今回は、アマプラで配信開始となった謎ホラー『ザ・ヴォイド -変異世界-』の感想です。
とにかく気持ち悪いものが見たい!って気分の時に最適な一品。鑑賞のお供にはたこわさやシオカラなど、ぬるっとしたおつまみがおすすめ。クトゥルフ好きにもぜひ。
スゲーどうでもいい話なんですが、出演者の欄にアーロン・ポールが載ってたので
「おっ、ジェシー出るのか!『ブレイキングバッド』懐かしいなー!」
と思いながら見たけど結局出てこず、どういうこっちゃねんと思ってよく見たらアーロン・プールだった。
エルビソ・ポレスリーかよ!
ザ・ヴォイド -変異世界-
2016年
監督:ジェレミー・ギレスピー, スティーヴン・コスタンスキ
出演:アーロン・プール, キャスリーン・マンロー
評価 C
保安官のダニエルは、深夜のパトロール中に血まみれの男性を保護する。
彼を最寄りの小病院に急ぎ運ぶダニエルだったが、直後に病院は謎の覆面集団に包囲され誰も出られなくなってしまう…。
あげく病院に閉じ込められたスタッフは次々と異形の怪物に変身していく。一体なにが起きている!?
…みたいなお話です『ザ・ヴォイド』。
ノリノリの覆面で病院を包囲する教団(?)の皆様。
病院内に乱入する気配はないが、出ようとする人間には容赦なく刃物で襲いかかる。その目的は…
病院内のスタッフや途中から乱入する強盗親子らには、それぞれ複雑な過去やドラマがあるもよう。
しかし映画はその描写は最低限で済ませ、開始数分でさっそくゲログチョの怪物を投入!
ドラマとか人物描写とかそういうのいいから、早いとこグロイ怪物と流血シーンを出したい!という分かってやってる投げやり感が逆にスガスガしい。
人間が怪物に変身していく途中過程も結構な凝りようで、目の穴からビチビチと活きのいい触手が生えたりするさまは中々気が利いてます。
タガが外れたように一挙にクトゥルフ感が増す後半もグッド。
限られた予算内でなんとか観客に不快な気分になって頂こうという、真摯なおもてなし精神にほっこりです。
なぜ他の場所ではなく病院なのかにもちゃんと説明があり、話の整合性を頑張ってつけようとする努力も応援したくなる一生懸命さ。
体じゅう、穴という穴から触手がコンニチワ。
イイ感じに怖いよー
SAN値削られるよー
ストーリー軽視でグロ描写にやたら重点が置かれるスタイル…これ何かに似てるなと思ったら、往年のルチオ・フルチっぽいことに気付いた。
顔面破壊描写が入念な点もフルチっぽい。
淡々と犠牲者が増えていく雰囲気や、怪物どもの汚らしさもフルチっぽい。
あげくラストのオチはフルチっぽいを通り越して、そのまんま『ビヨンド』。どんだけ好きなんだよ!
そんなわけで以上、『ザ・ヴォイド -変異世界-』の感想でした。
汚いホラーが見たいなーという気分だったので大満足。
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