「結局、今Netflixでダマされるミステリーはどれ?」
Netflixの膨大なライブラリから至高の1本を見つけ出すのは大変……。
そんな貴方に読んで頂きたいのが本記事です。
緻密な伏線回収、息詰まる心理戦、そして常識を覆す大どんでん返し。
Netflixオリジナルから世界を震撼させた傑作まで、サスペンス/ミステリーの極致だけを10作品集めました。
これさえ観ておけば間違いない。あなたの脳を心地よく裏切る、最強の布陣をお楽しみください。
※2025年12月現在の配信状況に準拠しています。
🥇 ナイブズ・アウト:ウェイクアップ・デッドマン

Netflix独占
【視覚の魔術】謎はすべて「視えて」いた。本格ミステリーのシリーズ最高傑作!
名探偵ブノワ・ブランが活躍する『ナイブズ・アウト』シリーズ第3弾。なおシリーズのストーリーは各作独立なので本作からでも大丈夫。
今回の舞台は陰気な教会。そしてブノワが挑むのは、そこで起きた「不可能犯罪」。
シリーズの名物である「視る叙述トリック」は今回も冴えわたる。観客の目に映っていたはずの光景が、解明編で全く別の意味を持つ鮮やかさは鳥肌モノ。
またキリスト教ミステリーとしての重厚なドラマ性も圧巻だ。多くの日本人的には難解になりがちなテーマを、極上のポップさとユーモアで包み込み最後には深い余韻を残す。
これぞ現代ミステリーの頂点。
🥈 ナイブズ・アウト:グラス・オニオン

Netflix独占
【極彩色の皮肉】熟年パリピの虚飾を剥ぎ取れ!
名探偵ブノワ・ブランのシリーズ第2弾。
今回は太陽ギラつく地中海リゾートが舞台。富裕層の楽園で、IT長者や落ち目のモデルなど見るからに怪しい熟年パリピどもがマウント合戦を繰り広げる。そして案の定、謎めいた状況で「事件」が起きるのだった…。
一見すると派手で空しいだけのドラマに思えるが、脚本の構成は恐ろしいほど緻密。
タイトルの通り剥いても剥いても新しい嘘が現れるガラスのタマネギのようなミステリー構造に、観る者の脳が心地よく騙され続ける。
🥉 パラサイト 半地下の家族

一般公開作
【ジャンルの変異】計画が狂って予測不能な地獄に
アカデミー賞とカンヌ映画祭を同時に制した、もはや説明不要の超有名作。
だが本作をミステリーとして観た時の完成度は改めて驚異的だ。
前半の軽快な潜入劇から一転、豪邸の地下に眠る秘密が暴かれる中盤のどんでん返しは映画史に残る衝撃。
張り巡らされた伏線、臭いによる階級の示唆、そして雨の夜に晒される残酷な真実――。
世界の巨匠ポン・ジュノが仕掛けた「計画」に、観客は最後まで翻弄され続ける。
4位 地面師たち

Netflix独占
ドラマシリーズ
【詐欺ミステリー】狂気と知略が交錯する危険なゲーム
ターゲットは土地そのもの。
緻密な計画と完璧ななりすましで、巨大企業から巨額の資金を騙し取る――その詐欺師集団は「地面師」と呼ばれた。
日本ミステリー界に激震を走らせた、実話に基づく衝撃作。
本作の魅力は、単なる詐欺の手口だけでなく、それを遂行する犯罪者たちの異常なプロ意識にある。
「最もフィジカルで、最もプリミティブ」な狂気を孕んだハリソン山中(豊川悦司)の不気味さと、一瞬のミスも許されない極限の心理戦。
観る者のアドレナリンを沸騰させる、Netflix日本オリジナル史上の最高傑作だ。
5位 レベル・リッジ

Netflix独占
【知的突破】殴るだけでは解決できない現実
2024年、世界中の映画ファンを唸らせたNetflix独占の伏兵。
従兄弟の保釈金を取り上げられた元海兵隊員が、警察組織の組織的な不正に立ち向かう。
本作の面白さは主人公が「無双して悪党全員ぶち殺す」のではなく、法と交渉…そして高度な制圧術を駆使してジリジリと反撃を試みる過程にある。
一瞬の油断も許されない会話劇と爆発寸前の緊張感が同居する脚本は、まさに大人のためのサスペンス。
地味な雰囲気に騙されてはいけない。これは紛れもなく知略スリラーの傑作だ。
6位 ザ・キラー

Netflix独占
【冷徹なプロの流儀】暗殺者の思考過程
殺人事件大好きデヴィッド・フィンチャー監督が新たに描いたのは、華やかなスパイアクション…ではなく、超地味な謎映画。仕事に失敗した暗殺者が「自分自身に課したルール」に則って淡々と後始末をつけていく冷酷なサスペンスだ。
心拍数を一定に保ち、感情を排し、計画をただ遂行する。
マイケル・ファスベンダーの抑えた演技とトレント・レズナーによる重い音楽が、観客を「プロの殺人者の脳内」へと引きずり込む。
ド派手な爆発シーンよりも、静寂の中に潜むスリルを愛する者に捧げられた、至高の哲学スリラーだ。
7位 THE GUILTY/ギルティ

Netflix独占
【視えない恐怖】電話の「音」が最悪の光景を映し出す
舞台は911緊急通報センターの一室のみ。
誘拐されたという女性からの通報を受け、主人公は声だけを頼りに彼女を救おうと奔走する。だが事実が明らかになるにつれ、物語は予想だにしない方向へと転がり落ちる。
主演ジェイク・ギレンホールの、焦燥、怒り、後悔を映し出す圧巻の「顔芸」が、90分間片時も目を離させない。
最小の舞台で最大の衝撃を味わえる、音だけ密室サスペンスの傑作。
8位 終わらない週末

Netflix独占
【不都合な真実】評価真っ二つの文明終了サスペンス
家族で訪れた休暇先で、突然すべてのデジタル機器がダウン。「そのうち元に戻るだろ」とのんびり構えていたら、そのまま日常の全てがじわじわと崩壊していくのだった…。
本作最大の特徴は、観る者の評価が真っ二つに割れることだろう。
明確なオチを求める人には「なにこれ?」映画。星一つ。
だが最大の恐怖とはその正体よりも「何が何だか分からないこと」だという本作のテーマに同調する人には、これ以上なくゾッとする傑作だ。
現代人がいかに脆弱なシステムの上に立っているかを突きつける、底冷えのする一本。
9位 汚れなき子

Netflix独占
【洗脳の迷宮】13年前の失踪事件と謎の少女の恐るべき関係
森から逃げ出した女性と、彼女を「ママ」と呼ぶ奇妙な少女。誘拐事件の解決は、さらなる事件の序章に過ぎなかった…。
物理的な監禁よりも恐ろしい精神支配を徹底的に描くスリラー。
誰が信用できる人物か敢えてはっきり描かない演出も不穏で、先の読めない二転三転ぶりに思いっ切り騙される。
ミステリーの醍醐味とは答えを知ることではなく、謎に翻弄される時間にあると再認識させてくれる傑作。
有名作とは言えないが、逆に言えばこういう逸品を隠し持っているのがいかにもNetflixらしい。
10位 記憶の夜

Netflix独占
【偽りの記憶】誘拐された兄が別人になって帰ってきた…?
誘拐され、19日ぶりに帰還した兄。
だが最愛の兄は何かがおかしい。足を引きずり、夜な夜な部屋を抜け出す「それ」は、本当に兄なのか?
韓国ミステリーの真骨頂。
序盤のホラー的な恐怖から中盤以降の怒涛の種明かしまで、アクセル全開で駆け抜ける。
映像に大々的にウソがある点には苦言を呈したいが、トリックを含めて全てが繋がった瞬間の驚愕は凄まじい。
そこに残るのは謎解きの爽快さではなく、言葉を失うほどの悲劇。あまりにも韓国映画らしい容赦無さをとことん味わえる。

Netflixで観る作品を探してるなら、この記事がおすすめよ。


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