『IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー』第3話感想 果たして「それ」はカメラに映るのか…?

今回は『IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー』第3話の感想です。

展開は少しだけスローダウン。

スポンサーリンク

今週のあらすじ

ハンロン少佐はサイコメトリー能力の持ち主であるハロランと共に、ペニーワイズの調査任務へ正式に就く。
しかしハロランは精神探知を深くし過ぎて、居場所を探るだけのハズが逆にペニーワイズに「視られ」その反撃に晒されるのだった。

一方リリーは案外あっさり精神病院を退院。ロニの父親の冤罪を晴らして自らの潔白を証明するため、リリーは「それ」をカメラに納めて物証にする計画を立てる。
そしてハンロンの息子ウィルもその計画に成り行きで協力することになる…。

 

 

密度を増す世界観

見覚えのある恐怖スポットが続々登場

出典:TMDB

往年の名作映画『カッコーの巣の上で』でもお馴染みの、地上の生き地獄ことジュニパーヒル精神病院。それから大雨の日に脱獄されがちなことで有名なショーシャンク刑務所

人類史上最強のホラー小説家であるスティーブン・キングが、半世紀をかけて築いてきた恐怖のグラウンド。その世界観は本作でもしっかり根付いているようだ。
スティーブン・キングあるあるの結晶だった『キャッスルロック』から引き続き、キングバースとでも呼ぶべき奥深い世界がいよいよ展開し始めた。

 

お前…「シャイニング」だな?

その文脈でペニーワイズを感知できる念視能力者のハロランは…いわゆる「シャイニング」なのだろう。血の洪水エレベーターで有名な例のホテル、あそこで大活躍だったダニー少年の同類だ。

キング作品のお約束として、こう言う「見えてしまう」人はロクな目に遭わない。恐怖を覗き込む者は、恐怖にもまた覗き込まれているのだ。
その点でハロランの今後の顛末はもうお察しだが…彼は一筋縄では行かない知性と胆力の持ち主の様。案外しぶといかも知れない。

ハロランの見えないものを視る能力。そしてハンロンの恐怖を感じない能力(二人とも「ハ」で始まって紛らわしいな…)。
彼らの異能が物語のキーになるのは間違いないが…今回のエピソードはその説明に留まり、特に話が大きく動くことは無かった。次回以降の展開に期待だ。

 

 

ネイティブアメリカンの知る闇

黒人ってだけで生きるのが大変…。そんな1960年代の閉塞感は今回も描写が冴え渡る。
「この国は無実の人間を投獄したりしない」というセリフに「…それどこの国の話?」と素で返すウィルが中々辛辣だ。今週のベストツッコミ賞を進呈。

そして今回は黒人以外の抑圧の象徴として、ネイティブアメリカンが新たに登場した。

セリフの断片から察せられるのは、おそらくペニーワイズが地上に現れたのは300年くらい前のようだ…。つまり白人が乗り込んできてアメリカを建国する前から、ネイティブの先住民らは「なんか地下にヤバいのが居る」と知っていた可能性が高い。
実際、ネイティブ少女のローズはペニーワイズの活動限界範囲や習性、そしてデリーを離れるとそこでの記憶を失うという特性を知っていた様子。

ネイティブ集落とアメリカ政府の関係は、1960年台時点ではギスギスしているもよう。しかしペニーワイズの悪夢に対抗するには、ネイティブの伝統的な知恵とアメリカ政府の組織力が両方必要なはず…。
この構図こそ本作の真のテーマ、すなわちアメリカと言う存在に巣食う邪悪と言う命題を浮かび上がらせていく…と予想できる。いずれにせよ「移民の国アメリカ」ならではの展開に注目だ。

 

 

今週は微妙だったショックシーン

なお今回の恐怖描写は若干控えめ。
がっつりホラー要素が画面に出てくるが、ノリは若干『ホーンテッドマンション』。こわない。
子供主人公ホラーの超定番アイテム・自転車をフィーチャーした後半の一連シーンには見応えがあったが、前話までの超絶クオリティで期待高まるホラー欲求にはちょっと応えてくれなかった。

だが『デリー』にはホラーの定石を粉々に爆砕した第1話の前科がある。
主人公(に見える人物)やその親友がアッサリ死ぬ可能性もフツーにあるのだ。いつ誰が退場するか予想がつかない…そこが『ウェルカム・トゥ・デリー』の怖いところ。そのスリルは存分に味わえた第3話だった。

そんなこんなで今回ついに姿を(チラッとだけ)現したペニーワイズ。
次週以降、ビル・スカルスガルドのイカれピエロっぷりが数年ぶりに見られると期待しか無い!いやもうちょっと引っ張るか!?

 

 

ホラー映画好きなら、こっちの記事もおすすめよ。

 

 

U-NEXTで観る作品を探しているなら、こちらの記事もおすすめです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました