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『ヴェノム』感想 若おかみは小学生!でも実はヴェノム

『ヴェノム』がNetflixで配信開始されたので早速観てみました!
公開当時は

「ヴェノムが思ったより悪い奴じゃない」
「むしろ主人公にとってやけにイイ奴」
「なのでキャッチコピーの"最悪"どころか、とってもぬるくて今一つ…」

とまあ何となくネガティブな意見が目につき視聴意欲が急落。ついつい見ずにほったらかしてたんですよね。
でもこのたびサンキューNetflix配信が始まったので、改めて見てみたわけです!
やーNetflixさんにはいつもお世話になってます!

 

 

ヴェノム

2018年 アメリカ
監督:ルーベン・フライシャー
出演:トム・ハーディ、ミシェル・ウィリアムズ

ヴェノム (字幕版)

 

評価 D

 

エディ・ブロック(トム・ハーディ)はサンフランシスコ在住の敏腕ジャーナリスト。
彼はドレイク(リズ・アーメッド)率いる悪徳企業ライフ財団への取材を敢行するが、その過程で宇宙からやってきた寄生生物"シンビオート"に取りつかれ悪の化身ヴェノムと化してしまう!

…ってお話です。
率直な感想を申し上げれば「あら悪くないじゃない」って感じ。事前にハードル下げまくったのが効いたかも。

 

ヴェノムの変幻自在なアクションはキモカッコ良くてシンプルに面白いし、カーチェイスの迫力もグッド。
『ゾンビランド』を撮ったルーベン・フライシャー監督らしく、暴力描写の合間のブラックユーモアもテンポが大変よろしい。
全体的にけっこうステキです。

ただウワサ通り、ヴィランであるはずのヴェノムがイイやつ過ぎて緊張感が足りません。恋のアドバイスまでしてくれるヴィランってどうなの。
これじゃ悪役を主人公に配した意味が無いのでは…。

と言うかそもそもどうしてそこまでヴェノムがエディに尽くしてくれるのか、その理由付けに全然描き込みが足りません。も全ッ然だめ。二人のバディ感に説得力が皆無。いつの間にそんなに仲良くなったの君たちって感じ(;^ω^)
これじゃ本当に若おかみだよ…むしろもうおかみさんだよ。おかみさん実はヴェノム。

 

アメコミ映画史上まれに見る汚ねぇクライマックス。
しかし強大なラスボスにどうやって勝つのかというロジックの構築は今一つ…。なんで勝てたのアレ?

 

ラストはヴェノムの天敵・カーネイジの登場を示唆して幕。
とりあえず続編の製作までは決定している『ヴェノム』ですが…当然、次はヴェノムvsカーネイジの激闘が描かれるのでしょう。

ただしソニピ・ユニバースとしての次の作品は『モービウス』。ジャレッド・レトが吸血鬼になるヤツです。
同作にエディとヴェノムがチラり登場するのはまあ予想がつきますが…問題は彼らの宿敵スパイダーマンがどういう扱いになるかってこと。スパイダーマンが出ること自体は決まっているようですが、それがMCUのスパイディと同じ存在なのかどうか不明なんですよね。

あと『モービウス』の予告編にはマイケル・キートンが登場しますが、彼がMCUのヴァルチャーと同一人物かも今のところ不明…。
いろんな説が考えられてワクワクしますね。たとえば

●ソニピ・ユニバースにもトム・ホランド版のスパイダーマンが出るよ!
●ソニピ・ユニバースにトム・ホランドは出ないけど「画面に出てこないアイツ」扱いでスパイダーマン自身は登場するよ!
●ソニピ・ユニバースはMCUの別の世界線ってことで、トムホでもアンドリュー・ガーフィールドでもないまったく別人のスパイダーマンが登場するよ!
●マイケル・キートンはバットマンだよ!
●マイケル・キートンはバードマンだよ!
●マイケル・キートンは誰でもないただのモブだよ!

などなど。
いずれにせよファッキンコロナのせいで『モービウス』も、その後に続くソニピ・ユニバース関連作も軒並み公開後倒し。焦らすねぇ…(;'∀')
まあ楽しみは後にとっといた方が乙ってもんよ!

 

そんなこんなで『ヴェノム』の感想を終わりたいと思います。

 

スパイダーマン:スパイダーバース (吹替版)
『ヴェノム』のラストにチラ見せされたスパイダーマン関連作。
圧倒的名作。すべてのシーンが止め画でポスターに出来そうなくらい練られてる。完璧。
あと吹き替えの宮野真守が凄すぎる。

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