現在放送中の『仮面ライダージオウ』が盛り上がっています。
何しろ過去の平成ライダーたちが全員何らかの形で登場するというコンセプトが熱すぎる。『エグゼイド』からライダーを見始めたキッズも、小さい頃に『クウガ』を見て育ったパパも、みんな等しく興奮できるって点が大変すばらしいですね。
まさに平成ライダーの集大成的なお祭り企画と言えるでしょう。
東映オフィシャルも「この『ジオウ』を機に過去の仮面ライダーシリーズを売り込むぞ!」とばかりにYoutubeで各仮面ライダーシリーズの最初の2話を無料公開したりしています。おかげで再生数で人気の格差が露呈してしまい、これはこれで話題を呼んでいますね(;^ω^)
実際、この盛り上がりをきっかけに仮面ライダーシリーズに食指を伸ばしてみる人は多そうです。
しかし仮面ライダー初心者にとって悩ましいのは
「一体どれから観始めればいいの!?」
やはりこの一点に尽きるでしょう。
しかも仮面ライダーは話が長い。も長すぎる。1シリーズで大体50話もあります。
そのボリュームが魅力の一つではありますが、それだけ時間を食うからにはやはり確実に面白い作品に出会いたいものです。
前置きが長くなりましたが、今回は個人ブログらしく個人的に!あくまで個人的に特に好きな仮面ライダーシリーズを紹介してみたいと思います。
仮面ライダーW
小さな幸せも大きな不幸も常に風が運んでくる街・風都を舞台に、私立探偵の翔太郎とその相棒フィリップが事件に立ち向かう!
平成ライダーと言えば自分にとってはコレです『仮面ライダーW』。
例のYoutube再生数ランキングでも『電王』に続いて2位という好成績で、その人気のほどが伺えます。
見どころは何と言っても「二人で一人の仮面ライダー」翔太郎とフィリップの相棒っぷり!
どんなピンチに陥っても最後は二人の力で必ず困難を打ち砕き、そのたびに結束を強めていく二人が非っ常~に魅力的です。最終話近くは涙無しには見られません。
「お前の罪を数えろ!」のキメゼリフも最ッ高!
フィリップ役の菅田将暉の初々しさにも注目です。
若いを通り越してもはや幼く、『そこのみにて光輝く』とか観た後だとあまりにほっぺがぷくぷくしているので腹筋に来ます。
見始めたときは「完全に日本人顔なのに名前がフィリップとかギャグかよ」などと茶々を入れたりしたものですが、立派になったものよ(何様)。
なお、テレビ版のその後を描くコミック『風都探偵』が現在ビッグコミックスピリッツにて連載中です。
脚本:三条陸、クリーチャーデザイン:寺田克也…という、テレビ版のスタッフが8年の時を経て再集結したというパワフルな企画。従ってその再現度は非情に高く、コミカライズやスピンオフなどとは違う紛れもないテレビ版の続編に仕上がっています。
青年誌という媒体を活かしたエロ&グロにも注目。ときめ~
『仮面ライダーW』はAmazonプライムビデオで全話配信中です!
完全に余談ですがこちら↑は我が家のリビングを賑わす超カッコイイ「仮面ライダーW ファングジョーカー(真骨頂製法)」さんです。
お前の罪を数えるファングジョーカー。
ファイティングポーズをキメるファングジョーカー。
別シリーズの二頭身ファングジョーカーを抱っこしてあげるファングジョーカー。
仮面ライダーオーズ
人間の欲望の化身である怪人グリードが800年の時を経て復活。
異常に無欲な青年・火野英司は人々を守るため、グリードの一人・アンクと手を組んで「オーズ」に変身し戦う!
『仮面ライダーW』と同じく、いわゆるバディ(相棒)モノをコンセプトにしたシリーズです。
しかし『仮面ライダーW』の翔太郎とフィリップが最初から仲良しだったのに対し、『仮面ライダーオーズ』の英司とアンクはほぼ全編に渡ってめっちゃ仲悪い。そこが本作の面白い所です。
なにしろアンクはグリードの一人だからして、英司ら人間にとっては敵。いつかは倒さなければいけない相手です。
アンクもアンクで英司を仕方なく利用しているだけ。
二人の間にはこれっぽっちの友情も存在しません。
にも関わらず、長きに渡る戦いの果てに二人は宿敵同士という関係を保ったまま固い絆で結ばれていきます。
この「宿敵だけど相棒」という二律背反を全48話かけて完璧に描ききった脚本が非常に素晴らしいッ!小林靖子ッ!さすが特撮脚本の女王ッ!!ハッピーバースデーッ!!
そして忘れちゃいけないのが悪役・ウヴァの存在です。
グリードの一人であり緑のコアメダルを操る強力な怪物。オープニングにも毎回しっかり登場する、ラスボスの一角です。
しかし実際は特撮史上まれに見るヘタレキャラ。
毎回得意げに登場してはオーズにボコボコにされて「チャリーン」とメダルを落としてそのまま奪われる。ほとんど小銭をカツアゲされるためだけに登場しているような有様です。
しかも仮面ライダーはおろか、本来味方であるはずの他のグリードからもお約束のように酷い目に遭わされまくるのでますます可哀そう。
まあ自業自得なのであまり同情は出来ませんが、せめて「さん」を付けて呼んであげましょう。ウヴァさん。
『仮面ライダーオーズ』もAmazonプライムビデオで全話配信中です!
仮面ライダービルド
火星から発掘された謎のエネルギー源「パンドラボックス」を巡り、日本は三つの政府が対立する分断状態に。
記憶喪失の天才物理学者・桐生戦兎は、脱獄犯(冤罪だけど)の万丈龍我とともにパンドラボックスの謎に立ち向かう!
つい先日テレビ版が完結した一作です。
いちいち理屈っぽい戦兎と脳みそが筋肉でできている万丈というデコボココンビが、やがて相棒同士となり世界の運命を担っていくという展開が熱い。って言うか今回相棒モノばっかりですね。我ながら好きな作品の傾向がブレない(;^ω^)
『ビルド』の特徴は何と言ってもその政治色の濃さでしょう。
本作における仮面ライダーの定義は、戦闘のためにライダーシステムで身体能力を強化された人間のこと。すなわち政府の擁する兵器なのです。
兵器とヒーローはどう違う?そして人間同士の戦争に人間以上の力を持つヒーローはどう関わる?…という命題はアメコミでも『アイアンマン』や『キャプテンアメリカ』などで繰り返し取り上げられてきたテーマですが、『仮面ライダービルド』もまたその分野に真っ向から立ち向かった力作と言えるでしょう。
しかもそのうえで本作は「ヒーローとは誰かの都合のために作り出された偶像でしかない」という、現実の世界にも通じる冷酷な主張を容赦なく展開し戦兎を追い込んでいきます。主人公が辿る運命の過酷さという点においては平成ライダー中でも屈指かも知れません。
それでもヒーローたろうとする戦兎が最後にどこへ行き着くのか…。衝撃の最終話をぜひ見て頂きたいです!
まったくもって余談ですが、食玩の「コンバージ仮面ライダー」シリーズでビルド関連ぜんぶ集めたよ!
カワイカッコイイ!!
しまった集め過ぎた…( ̄▽ ̄;)