今回はグランドフィナーレを迎えた『ストレンジャー・シングス』の余韻にひたりつつ、あえて“考察”してみるよ!

全てにおいて盛大にネタバレしているので、必ず最終話視聴後にお読みください!
エルは生きている?
そんなのどっちでもいいじゃない

残された最大の謎にして、今後永久にファンの脳内ディベートを支配するであろうこの問題。
マイクの仮説どおり、エルは生きているのか?
それとも裏側の世界と一緒に消滅したのか?
当ブログの結論を先に言うと──「どうでもいい」。
彼女は生きてるかもしれないし、死んでるかもしれない。
その曖昧さをマイクは受け入れたうえで、それでも「生きている」と信じることを選んだ。
この”選ぶ”という行為こそが、ラストの美しさの核だった。
ここで「で実際どうなの?」と詰め寄るのは、ラーメンに箸つけるより先に大量のコショウを振るような無粋極まる行為だ。
だから結論は「どうでもいい」。
信じたいなら信じればいい。物語はその自由を観客に残してくれたのだ。
でもやっぱり…

…とはいえ100億歩くらい譲って考察ごっこを続けるなら、エル生存説はどうにも旗色が悪い。
マイクの仮説、根本からムリがある
対能力者兵器があったのに、なぜエルは能力を使えたのか?
→実はエルはそこにいなくて、カリの幻影だったんだ!というマイクの仮説。
いやいやいや。違うなマイク、間違っているぞ。
エル本人がマイクと精神感応してたじゃん。
カリの能力は“物理的幻影”であって、ヴェクナみたいに精神世界に侵入するタイプじゃない。つまり精神リンクが成立してる時点で、エルはそこに居た。
しかも対能力者兵器、そもそも起動してなかったよね?
あの空間がビリビリ震えるエフェクト出てなかったし。
カリの能力の射程が長すぎ問題
仮にカリの(おっと)能力で死を偽装したとして、十数キロ先の次元ゲート越しに幻影を投影できるものだろうか?
確かにカリの能力はこれまでも比較的遠くまで届いていた。Dr.ケイの基地を脱出するときとか。
だが今回はケタが違い過ぎる。
塩水タンクも無いし、あげく本人は瀕死。さすがに無理と思わざるを得ない。
エルが逃げおおせる未来が見えない
仮にカリが(おっと)最後の力を振り絞って能力を極大射程化してエルの死を偽装できたとしよう。
そうだとしても、社会経験が乏しくパパ亡きいま組織のバックアップも皆無のエルが、数ヶ月も誰にも見つからず逃亡してパスポート偽装して海外脱出するのは無理ゲーが過ぎる。
むしろシーズン1の頃みたいに衣食住すら怪しいはずだ。
…とまあいくらでも突っ込めるが、例によってこんな考察は物語の余韻に砂をかける行為でしかない。
マイクが「生きている」と信じた。
それがすべてだ。
『ストレンジャー・シングス』のラストは、観客に“信じる自由”を渡して終わったのだ。
Dr.ケイはどうなった?
まさかのお咎め無し?

リンダ・ハミルトン御大が演じた悪役Dr.ケイ。
あれだけやらかしておきながら、まさかの生存&ひっそり退場である。
妊婦&胎児で人体実験という悪行三昧を思えばデモゴルゴンに八つ裂きにされてもお釣りが大量に出るので、「おしおき無し」はかなり意外だ。
だが無事というわけでもないだろう。
あの後には、莫大な予算と人命を溶かして成果ゼロだったプロジェクト・ホーキンス(仮)の全責任をひとりで背負わされる末路が待っている。一般市民の犠牲も含めて「政治的に全部なかったことにしたい勢」の、恰好のトカゲのしっぽだ。
刑務所行きは免れないだろう。
でも、そんなしょっぱい後日談をあの美しいエピローグに挟む必要はない。
Dr.ケイの顛末が描かれなかったのは敢えての必然だったと言えよう。
ナンシーも無罪放免!
そしてDr.ケイ失脚説は、もうひとつの疑問も説明してくれる。
なぜ主役組が無罪放免なのか?
マイクたちは軍に楯突きまくり、ナンシーとホッパーに至っては正規軍人をアサルトライフルで射殺しまくっていた。普通なら即アウトだ。
だが軍上層部としては、プロジェクト・ホーキンスの大失敗をDr.ケイごと全部「黒歴史フォルダ」に放り込みたい事情がある。
だから全部まとめて無かったことにする。重火力ナンシーも晴れてお咎め無し、一丁上がりである。
兵士の遺族からすれば「納得いかねー!」だろうが、まあ悪行に加担した時点で自業自得ということで。
アビスの石はどこから来たのか
もともとアレだったヘンリー

最終話で明かされたヴェクナの力の源──アビスから来た“マインドフレイヤの意志の石(おっと)”。
ウィルは「ヴェクナも操られているのだから、今からでもその支配を逃れるべき」と説得を試みたが…視聴者は知っている。
ヘンリーはシーズン4で描かれた通り、幼少期からすでに人格がアレだった。マインドフレイヤの影響以前に、彼は立派なサイコパスの素質を備えていたわけだ。
アビス石を巡って政府関係者が争い、砂漠の廃坑で重傷のアタッシュケースおじさんが転がる結果に。その中身を拾ったのが、よりにもよってサイコパス少年のヘンリー。
これが偶然か?
いや、マインドフレイヤはずっと“自分の器”になれる邪悪な人格を探していたのだろう。
そして選ばれたのがヘンリー。これは巨悪同士の邂逅、運命の暗黒マッチングだったのだ。
いつから”器”を探していたのか
マインドフレイヤがいつから“器探し”をしていたのかは不明。
1970年代のヘンリー覚醒が初なのか、あるいは有史以来ずっと虎視眈々と狙っていたのか。
もし後者なら、人知れず異次元からの侵略を撃退してきたイレブンたち以外の誰かの物語があったのかも知れない。
もし『ストシン』の世界観で続編があるなら、この前日譚がぜひ見たい。
頼むから「実はエルが生きてて〜」みたいな蛇足はやめてくれ!!
エモすぎ年長者組

ここからは考察というより、ただの感想。前回の記事で盛り込めなかったので。
最終話のエピローグで、ロビン・スティーブ・ナンシー・ジョナサンの4人がラジオ局の屋上で談笑するシーン──あれは反則級に泣けた。
なにしろこの4人、関係性がもうカオス。
ロビン×スティーブ:いい感じ→ロビンのセクシャリティで実らず
スティーブ×ナンシー:元恋人→再燃しそう→実らず
ナンシー×ジョナサン:長年の恋人→実らず
こじらせ四天王である。
だがだからこそ…互いに支え合って地獄みたいな事件を乗り越えてきたからこそ、この4人の絆は永遠なのだ。
人生は続き、道は分かれ、きっと疎遠にもなる。
それでも絆は消えない──
その静かな確信が、あの屋上シーンにはあった。
“変化を受け入れて前に進む”。
『ストシン』がずっと描いてきたテーマがここでもしっかり息づいている。
あとナンシー、ジャーナリストより特殊部隊の方が向いてると思う。
マジで。

読んでくれてありがとう!
他にもNetflixおすすめを紹介しているから是非見て行ってね。

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当ブログの『ストシン』まとめはこちら。




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