今回は『ストレンジャー・シングス』第3話感想です。

ジョイス、すっかり丸くなったね。
あらすじ

ヴェクナの計画は依然不明だが、その当面の標的はなぜか「子ども」であることが判明。
一行は次の標的であるクソガキ(デレク)を救おうとするが、途中で路線変更。子どもは保護したうえで、逆に敵の尖兵ことデモゴルゴンを罠にかけヴェクナの居場所を探り出す計画にシフトする。
そしてクソガキ一家を睡眠薬で拉致し、その家を勝手にホームアローン的トラップハウスに造り変えるのだった。
一方、表でも裏でもない「夢」の世界に囚われるマイクの妹ホリーは、予想外の人物に出会う。
ちょっとコメディ寄り
エリカ、暴れます

第1話、第2話のシリアス全振りガチムチ路線の反動か、第3話は本来の『ストシン』が持つコメディ寄りな雰囲気がフィーチャーされた回だった。
特に、これまでも登場するたびテンポ良すぎるセリフ回しと毒舌で笑いをブチ込んできたルーカスの妹・エリカが大活躍。
クソガキことデレクの一家を薬で眠らせ拉致する様子は、殺人鬼系ホラーそのもの。どっちが悪役か分かりゃしねぇ!
そのまま人の家を勝手にチェーンソーで改装しまくるシーンも愉快。既にデモゴルゴンと戦い慣れてる面々なだけに、異様に手際がいいのがなおさら笑える。
絶賛喧嘩中だったダスティンとスティーブが、一緒に行動するうちに従来のデコボココンビっぷりを取り戻す様子にも和ませられた。
ジョナサンに「早くナンシーと交尾しろよ!」とクソアドバイスをしてくるマレーも笑える。
シリアスなホラー路線の中にもコミカルさを忘れない。
こういう緩急の付け方の上手さがいかにも『ストシン』って感じだ。
成長するのはキッズだけじゃねぇ
前話にて、ジョイスをだまして危険な賭けに出たウィルとロビン。結果的に捜査の進展にはつながったが、当然ジョイスは激怒。
「あーこれで残り6話はキレ散らかすウィノナ・ライダー祭りか」と予想したが、ウィルが成長を見せつけたことで意外とすんなり矛を収めるジョイス。それどころか子ども離れできない未熟な自分を反省するようなそぶりさえ見せる。
成長というテーマがキッズだけに限定されていない点はドラマとしてとっても重要だ。
親もまた成長する。シリーズを通じて「子どもが大人になる」だけでなく「大人が子どもの成長を認めその手を離す」ことも描いている…。そんな家族ドラマの奥深さが『ストシン』の魅力でもある。
シーズン1以降散々な目に遭わされてきたバイヤーズ親子だが、お互いの成長をもたらした点だけは素直に良いことなんじゃね…?
そう思わせたほっこりシーンだ。
衝撃展開!!
ザコ拷問に容赦ないイレブン
だがこういう緩急の「緩」を中だるみに繋げないところが『ストシン』でもある。
異世界飛び込み組のイレブン&ホッパーは、襲ってきた特殊部隊をハードコアに返り討ち。ほとんど皆殺しにしたうえ、捕虜にした一人も容赦なく精神拷問で情報引き出したあげく脳からぶっ壊す。
このイレブン容赦せん。
そうして知りえた情報の一端…それは既に政府はヴェクナを捕えて監禁しており、残りの能力者(イレブン含む)も依然捜索中という謎すぎる事実だった。
ヴェクナが…すでに政府に囚われの身?
そんなに弱いかヴェクナ?
え、じゃあ子ども拉致して回ってる「ヘンリー」はヴェクナとは別の存在なのか?
多くの謎がブチ撒かれた形だ。
超ビッグサプライズ
そしてそして!
恐らく全視聴者が「ほげぇー!」と言いながらのけぞって悶絶したの今回のラストだろう。
まさかまさかの“あのキャラ”登場である。
そもそもホリーは今どこに居るのか?
現実の世界でないことは明白だが、「裏側」の汚ねぇ世界観とも違う。
強いて言うなら夢の世界と呼ぶべき異空間だが、「この人物」が登場したことはこの世界の真相に迫る超重要なファクターと見た。
そんなこんなで多くの謎がブチ撒かれた第3話だった。
とにかく「全部で8話もあるけど中だるみは絶対許さん」という気概を感じまくるスピーディな展開に驚愕しきりだ。
クソガキを守るために一家ごと拉致監禁するヒーロー集団という、倫理観をブッちぎった活躍を見せつけたマイクたち。
次話は早くも-最終章前編-のラスト。早速観てまいります!
次話感想はこちらです。

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