今回は『フォールアウトS2』第4話感想です。

NCRの二人、気前良すぎない?
あらすじ
パラディン・ハークネスをあっさりSA-TSU-GA-Iしたマキシマス。発覚すれば連邦とB.O.S.の全面戦争に発展しかねない状況に追い込まれる。
彼はグール化したサディアスをハークネスの身代わりに仕立てて場をつなぐ。
この雑偽装が長く持つ訳はない…彼はさらにクイントス暗殺を決意するのだった。
一方、リージョンで瀕死となったルーシーは「お薬」で回復。副作用で落ち着きのないハイテンション小娘と化しながらも旅を続けるのだった。
漢気マキシマス
決断の早さと、引き金の重さ

雑偽装で場をつないだマキシマスは、次の一手としてクイントス暗殺を選ぶ。この決断の早さ、まるで別キャラみたいな潔さだ。
おいおいどうしちゃったんだよマキシマス!すごい決断力じゃん!
やっぱシーズン1でのアレやコレがお前を磨き上げたんだな!
と思ったら、クイントスにいざ銃を突きつけてからいつものためらいムーブ。やはりマキシマスはマキシマスだった。
ルーシーやグールと違って、マキシマスにはやると決めたら絶対にやる!という芯が無い。
だがそんな彼に「殺せなかったことを恥じるな」と言い切る親友ステフ。
B.O.S.の”力こそパワー!”な教義に染まったマキシマスを軽蔑していた彼女が、ここにきて弱さこそがマキシマスの良さだと明言。そしてコールドフュージョンを託してマキシマスを逃がす展開が超熱い。
弱さは悪?…必ずしもそうじゃないのかも
もしマキシマスが「子供のグール?もちろんブッ殺しますよ!!」的な組織にとって都合の良いアホだったら、彼自身はもっと幸せだったに違いない。
或いはもし彼が冷酷な暗殺者タイプだったらクイントスを迷わず撃ち抜き、後に面倒を残すこともなかっただろう。
しかし彼はいつも通りどの道も貫けなかった。逆にそんなマキシマスだからこそ、ステフが助けてくれたともいえる。
つまり彼の“弱さ”が彼自身を救ったのだ。
文明崩壊後の世界で「正しく生きる」とは何か。
その答えを明らかにせず、ただ揺らぐ人間を描くだけに留める『フォールアウト』。今回のエピソードは、そのテーマとマキシマスのヘタレぶりが実に上手く接続されていたのではないだろうか。
おや?ルーシーの様子が…
鬱憤をまとめて晴らすよ!!

マキシマスが精神的な成長と(いつも通りの)迷走ぶりを発揮する一方で、ルーシー&グール組は若干ギャグ寄りの展開に。
覚せい剤注入でお元気状態になったルーシーは、これまでの博愛路線をぶっちぎって「フェラルだからいいや、もう死んでるようなもんだし!」というガバガバ倫理観の殺戮モードに。
ソードオフショットガンが景気よく雑魚ゾンビの頭を吹っ飛ばす有様は「これでこそフォールアウト!」というカタルシスと、「それでええんかルーシー…」という心配を同時に喚起させる。
ウェイストランドの“倫理の摩耗”を、軽やかなテンションで描くことで逆に際立たせるのがこのドラマのステキなところだ。
怪獣!やはり怪獣がいないと!
そしてついに到達したニューベガス。
だが彼らを待っていたのは最凶モンスター・デスクローだった。お元気状態のルーシーですらビビる、その圧倒的な存在感。
デスクローと言えば原作ゲームでも“初心者殺し”として名高い死神。
「お、あの岩陰に宝箱の反応!行ってみるか〜」
と油断したプレイヤーを何度も八つ裂きにしてきた歩く理不尽だ。
フォールアウトは「強敵が湧くのは主人公も相応に強くなった後半から」という常識を平然と裏切る。チュートリアル直後のマップでもデスクローが湧く世界観こそが、フォールアウトの楽しい点なのだ。
その“いつ理不尽に死んでもおかしくない”精神性が、見事にドラマに持ち込まれた。
さて次回、彼らがどう生き延びるのか。
待つ!次週!

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