『ストレンジャー・シングス』ファイナルシーズン第1話感想 ダスティン闇堕ち!?

今回は『ストレンジャー・シングス』シーズン5ことファイナルシーズンの第1話感想をお送りします。

内なるネアンデルタール人を呼び覚ませ!

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あらすじ

出典:TMDB

シーズン4の激闘で半壊したホーキンスの町は、軍に閉鎖されディストピア状態に。
カギを握るイレブンは軍に追われる身となる。

一方マイクやホッパーたちは地下で対ヴェクナのゲリラ組織を極秘に構築。アジト・暗号・武装などなどを整え、来るべき決戦を待つ。

だが平和なフリをした日常の裏側で、ヴェクナの魔手はすでに最も弱い場所へと伸び始めていた。

 

 

いきなりアクセル全開

全8本の大作映画、最初の1本目ー!

この『ストシン』ファイナルシーズンは、全8話の”ドラマシリーズ”という建前だ。
だが製作・監督ダファー兄弟がインタビューで語った「8本の超大作映画を撮るような前代未聞の試みだった」という自慢とも疲弊の果てのグチとも取れる発言…これがハッタリどころか誇張ですらなかったことがこの第1話でいきなり証明されてしまった。凄まじい熱量だ

映像の密度と演出のキレがとにかくハンパじゃない。前シーズンまでで熟成されたテンポに更に磨きがかかっている。
やたら増えた登場人物たちの行動原理も、構成が整理されてるので驚くほどスッと入って来る。この脚本を書き上げるためにNetflixはどれだけの金を積んだのだろうか…と勝手に心配してしまうほどだ。

Netflix専用イントロからも察せられる通り、これは配信戦国時代をしめくくる完結編としてネトフリのすべてを賭けた全力プロジェクトだ。その気概がビシバシ伝わってくる。

 

 

みんな集まれ!

シーズン4では群像劇を維持するために四つのパーティに分散させる構成だった。
だが今回は、閉鎖されたホーキンスでいきなり全員集合。これがもう最終章感を爆上げしている。

シーズン4での話の比重が

イレブン>>>そのほか>>>ルーカス

だったのに対し、今回はイレブンも「全員で一致団結するうちの一人」という立ち位置に行儀よく収まっている。

もちろん第2話以降で「我らのヒロイン、イレブン!」モードに回帰する可能性は高いが、この誰も置き去りにしない展開には問答無用で激燃えだ。
友情・連帯・80年代ポップカルチャー愛。
僕らの観たかったストシンがここにある!

 

 

みんな色々あるよね

ダスティン、闇落ち

出典:TMDB



愛すべきムードメーカーだったダスティンがグレてしまったのは衝撃的だった。
敬愛するエディパイセンが命を懸けて町を守ったにも関わらず殺人鬼の汚名を着せられたまま死んだという現実は、彼の心をポキっと折ってしまった。結果彼は、抜き身のナイフのようなギラついた人格に変貌

マイクやルーカスの「今は波風立てるな」という正論にも聞く耳持たず、名コンビだったスティーブ相手にも塩対応。これまでの陽気な姿はみじんも残っていない。

もともとが愛されキャラなだけに受けた傷の大きさと無念の深さが察せられ、とっても痛々しい。
そして案の定、自らトラブルのタネを撒きヤバい窮地に陥るダスティン。第1話にしてかなりひどいことになってしまい「最終章の犠牲者第一号は彼かもしれない」という不吉な予感を漂わせる。

 

ホリー、まさかの登場人物昇格

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これまで「画面には出ていたが背景」扱いだったマイクの妹ホリーが、まさかの重要キャラへと昇格。

マイクを直接叩くとイレブンやショットガン姉ちゃんことナンシーが飛び出してきて厄介だと判断したのだろうか。ヴェクナ(…かどうかはまだはっきりしないが)は、最も弱く最も無防備なホリーをターゲットに選定。そして大変なことになったところで第1話はエンディング。

魔神のクセに効率厨かよ
やることがセコいぞヴェクナ。

 

ウィル

出典:TMDB

ウィルはついに!ついにマッシュルーム頭を卒業。少し大人な見た目になった。
だがひどい目に遭いまくるという彼の平常運転は相変わらずだ。

シーズン1での失踪当時から、すでにヴェクナに何らかの種を埋め込まれていたことが(後付け設定により)判明。以前に洗面所でゲロッたナメクジが計画の全貌…ってことはないだろうが、ウィルはヴェクナの「計画」にとって何か重要なファクターであることは間違いない。首筋ぞわぞわレーダーでは終わらない、不穏な伏線と見た。

そういえば、ロビンと恋人の同性愛ペッティングを覗き見て衝撃を受けているウィルもいたな今回。地味に忙しい。
彼のマイクに対する秘めた想いに、この光景が何らかの影響を与えた可能性は高い。「女同士で致せるなら、僕も男同士で……」と、物語が意外な方向へ転がるのか?
  

シリアス度大

最終章だし当然と言えばそうだが、第1話はいきなりシリアス全振りだ。
スティーブとジョナサンの、ナンシーをめぐっての「内なる原始人バトル」的なクスッとシーンもあるにはある。だが全体の雰囲気は壮絶な結末に向けての神話感が強い。

それを物語るのが退場した「パパ」の代わりに登場した、政府側の新たな黒幕キャラDr.ケイの存在感。演じるのはサラ・コナーことリンダ・ハミルトン御大
シガニー・ウィーバーと言い、ジェイミー・リー・カーティスと言い、レジェンドおばあちゃんの存在感は異常という定説をまたしても補強してしまった。否応なしに画面が引き締まる。

という訳で引き続き第2話観るよ!
死ぬなよダスティン!!

 

 

次話感想はこちらです。

 

 

Netflixで観る作品を探してるなら、この記事がおすすめよ。

 

 

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