力バトル要素がNetflix版では完全に削除。『ジョジョ』からスタンド能力を引き算するような、あるいは『ワンピース』から悪魔の実能力を抜くような暴挙だ。

愁二郎の能力「武曲」は、特殊な脚運びで自身のスピードを一時的に爆増させるもの。
個人的に実写版『るろうに剣心』のドリフト抜刀術に匹敵する映像化を期待していただけに、「武曲?無いけど?」な態度のネトフリ版には横転待った無しだ。

また原作では弟子同士が戦い、勝者が敗者の奥義を吸収するというロックマン的設定がバトロワの必然性を担保していた。だが映像版は「奥義ナシ!強い奴が勝つ!」というストイック極まりないシステムに簡略化。
確かにテンポは良くなったが、エンタメの爆発力を支えていた「山田風太郎っぽい荒唐無稽さ」が失われたのは痛い。Netflixが「この設定、バカっぽすぎない?」と切り捨てた…かどうかは知らないがちょっと横暴過ぎません?

特にラスボス枠の岡部幻刀斎に奥義無しでどう立ち向かうのか…。
その分、京八流兄弟の連携や愁二郎自身の強さと戦術がより強調される…そんな展開を期待したい。

 

 

予想:静岡の激闘と新時代の怪物たち

激闘必至の「静岡篇」へ

出典:https://x.com/NetflixJP

2025年11月時点でシーズン2の正式アナウンスはまだ無い。しかし岡田准一が公園で全裸逮捕でもされない限り、つつがなく制作されるのはもう疑いようがない。

大久保利通絡みのエピソードが予想外にテンポよく消化された結果、原作でのハイライトであった「浜松郵便局大炎上」はその動機を失ってしまった。
だが「愁二郎、お散歩気分で浜松通過 ~うなぎパイ美味しいよ編~」…にはもちろんならないだろう。

原作の黒札ルール(※最後尾はこれまでにロストした木札を全部押し付けられる=他参加者からめっちゃ狙われることになる)はネトフリ版では省略。代わりに黒幕たる川路が愁二郎個人をマークし、愁二郎に不利になるように色々手を回すという仕掛けが発生した。

浜松あたりで主催者側の仕組んだバトルイベントに引きずり込まれる…という展開は十分あり得るだろう。政治的な陰謀の代わりに、より個人的で「主人公をいじめるためだけの理不尽」が襲いかかる…。もしこうなら王道かつ激燃えの展開だ!

 

新規参戦の面白Killerたち

蠱毒レースは中盤から後半にかけて、新規の面白Killerが次々と湧き出てくる。
サイコパス少年枠の天明刀弥(てんみょうとうや)はシーズン1の「引き」でチラ見せ済み。登場確定だ。

そして外国人参加者たちの活躍にも期待が募る。

毒とドーピングで大迷惑範囲攻撃のミフティ。
あらゆる武器を操り、カンフーでも圧倒的火力の陸乾(リクケン)。
そして主要キャラ唯一の白人枠にして規格外の怪力野郎ギルバート。

第1話の天龍寺シーンで白人参加者らしき姿が確認できることから、ギルバートが登場する可能性は高いだろう。
問題はキャストだ。ミフティと陸乾はアジア系ってことで逃げが効くかもしれないが、ギルバートの「金髪・碧眼・巨躯」というアイデンティティは白人キャスト以外には成立し得ない。
個人的な希望を言わせてもらえれば、『将軍/SHOGUN』で流暢な日本語を披露したコズモ・ジャーヴィスにぜひとも白羽の矢を立ててほしい。あの「ゴヨウシャヲ…」をもう一度聞きたい!

そして最後に、薙刀美女・秋津楓(あきつかえで)にもぜひ活躍の場を与えてほしい。
原作での扱いが雑だっただけに、Netflix版で是非とも画面映えという名の雪辱を果たしてもらいたい。

 

 

まとめ

シーズン1で「新時代の時代劇を作る!」という宣言を実際に「作った!!」へと昇華した『イクサガミ』。
響陣のキャラ改変や京八流奥義の削除など原作組には受け入れ難い要素もあるが、それらを逆手に取った展開が次章で炸裂する可能性は十分ある。

静岡篇では政治的陰謀と新規killerの乱入が物語をさらに加速させるだろう。
蟲毒が面白いのはこれからだぜ!!

 

 

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