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『トリプル・フロンティア』感想 超豪華キャストで綴られる男の絆

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出展:IMDb

オリジナル映画『ローマ/ROMA』がアカデミー賞三冠に輝き、ますますおちょーしに乗っているNetflix。
そんなNetflixからふたたび大傑作がリリースされました。それが今回紹介する『トリプル・フロンティア』です。

 

 

ドリームチーム参上

特殊部隊として長年命がけで働いてきたのにあっさり社会から見捨てられ、今は砂を噛むような生活を送る5人の男たち。
そのうちの一人であるサンティアゴは、あるきっかけで長年追い続けていた麻薬組織幹部のアジトを突きとめる。
サンティアゴは「俺たちだけでアジトを襲撃して溜め込んだ現金を頂戴しようぜ!」と残りの4人に持ちかけるが…。

…というお話の本作。
ここ最近のハリウッドの鉄板ジャンルである麻薬カルテル系映画にチーム強盗系を足した感じですね。
まあそう言う意味ではよくある話なのですが、本作が凄いのはキャスト陣の度を越した豪華さです。
なにしろ主人公ら5人が

"皆殺し系バットマン"ベン・アフレック
"ポー・ダメロン中佐"オスカー・アイザック
"ジプシー・デンジャーのパイロット"チャーリー・ハナム
"ウィスキー"ペドロ・パスカル
"トロン"ギャレット・ヘドランド

という見事な一騎当千っぷり。SFアクション界の五虎大将。
もはやエクスペンダブルズの分隊と呼びたいのですが構いませんねッ!?

で、この無敵の顔ぶれの5人の男達が麻薬組織相手に無謀な強盗を企てる訳ですが、リーダー格であるレッドフライ(ベン・アフレック)が欲をかいたことでお約束通り計画は破綻。
強盗自体は成功するものの、大量の現金を抱えて徒歩で逃げる羽目になります。こりゃあダメロン…(^_^;)

 

以下の記事 ネタバレ注意!!

 

 

少年同士の友情

追手が迫るなかアンデス山脈を徒歩で逃げる羽目になった一行は、不安と焦燥からだんだん険悪に。しまいには「こうなったのはお前のせいだ!」「いやお前のせいだ!」と罵り合う始末。
でも次のシーンでは「さっきは言い過ぎてごめんな」「いや、俺の方こそごめんな」とあっさり仲直りします。

要はこの人達、中身が少年なんです。
今まで40人以上殺してきた戦闘のプロだろうが妻子を養っていようが、体は大人・頭脳は子供なんです。
だからイライラするとすぐ他罰的な発言をぶつけ合うし、それで傷付き合っても謝ればすぐに元通りのダチ公なんです(しかも前よりもっと仲良し)。

 

出展:IMDb

 

思えばサンティアゴがチームメンバーを募る序盤でも、声をかけられたほぼ全員が「○○が行くなら俺も行く」と他のメンバーの出方を伺っていました。これは責任を外在化している訳じゃなく、一人で行きたくない=一人で行っても無意味だとはっきり分かっているからなんですね。

みんなが本当に欲しかったのは金じゃなく、仲間だった訳です(金も欲しいけど)。仲間ともう一度一緒に居たかった。もう一度自分の本来の居場所に戻りたかった。
この意識は本作ラスト、命からがら持ち帰った金をメンバーが何に使ったのかからも明らかです。

人間は誰しもが他者との関係性の中で生きています。
その関係性を戦場にしか、そして少年のような純朴な友情にしか見いだせない男たちの悲哀がまっすぐ心に刺さります。

まあ『悪の法則』や『ボーダーライン』に震え上がった身としては「麻薬カルテルってこんなに甘っちょろくないだろ…」と突っ込みたくなりますし、ド派手な銃撃戦を期待してたのに荒れ地をえっちらおっちら移動するシーンが尺の大半を占めていたのには拍子抜けだったし、映画の出来に対して言いたいことはたくさんあります。
が、男の絆映画=ブロマンス映画に弱い私としては超豪華キャストでこのテーマを描いてくれたことに感謝しかありません。めちゃくちゃ楽しめました。



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