今回は『ストレンジャー・シングス』ファイナルシーズン第4話の感想です。

最高過ぎて言葉が出ない…
あらすじ
ヴェクナの標的が子どもであることを察知した政府は、ホーキンス中央の軍事基地に町中の子供を集め“おとり”作戦を敢行。
「それ、ごちそうを皿に並べてヴェクナに差し出すスタイルじゃないですかーやだー!」
のマイクたちは地下トンネルを使い救出を試みる。
一方ロビンは、隠れ同性愛者仲間のウィルに「ありのままの自分でいい」と実感こもったアドバイスを送る。そしてその言葉が人類の運命を左右する事態へ繋がっていくのだった。
マックスの地獄めぐり

いやーマックス生きてた。よかった。
演じるセイディ・シンクが『スパイダーマン』とか『アベンジャーズ』とかのマーベル映画で忙しいらしいから、シーズン5は昏睡状態で寝てるだけ(ギャラ節約モード起動)だろうと勝手に予想していた。しかしまさかの復活!
とはいえ「生きていた」と言い切るのも早計。
今の彼女は生きてもいないし死んでもいない、記憶の狭間に囚われた存在のもよう。シュレディンガーの猫マックスだ。しかもその世界はヴェクナにとってフリーパスらしい。
これ裏側よりタチが悪いんじゃないか?
「生きててよかった」なのか「いやこれ死んでるよりヤバいだろ」なのか…まさに地獄めぐり。
だがこの世界はヴェクナの深層心理ともリンクしており、そこには「ヴェクナの弱点」が潜んでいる可能性がある様子。
この設定はシリーズ全体のキーになり得る。つまり人間の生きてきた証=記憶こそが怪物を倒す武器になるのでは?という哲学的問いだ。
これは今回のウィルのアレにも通じるテーマである。
こ、こんな展開が…
ホーキンス大虐殺スペクタクル

軍の“おとり”作戦が裏目に出るのは誰もが予想するところだが、実際の描写は予想を超えていた。
本気を出したヴェクナ(さらにラスボス感をたたえたデザインにお色直し済)とその尖兵デモゴルゴンによる軍事基地壊滅シーンは、ドラマの枠を超えた映画級の迫力。いや並の映画より凄い。
超絶長回しによる臨場感がハンパじゃなく、Netflixの潤沢な予算が最も分かりやすい形で火を噴いた瞬間だ。
後頭部に触手がズドン→顔面突き破って棘が出てくるなど、人体破壊描写も容赦ない。
『ストシン』史上最大のスペクタクルにして贅沢な映像体験。これぞエンタメよ!
え、やっぱお前出てくるの!?

若干黒歴史扱いの『ストシン』シーズン2。
そこでの登場以来、物語から完全にフェードアウトしていたカーリーがまさかの再登場だ。
正直、私も含めて出ない方に賭けてた人が多いのでは。
だって「幻覚を見せる」能力が地味だし、カーリー自身にも魅力が乏しい。何より再登場させるとしたら「シーズン3~4の数年間、どこで何やってたの問題」が浮上してしまう。
だがダファー兄弟は彼女を忘れていなかった。
しかもその「不在期間問題」にしっかり理由付け完備でお通しだ。
その理由が
「軍に捕獲され、対能力者兵器“クリプトナイト”の素材として実験動物にされていた」 ……重い! 設定が重すぎるよ!
しかしこの悲劇的な設定のおかげで、彼女の再登場には単なるファンサービス以上の必然性が生じている。
エルに対する複雑な感情、人間への憎悪、そして兵器の悲しい運命…。
忘れられてた設定のサルベージに留まらない、物語の核としての復活。この工夫には素直に拍手を送りたい!
こ、こんな展開…よ、予想できるか!!

とまあ「カーリー復活!予想的中(半分嘘)!」とニヤニヤしていたが、ラスト5分の展開で物理的に椅子から転げ落ちた。
あのキャラクターが、あんな行動に出るとは誰が想像しただろうか?
いや「できる」のかよ! という驚きも含めて口が開きっぱなしだ。
ちょっと印象が強すぎて今は文字が追いつかない。詳しくはまた別記事で書こうと思ってるけど、とにかく驚愕の一言に尽きる。
そして画面は暗転。つづく。
あのね、クリフハンガーにも限度があるでしょうよ。
この圧倒的な引きを見せられたまま、あと1ヶ月もお預けを食らっとけと?
12月26日の後編配信日まで、このソワソワを抱えたままクリスマスを過ごせと?
最高のプレゼントをありがとうNetflix。
考察記事はこちらです。

Netflixで観る作品を探してるなら、この記事がおすすめよ。

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