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『日本沈没2020』第8話感想 漂流する歩と剛…日本海で『ゼロ・グラビティ』

2020年7月26日

今回も『日本沈没2020』の感想をお送りしたいと思います。
第8話です。

 

以下の記事 ネタバレ注意!!

 

日本沈没 第8話:ママサイテー

2020年 日本
監督:湯浅政明
出演:上田麗奈、村中知、佐々木優子

沈みゆく日本を脱出するべく漁船に乗り込む一行だったが、バカどもの自爆に巻き込まれて漁船が転覆。からくも避難ボートに乗り込む歩と剛だったが、高波にあおられて他のメンバーとはぐれてしまうのだった。

歩と剛を乗せ、避難ボートは暗黒の日本海を漂流していく…。

 

 

二人っきりのサバイバル回でした。
当初は漁船の船長も一緒で三人だったけど、転覆時に重傷を負った彼はすぐ脱落…。ヒッチコックとスピルバーグにオマージュを捧げつつ早々に海の藻屑となってしまいました。なむ。

 

水も食料も限られているなか、刻刻と迫る死のタイムリミット…。
「このまま死ぬかも」と「いやまだ死ねない」の間を往来しつつ、知恵をしぼってサバイバルに挑む二人の姿がとっても印象的でした。

ハイライトは歩が死んだ親父さんの幻影を見るシーン。
山芋トラップで爆散した親父さんが、夢の中で歩に生存へのヒントを与えてくれます。
「死者の霊が助けにきてくれた!」というスピリチュアルな解釈も「生への渇望が生存本能を呼び覚ました!」という科学的な解釈も、どちらも成り立つ珠玉の演出。

サバイバル映画の金字塔『ゼロ・グラビティ』でのジョージ・クルーニーの姿が重なります。

 

ゼロ・グラビティ(字幕版)
クルーニーが最高に泣かせる傑作。
夢みたい!
→やっぱ夢でした…
→どっちでもいいや、生き残れるなら!
というサバイバル三段論法が『にほちん2020』第8話と重なります。

 

マリたちと合流してからの後半は、涙ナシでは見られないお別れシーンあり。
マリには軽く1ダースくらい死亡フラグが立ってたので、一周回って生存エンドあるんじゃね?と思ってましたがやっぱ無理でした…。涙腺決壊させやがってママサイテー( ;-;)
父親と母親が、文字通り命を捨てて守った歩と剛。生き残ってしまった責任が二人をさらに強くするのでしょう。

 

物語はついに終盤です。
さっそく第9話にいってみたいと思います。

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