『フォールアウトS2』 第2話感想 死んだ魚の目のマキシマス…元気出せよ!

今回は『フォールアウトS2』第2話感想です。

巨大サソリ怖すぎでしょ…。

 

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あらすじ

出典:TMDB


ルーシーとグールは、ハンクの行方を追って荒野を行く。
だが道中で負傷した女性の救助を巡り、二人の倫理観が(いつも通り)激突。ルーシーは巨大クリーチャーにボロカスにされ重傷のグールを放置し、独り「人助け」を選択する。

一方、回想シーンではかつての大都市シャンディ・サンズの悲劇が描かれる。
平和な街が、単に「Vault-Tec社にとって管理の邪魔だから」という理不尽な理由で核の灰に…。
思想対立も軍事的な脅威も無いのにスイッチ一つで街ごと消去。ハンクという男の異常なサイコパスぶりが、いよいよ明らかになってきた。
 

 

ぐったりマキシマス

出典:TMDB

「なんか思ってたんと違う…」

前回お休みだった分、今回はマキシマスの悲哀がたっぷりと描かれた。
B.O.S.の英雄として念願の地位を手に入れたはずの彼だが、その表情はまるで日曜の夜のサラリーマンだ。シャンパンタワーで大騒ぎしてるのかと思ったが、それどころか全然楽しそうじゃない。ずっと目が虚ろ。
彼が手に入れたのは栄光ではなく、ただの重荷と欺瞞だったわけだ。

それでも彼はB.O.S.を居場所として選び、力こそパワー論理に忠実に徹する。

そんな彼を見つめる親友ステフの冷ややかな視線がまた痛い。
自分のチャンスを掠め取った挙句に、組織の欺瞞に染まりきった脳みそ筋肉野郎…。ステフのマキシマスへの評価はどん底で、かつての「弱いくせに夢見がちだったマキシマス」への友情は枯渇しつつあるようだ。
 

「英雄…ほんとに意味あるのかコレ?」

マキシマスの変化は意外かつ興味深い…。
てっきり「嘘の英雄」のメッキが剥がれるのをビクビク怯える…という展開かと思っていたが、既にその段階を通り越して「英雄なんてラベルに何の意味があるんだ?」と自問する境地に達しつつある。

嘘から出たマコトで、図らずも本物の英雄のように振る舞わざるを得なくなっているマキシマス。
彼は自分が望んでいたヒーロー像が、実はただのシステムの奴隷に過ぎないという皮肉を今まさに噛みしめている。

このまま彼が「でっかい操り人形」として完成するのか、それとも中身の詰まっていないアーマーを脱ぎ捨てるのか。カギを握るのはルーシーと再会するタイミングだろう。
ウェイストランド流のキャリア形成は、実に世知辛い。

 

 

さらに登場、新シーズンの新キャラ!

ドラマ版の空気は、ここに来てさらに政治的な臭いを漂わせ始めている。

単なる無政府状態と思われていたウェイストランドだが、天井には「連邦」という巨大な政府組織があったよう(当然、Vault-Tec社と関わりが深いのだろう)。
だがコールドフュージョンという切り札の登場で、連邦に従属するB.O.S.の分家たちがこっそり結束を固めつつある…という状況のようだ。
つまり内戦の前段階。実にきな臭い。

そんなドロドロの権力闘争の最前線に新キャラ、パラディン・ハークネスが現れた。「連邦」に所属する人間のようだが…今のところ正体不明。
演じるのはクメイル・ナンジアニ。『エターナルズ』のキンゴだ! 指から光弾を連射してた頃からずいぶん経つが、今回は殺伐とした終末世界に降臨。
元コメディアンゆえの胡散臭いけど憎めないオーラは健在である。ブラックコメディが持ち味の『フォールアウト』と相性良さそうなキャスティングだぜ。

文明の再建を謳いながら、その実誰が一番デカい椅子に座るかを競う泥仕合…。
B.O.S.の結束が強固になればなるほどマキシマスの胃の穴は広がりそうだが、まあ、それも組織人の宿命というやつだろう。

 

『フォールアウト』まとめページはこちらです。

 

 

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