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Netflix『カムガール』感想・考察 自分が乗っ取られる!?ちょいエロスリラーの秀作

投稿日:2018年11月18日 更新日:

Netflixオリジナル映画の『カムガール』を見てみたんだ!!

 

監督も主演もまったく知らない人達ばっかりだったけど、予告編見て「へ~面白そうじゃん?(そしてエロそうじゃん?)」と衝動的に再生ボタンをぽちっとな。してみたんだよ。
そしたらなんとコレがめっちゃ面白くて、普通に感動しちゃったよ!!
とんだ伏兵だよ。Netflix界の孔明だよジャーンジャーン

出展:IMDb

 

 

あらすじ

ネット上に自分のセクシーな動画をアップし注目を集めようとするアリス。
今日もアリスのあられもない姿を求めてネット紳士諸君が群がってくるのだった。
目指すはセクシー女優ランキング1位だ!(なお現在60位前後)

 

ある日アリスは、自分のチャンネルが自分そっくりの見知らぬ誰かに乗っ取られていることに気付く。
過激なパフォーマンスでグングン再生数を稼ぐ「ニセモノ」。
誰が?何のために?
やがてアリスは驚愕の真実に直面していく…

 

 

現代女子ならではの恐怖

本作はインスタグラムやTik Tokの普及で「自分プロデュース」がすっかり一般化した現代ならではの映画だと言えるね!
でも逆に「現代的」過ぎて10年後に誰かがこの映画観てもさっぱり意味が分からないかも(;^ω^)
時事ネタは賞味期限短いよね。

 

でも前述通り、映画自体は面白かったんだ!
てっきりただのエロスリラーかと思ったら、これがなんと現代女性の性と生について主張を展開する哲学的・社会的なシロモノだったのでびっくりだったね! まあエロスリラーではあるんだけど!

 

 

以下の記事 ネタバレ注意!!

 

 

ヤツの正体は…

アリスはセクシー女優界のトップを目指し日々エロいパフォーマンスの研究をしているが、思うように結果が出ず焦っている。
「自殺のフリ」というドッキリで一時的に順位を上げるが、当然ながら効果は長続きしない。

 

↓って言うかエロサイトで女優が首を切断し始めたら視聴者的にはドン引き一択だと思うのだが…(;^ω^)
アメリカではこういうのがウケるの!?

出展:IMDb

 

で、そこにニセモノ登場。アリスに代わって過激なエロアピールを繰り出し、ぐんぐんセクシー女優ランキングを駆け上がっていく。
「これアタイちゃうねん!」とサイトの運営会社や警察に陳情してもまったく取り合ってもらえず、セクシー女優友達も「ふ~ん」みたいな塩反応。

 

業を煮やしたアリスは独自に調べまわり、ネット上で個人に成りすます「正体不明の何か」の存在に気付く。
アリスは自分のニセモノとアダルトサイト上で直接対決し、『長靴をはいた猫』的な機転で相手(元自分)のアカウントを削除。「何か」を撃退することに成功する。

 

数ヶ月後。
アリスはめげずに顔とアカウントを変え、セクシー女優ランキングにゼロから挑戦し直すのだった。

 

…ってな話で、なんとアリスの顔と名前を乗っ取った犯人は最後までよく分からないままという投げっぱなしジャーマンなオチでした。
自分は「ホラー映画って全部謎が解けると面白くないじゃん?」的なスタンスなのでむしろウェルカムだけど、謎はすべて解けないと気分が悪いコナン君気質の方は「ペロッ…こ、これはクソ映画!!」と怒り狂うこと必至だろう。

 

ネット上に発生するドッペルゲンガー的な超自然現象の一つ…だと自分は解釈してるのだけど、正直そこはどうでもいいと言うか。本作のテーマはそこじゃない気がするんだよな。

 

 

娘がAV女優であることを誇りに思う

本作観てグッと来たのは「ポルノ女優みたいなアバズレ女は酷い目に遭って当然」みたいな寓話になっていない点だったよ!
言い換えればアダルトサイトは悪くて低俗なシロモノであるという前提に映画自体が立っていないんだよな。

 

象徴的なのがアリスの母親のキャラ。
AV女優が親バレしたら、その親は嘆き悲しむか憤慨するかどちらかだろう。一般的な感覚では。
でもアリスの母親は娘がAV女優であることに肯定的で、むしろ誇りにすら思ってると吐露する。
知らされた当初こそ驚いて当惑していたが、それはアリスが家族にウソをついて仕事を隠していたことについてだったんだ。

 

このお母さんこそが本作『カムガール』のキーキャラだと思うんじゃよ。
内気で消極的だと思っていた自分の娘が、アダルトサイトでは自信満々ではつらつとしている。その事実を好意的に捉え、アダルトサイトを「娘が輝ける場」としてすんなり受け容れる。
だから映画のラストでも、アリスが懲りずにセクシー女優として活動再開しようとしても止めずに応援するんだ。

 

職業に偏見を持たず、娘の意志を尊重して後押しする。
このお母さんはまさにフェミニズムの体現者だね。

 

 

燃えるフェミニズム魂

「フェミニズム」と聞くと、キズナアイに異常な敵意を燃やす狂犬じみたクレーマーとかをどうしても連想してしまう。でも本当のフェミニズムってそういうんじゃないんだよな。

 

『カムガール』観終わったとき、フェミニズム運動の旗手であるエマ・ワトソンが雑誌でおっぱい出したらフェミニズム団体から叩かれた…という話が思い出されたよ。
そのときエマ・ワトソンは言ったんだ。「フェミニズムとは他の女性を攻撃する武器じゃありません。あなたのはレビオサー」と。後半は嘘。

 

エマ・ワトソン ポスター 42x30cm 【並行輸入品】 エマ・ワトソン ハーマイオニー Harry Potter Hermione Emma Watson

 

さすが良いことを言うね!!
フェミニズムは女性の生き方や表現を制限するものじゃない。女性本来の生き方を解放するためのものなんだ。
本作『カムガール』はそこを描いていると思う。

 

だから前述通り、アリスの顔と名前を乗っ取る「正体不明の何か」が結局正体不明のままなのは映画のテーマ的には正解なのさ。たぶん。
それは世間の偏見かも知れないし、同じ女性からの軽蔑だったりするかも知れない。とにかく何でも当てはまるんだから。

 

だけど、相手が何であれセクシー女優である自分は渡さない。酷い目に遭っても諦めない。
なぜならそれが自分だから!
そんな力強い女性像を、ライブ配信型アダルトサイトという現代的なツールで描いたところに『カムガール』の真髄があると思うんだ。

 

とにかく見かけに反してスゲー深い秀作だったよ。
でも欲を言えば弟とは和解して欲しかったね!

 

それにしても最近のNetflixオリジナル映画のクオリティには目を見張るものがある。
大作から小品までマジで面白い。

最近では↓このあたりが素晴らしかったぜ!

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