2025年も素晴らしい映画にたくさん出会えた1年でした。特に昨年に引き続き、ホラーの良作が数多押し寄せた点は最高に良き。
本記事では当ブログが、今年劇場公開された作品の中から「これは人生の1本!」と確信するベスト映画をランキング形式でお届けします。
みなさんの推し映画と比較しながら、リラックスしてお楽しみください!
🥇 スーパーマン

監督:ジェームズ・ガン
出演:デヴィッド・コレンスウェット、レイチェル・ブロズナハン
記者クラーク・ケントは人知を超える力を持つヒーロー、スーパーマンとして人々を救ってきた。
しかしその行為が国境や政治を揺らし、世界的な論争を招いていく…。
排外主義に1A!1A!
これまでも作中に政治的メッセージをがっつり含ませてきたジェームズ・ガン監督が、さらにポリコレ路線を全開にした渾身の一作。それがこの『スーパーマン』だ。
案の定「エンタメにイデオロギーを持ち込むな勢」が大量に湧いたが、それこそガンの問題提起がクリティカルヒットした現実を反映している。差別という名の弱いものイジメに、グリーンランタンが文字通り中指を立てるシーンの痛快さがたまらない!
はびこる「何とかファースト」や、移民に反対して大騒ぎの薄っぺらい連中…。諸々の風潮にウンザリの人にこそ観て頂きたい、圧倒的傑作。ここには希望がある。
文句なしの2025年1位!
🥈 野生の島のロズ

監督:クリス・サンダース
主演:ルピタ・ニョンゴ(吹き替えは綾瀬はるか)、ペドロ・パスカル、キット・コナー
無人島に漂着したお手伝いロボットロズ。
彼女は成り行きで雁のヒナ・キラリを育てることに。
しかし企業の所有物であるロズは島には居られない運命だった…。
魂が震える
美しい親子愛にただただ胸を打たれる超傑作。
キラリが空を飛ぶ練習シーンは、映像と音楽のシンクロが最高過ぎて涙腺が爆発しかねない。
全てを肯定し抱きしめる愛の物語。
🥉 罪人たち

監督: ライアン・クーグラー
主演: マイケル・B・ジョーダン、ヘイリー・スタインフェルド、ジャック・オコネル
1930年代アメリカ南部の田舎町。
双子の兄弟スモークとスタックは禁酒法の影でダンスホールを開き一攫千金を狙う。
しかし華やかな夜の熱狂は「招かれざる者」の到来で一転、血と恐怖に変貌する!
音楽は全てに勝つ!!
西部劇!
と見せかけてギャング映画!
と見せかけて音楽映画!
と見せかけて吸血鬼ホラー!
と見せかけてアクション映画!
って言うかその全部!
面白い映画にジャンル分けなど無意味と叩きつける最先端ムービー。
トランス状態でのライブシーンは圧巻。時代、人種、文化、歴史…そのすべてが音楽の内側で一つに融合する。
短い尺に情報量を爆盛りした映画だが、観終わった後にはシンプルな結論「音楽ってすごい」が残る。
4位 トロン:アレス

監督:ヨアヒム・ローニング
主演:ジャレッド・レト、グレタ・リー、エヴァン・ピーターズ
悪玉企業ディリンジャー社の戦闘AIとして現実世界に生成された無敵の戦士――その名はアレス。
しかし技術的な制約が壁となり、アレスは29分間しか現実世界に存在できない。そしてその壁を越えるキーアイテムが「永続コード」だった。
永続コードを持つ者が、次世代のAI社会の覇権を握る…。
壮絶なコード争奪戦が幕を開ける!
観る音楽!
AIの自我という王道かつ現代的なテーマが素敵。
ビジュアルの完成度は圧倒的で、ライトサイクルが赤い軌跡を描きながらバイクチェイスするだけでもうIMAX鑑賞料のモトが取れる。超クール。ちゃんとAKIRA風バイクスライドもやってくれるし。
だがこの作品の真髄はなんといってもBGM。もはや観る音楽体験。
ナインインチネイルズが一番ギラついていた頃の音を引っ提げて戻ってきてくれただけでもう幸せ大爆発!
5位 サブスタンス

監督:コラリー・ファルジャ
主演:デミ・ムーア、マーガレット・クアリー、デニス・クエイド
かつて一世を風靡した女優エリザベスは、若さを失った現状に苦悩する。そんな彼女の前に現れた違法薬品「サブスタンス」は、美を取り戻す禁断の力を秘めていた
ゲロぐちょ肉味噌ホラー!
“女性市場”における容姿至上主義を痛烈に風刺した衝撃作。
そんな内容の映画の主役を、容姿至上主義の追求者だったレジェンド女優デミ・ムーアが演じているだけで事件ですよ!
かつてラブコメ王子だったデニス・クエイドがどうしようもないスケベ老害を演じているのも感慨深い。
6位 WEAPONS/ウェポンズ

監督:ザック・クレッガー
主演:ジョシュ・ブローリン、ジュリア・ガーナー
郊外の町で深夜2時17分、同じクラスに属する17人の子どもが一斉に姿を消す。
クラスの担任教師のジャスティン先生は町中から疑惑の目を向けられるが、それは更なる恐怖の始まりに過ぎなかった…。
展開予測不能
謎を重視したホラーかと思いきや、顔面破壊にこだわった流血描写にも気合い入りまくりで最高。突然挟まれる笑い要素もヒネリが効いてて、ホラー映画らしい意地悪さを発揮してくれる。
ネタバレ厳禁過ぎて内容を紹介しにくいのが玉にキズ。
7位 おんどりの鳴く前に

監督:パウル・ネゴエスク
主演:ユリアン・ポステルニク、バシレ・ムラル、アンゲル・ダミアン
ルーマニア北東部の静かな村で暮らす中年警察官イリエは、人生への野心を失い果樹園を営む夢だけを抱き無気力に過ごしていた。
だが村で惨殺死体が発見され、捜査を進めるうちに村の闇に直面していく…。
ブザマ、でも泣ける
ルーマニアの映画を観たのは生涯初だけど、その一発目であまりに「好き」を満載した映画に当たってしまった。それがこの『おんどり』。
どうしようもないクズ主人公と、その内面の変化が緻密に描かれる。
クライマックスの銃撃戦は、映画史上稀に見る無様なヘタクソガンアクション。だがだからこそ、その果てに主人公がつぶやくセリフが心に響く。
男気溢れる一本。
8位 サンダーボルツ*

監督:ジェイク・シュライアー
主演:フローレンス・ピュー、セバスチャン・スタン、デヴィッド・ハーバー
アベンジャーズ不在の世界で、かつて悪役やならず者だった面々が集結。
暗殺者エレーナ、ウィンター・ソルジャー、USエージェント、ゴースト、タスクマスターらは、CIA長官ヴァレンティーナの指令により「サンダーボルツ」としてチームを組む。
負け組ヒーロー!
主役勢…特にエレーナの心の弱さにフォーカスした濃厚な心理描写が冴えわたる、異色のメンタルヘルス・ヒーロー映画。
某キャラの雑すぎる退場も衝撃的。
ラスボスが繰り出す「相手を床のシミにする」というホラー味強すぎ攻撃もインパクト絶大で忘れられない。
9位 ロングレッグス

監督:オズグッド・パーキンス
主演:ニコラス・ケイジ、マイカ・モンロー
1990年代のアメリカを舞台に、若きFBI捜査官リーは連続殺人事件の捜査に挑む。現場には不可解な暗号と「印」が残され、やがてロングレッグスと呼ばれる異様な存在の影が浮かび上がる。
さらに捜査が進むにつれ、彼女自身の過去と事件が深く結びついていることが明らかになっていく。
雰囲気ホラーの頂点
伏線(暗号とか)は投げっぱなしだし、ラストもよく分からないまま終わる。
だがそんな不満を補って余りあるエッジの効いた恐怖演出が素晴らしい。ニコケイの人間やめてる殺人鬼ぶりもさらに最高。
異様すぎるエンドロールが夢にまで出そうな強烈な爪痕を残していく。
10位 ハンス・ジマー/ダイモンズ・イン・デザート

2025年は映画音楽ファンにとって最高の年だった…。
映画音楽界の生きるレジェンド、ハンス・ジマーが来日公演したからだ。ライブのためにプラハ行かなくてもいい!最高!
と言うわけでその公演の興奮を追体験できる本作も、当ブログ的には外せない。
シャラメやらゼンデイヤやら、錚々たる顔ぶれのインタビューゲストも印象深い。

読んでくれてありがとう!
おうちで観られる映画を探しているなら、この記事をぜひ読んでみてね。


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