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『呪怨:呪いの家』考察その2 小田島はなぜ死なない?残された謎を紐解く

2020年7月11日


前回の記事↑でも『呪怨:呪いの家』の考察をしましたが、いくつか書ききれなかった話があるので未練がましく考察その②です。

 

 

謎① 小田島はなぜ呪い殺されないのか?

劇中でも小田島自身が不思議がっていましたが、彼はなぜ死なないのでしょう?
哲也のようにほんの少し「家」と関わっただけで死ぬハメになる人物がいる一方で、小田島は深すぎるほどの「家」との因縁があるのに無傷…。なぜ!?

 

もっとも、本作の呪いには法則性がありません。
そもそも説明のつき得る相手ではないという点にこそ『呪怨:呪いの家』の怖さがあるのです。

第一「家」に関わっても無事な人間は小田島だけじゃない。不動産屋のおっちゃんや、事件の捜査に入った刑事らをはじめ、むしろ無傷サバイバーはたくさんいます。

だから彼が死んでいないのは、おそらく「たまたま」なのでしょう。
小田島は「自分が呪いの語り部だから生かされている」と解釈していましたが、それこそナンセンスです。
呪いが自身の宣伝を気にかけたり、ましてや呪う対象の職業を逐一チェックしてるだなんて滑稽じゃん。

小田島が死んでないのは「たまたま」です「たまたま」。ぶっちゃけ明日には死ぬかもしれない。

 

 

…とは言え、そんなミもフタもない解釈ではどうにも気分の座りが良くありません。
ここはひとつ、視点を変えて考えてみたいと思います。
すなわち
「小田島が呪いに生かされている」のではなく
小田島自身が呪いである」という解釈です。

 

最終話でも描かれていた通り、小田島は自身が知り得ない事実を著作に盛り込んでいました。
本人は創作のつもりだったけど、見事に言い当てている形。偶然にしては出来過ぎています。

しかも秘書さんは「また言い当てちゃいましたね」とさらっと普通事のようにコメント。

また!?またってなんだ!?
いつも知らないはずの情報を言い当てまくってるってこと!?
もしそうだとしたら、これはもうただの偶然の範疇を盛大にブッちぎってるとしか言いようがない…(;'∀')

 

ところで『呪怨:呪いの家』で描かれる呪いには、時間の概念がありません。
過去に原因があって未来に結果があるという、従来当たり前の因果律さえガン無視です。
つまり未来の出来事が過去に影響をおよぼし得るってことです。

これはもしかしたら…小田島が自身の知り得ない情報を言い当てているのではなく、小田島の書いたルポが時間軸をさかのぼって現実化しているのではないでしょうか。

つまり小田島が呪いに生かされているのではなく、小田島自身が呪いの中核であるという解釈です。

 

飛躍しすぎて何の裏付けもない仮説ですが、少なくとも小田島が生存している点ならびに誰も知らないはずの事件の詳細を言い当てられる点には辻褄が合います。
どうでしょう?

 

 

謎② トシキ君は一体どういう存在なのか?

キヨミの息子であるトシキ…彼は一体何者だったのでしょうか。

キヨミの息子として育てられていますが、実子でないことはキヨミ自身が語っています。彼女いわく「家」の幽霊に預けられたと…。

小田島の記憶では窓ガラスをぶち割って"黒い女(=キヨミ)"が強引に奪い去っていったことになっているので 「預けられた」 とは若干ニュアンスが食い違いますが、トシキが「家」の幽霊の子どもであることは間違いなさそうです。

と言うことは時系列順にまとめると…

 

①1950年代
「家」の大家の息子が女性を監禁。大家の息子による凌辱のすえに監禁女性が妊娠。それがのちのトシキ。
やがて女性は出産後に死亡。しかし赤ちゃん(=トシキ)は忽然と消えてしまう。

②1970年代
監禁女性の霊が、幼少時の小田島に赤ちゃん(=トシキ)を預ける。
その直後、家に乱入してきたキヨミが赤ちゃんを強奪していく。

③1988年
赤ちゃんをゲットしたキヨミはトシキと名付けて我が子として育てる。

④1995年
トシキ7歳。キヨミの彼氏に殴られ脳挫傷。
意識不明の重体だが、生霊となってフラフラと病室を出ていく。

⑤1997年
トシキ9歳。植物状態で生存中。
意識は無いはずだが見舞いに来た児相職員に「逃げて…」とつぶやく。

 

…という人生を歩んでいることになりますトシキくん。
実年齢は…40歳くらい!?時代がジャンプしまくっており、もうワケが分かりません。時をかける呪いっ子。

 

こんなおっかない姿を「ママ」と慕って絵に描くトシキ君。
なんて親想いのイイ子…(違う)

 

「逃げて…」と諸々の登場人物に警告を出すところは、過去の『呪怨』シリーズに登場したネコ少年の方とは違う雰囲気です。あっちはもう、みずから殺る気マンマンでしたからね。

呪いの申し子ではあるけれど、だからこそ呪いの本質と恐ろしさを知っている。そしてこれ以上犠牲者が出ることを望んでいない…ということでしょう。
出自の割には立派な良心があるけれど…児相職員に呪いが及んでしまったのは恐らく彼と関わりを持ってしまったせいでしょう。業の深い存在です。

 

 

謎③ 小田島の母親は呪いと関係あるのか?

小田島を産んで死んだことになっている、小田島の母親。彼女は「家」の呪いと関係あるのでしょうか?

小田島が「家」を調査し過去のフラッシュバックを見たときにも、母親の写真だけ意味ありげに顔が隠れていました。
それに"出産直後に死亡"という点が屋根裏の監禁女性と不気味な相似形を示します。
小田島の姉が屋根裏の監禁女性の霊をみて「お母さん?」と問いかけていたのも気になる…。

 

 

勘ぐり過ぎかもしれませんが監禁女性の霊と小田島の母をむすぶ幾つかの共通項があるのは事実です。

おそらく、監禁女性の霊といくつか相似した点を持つ小田島家の母、ひいてはその家族を「家」が呼び寄せたのでしょう。

 

強烈な悪意を秘めた物件は、それ自体が借りる人間を選ぶ。
呪いの物件に住むような住人は、最初からそうなるべくその場所へ手繰り寄せられているのだ…。
都市伝説の定番設定ですが、おそらく小田島家をはじめ「家」に住んではエラい目に遭ってきた歴代の住人たちがみなそうなのでしょう。

原因と呼ぶべきか結果と呼ぶべきかは微妙ですが、小田島の母親が「家」となんらかのリンクを持っているのは間違いないと思います。

 

 

謎④ シーズン2はあり得るのか?

そんな訳で数多くの謎をひっさげたまま、唐突に終わってしまった『呪怨:呪いの家』。
しかもラストシーンは、呪いの終焉が呪いの始まりにつながるという悲惨な無限ループ。ホラー作品ならではの珠玉のバッドエンドでした。

視聴者として気になるのはやはり続編の有無でしょう。
アレやコレの伏線にちゃんと説明つけて欲しい!と願うのは当然の心理です。

 

いまのところNetflixから続編のアナウンスはないので、あるとも無いとも言えない状況です。

ただ個人的な願望を述べさせて頂くなら、ぜひとも作ってほしくないです。
ブツ切りで終わるからホラー映画は面白いんじゃん!
『茶碗の中』の法則ですよ。説明不足で終わるからこそ、甘美なコワさが残るってもんです。
これが普通のドラマだったら確かに途中で放り出されるなんてゴメンだけど、ホラーなんだから是非ともこのまま終わってほしいです。

よしんば続編が作られるとしても、従来の劇場版『呪怨』みたいに完全に別エピソードとして開始してほしいです。

考察って言うより願望になっちゃいましたが、とにかく現時点では続編の有無は不明です。

 

 

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