今回は『ストシン』ファイナルシーズン第7話感想です。

ホリーだけ違う映画みたいな有様に…。
あらすじ
奇蹟の生還を果たしたマックスは、仲間の元へと戻り涙の再会を果たす。
一方からくも脱出したはずのホリーは、ヴェクナの手によって異次元「アビス」へと連れ戻され、新世界の苗床として再び拘束されてしまうのだった。
ホーキンスでは全キャラクターが運命に導かれるようにラジオ局に集合。
そして互いの情報を持ち寄り、裏側の世界だと思っていた場所が実は現世との「橋」であると判明する。
ヴェクナの最終目的「次元統合」を阻止するのに、残された時間はあと1日…。
決戦のときが迫る。
ホリーだけ地獄続行!

最終回直前の準備段階感が強かった第7話。
だがその中で、あまりに不憫すぎて笑うしかなかったのがホリーの扱いだ。
マックス生還という奇蹟のハッピー展開の裏で、ホリーは精神世界を抜け出した瞬間に異次元「アビス」の肉牢獄で強制覚醒。マックスと違って涙で迎えてくれる家族も友人もいない。
しかもそこから必死で逃げ回ったあげく再び精神世界に引きずり戻され、誘拐仲間のガキどもからは「あいつ変じゃね?」と疑惑を向けられボコられるという可哀想のフルコース。
脚本家はホリーに対して何か個人的な恨みでもあるのだろうか?
マックスも「ホリー置いてきちゃった……ショボーン」と罪悪感は見せるが、彼女の有様を知ればショボーンどころか泡を吹いて卒倒するに違いない。
まあ言うほどマックスのせいじゃないけど…。
それにしてもホリー周辺だけ話の雰囲気違い過ぎてほんと気の毒…。
メインキャラが「絆だ! 友情だ!」と盛り上がってる裏で、一人だけガチのサバイバルホラーだからな…。
涙、涙、涙…

絆は強さ!
だが今回のメインはやはり、最終決戦に向けての諸々の助走だろう。あまりに尊いシーンが多くて涙が枯れ果てる勢いだ。
冒頭のマックス生還で視聴者のガードを緩めたあと、ダスティンとスティーブのダメ押し友情シーンで再度涙腺決壊。
さらにウィルのカミングアウトでも涙腺を爆破される。
このストシン容赦せん。
ウィルやマックスを責め苛んできた「本当のお前を知ったら、誰も愛してくれないぞ」という呪詛。これまでヴェクナが執拗に狙ってきたのは、標的の「孤立」だった。
だが最終決戦に臨むホーキンスの面々は、それを絆の力で跳ね返していく。
悪意に立ち向かうのは超能力でも最新兵器でもなく、結局のところ「俺たちはここにいるぞ」という愛なのだ。
ウィルの告白シーンは、ストシンが初期シーズンから連綿と紡いできたこの不朽のテーマが結実した瞬間である。エモいとはこういうことだ!
生存の望みゼロ…?
だが舞台が整うほど、不穏な影も濃くなる。
カリが予言する残酷な運命……ヴェクナを倒そうがDr.ケイを始末しようが、超能力を持つイレブンやカリが存在し続ける限り惨劇の種は尽きないという現実。
本当の意味で「物語を終わらせる」ための代償は…イレブン自身が消えること。
個人的な予想(というか希望的観測)を言わせてもらえば、イレブンとカリは死を偽装してマイクたちの前から姿を消すのではないだろうか。そして自らの意志で静寂の中へと消えていく……そんなビター寄り生存エンドはあり得るのではないだろうか。ベタ過ぎ?
だがどのような結末を迎えるとしても、鍵を握るのはやはりマイクという「平凡さという強い意思」だろう。
……ダメだ、書いていて緊張してきた。 次回でついに最終話。
どんな結末でも次で最後。別れのとき近付く…。

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