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『日本沈没2020』第7話感想 いよいよ沈没待ったなし…日本人の明日はどっちだ!?

2020年7月25日

今回も『にほちん2020』の感想記事いってみたいと思います。
第7話です!

 

以下の記事 ネタバレ注意!!

 

日本沈没 第7話:ニッポンノヨアケ

2020年 日本
監督:湯浅政明
出演:上田麗奈、村中知、佐々木優子

シャンシティを脱出し旅を続ける一行は、日本脱出船に乗り込むべく海岸に急ぐ。
やがて到着した港は、脱出船にむらがる難民でごった返していた…。

歩だけは陸上選手特待として乗船許可が下りる。しかし歩はひとりだけ乗船するのに抵抗を覚えるのだった。

 

『夜明け告げるルーのうた』しかり『きみと、波に乗れたら』しかり、湯浅監督の描く海は死のメタファーを内包すると同時に澄み切ったイノセンスの象徴でもありました。

それが今回の第7話での海は…圧倒的暴力そのもの。
助けを求める避難民を、容赦なく高浪がさらっていきます。きみと波に乗ってる場合じゃない。

東日本大震災の恐怖を思い出すことは言うまでもなく、折しもリアルタイムに集中豪雨で九州地方では多数の方世帯が水害に遭われているところ…。
日本人として"水"の恐ろしさが胸に迫るショック描写でした。怖ぇ。

 

夜明け告げるルーのうた
アニメでの流体表現に新境地を切り開いた傑作。
恐ろくも美しい"水"…それがこれまでの湯浅監督のスタンスでした。

 

純然たる日本人だけで日本を脱出しようとする一団も登場。右翼街宣カーのノリで。
母親マリがフィリピーナの武藤家は当然のように門前払いです。

外国人に冷たい…を通り越してゴリゴリの排外主義に凝り固まる人たち。
こういう人も確かに居るんだよな…という現代日本への醒めた観察眼も相変わらずグッドです。マリが韓国人だったらもっと露骨だったかも。

ボリス首相にしろトランプ大統領にしろ習近平総書記にしろ、世界中が我先に突っ走る自国ファーストの風潮。
その風潮の行き着く先をコンパクトに描いた、連中の辿る顛末もステキでした。まあコンパクト過ぎて若干ギャグっぽくなってましたが(;^ω^)

とにかく、排他主義のエクスキュースに国籍を引っ張ってくるんじゃねーよ!みっともないし迷惑だ!って話ですね。

 

ストーリーはいよいよ佳境。日本も本当に沈没してきました。
第8話に行ってみたいと思います。

『日本沈没2020』第8話感想 漂流する歩と剛…日本海で『ゼロ・グラビティ』

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