さーて今日もNetflixの時間だー!
何観ようかなワクワク。
と喜び勇んでNetflix起動したら
↑この顔がトップ画面に突然出てきておしっこちょっともれた。
いくら新規配信だからってちょっと主張しすぎだろアナベルちゃん!
で、Netflix起動するたびにおしっこちびるのもイヤになってきたので
「そんなに観てほしけりゃお望み通りにしてやるよ!もう!!」
と観てみたワケですよ『アナベル 死霊博物館』。
アナベル 死霊博物館
2019年 アメリカ
監督:ゲイリー・ドーベルマン
出演:マッケナ・グレイス、マディソン・アイズマン
『死霊館』シリーズでお馴染みのウォーレン夫妻が、自宅に保管している呪いアイテムの数々。
それをバカな女子高生がいじくり倒したおかげで全ての呪いが大・解・放。
ウォーレン夫妻の不在時に留守を預かった娘のジュディたちは、この世の地獄と化したウォーレン宅で悪夢の一夜を過ごすハメに!
評価 E
怖くない…。
ぜんぜん怖くないっスこの映画…。
いちばん怖かった瞬間が本編じゃなくてNetflixのトップ画面ってどうなの。
シリーズ元祖の『死霊館』は実録路線とドッキリ系ホラーが高い次元で融合した超名作でしたが、そのスピンオフは毎回今一つ…。
これはアレじゃないでしょうか。
ホラー映画が続編を重ねるたびにグダグダになっていく例のお約束のパターンじゃないでしょうか。
今回は主人公勢をティーンエイジに定めたことでターゲット層も若年寄り。
前作『アナベル 死霊人形の誕生』でも主役は少年少女でしたが、背景に「娘を失った傷心の夫婦」が居たことで割と大人なビターさが通底していました。
でも今回は幼女とおつむアッパッパ~な女子高生しか出てこないので、ますます若い雰囲気。『死霊館』ならではの重苦しい雰囲気とは異なる、ティーン向けお化け屋敷映画に仕上がっています。
ただティーン向けなのは結構なんですが、ノリが軽すぎて必要最低限の緊張感まで失われてしまっているのはちょっとどうなの。
スピンオフだから本家とは敢えて違う方向性を目指してるのは分かりますが…ちょっとホラー映画としての重みが足りなさすぎです。
好奇心から呪いアイテムをいじくり倒す女子高生ダニエラ。
でも露骨に "映画を面白くするためだけのキャラ" なのでちょっと…(;^ω^)
恐怖演出も切れ味が鈍く、退屈です。
出るぞ出るぞ~とタメておいて、ある瞬間でババーンとショッキングなものが映る!
…という演出はホラー映画の定石中の定石ですが、本作に関してはそのショッキングなものが全然ショッキングじゃないのが困りもの。
特に終盤に満を持して登場する〇〇のチンケな造形には失笑してしまいます。
スターウォーズのモブかよと言いたくなる圧倒的ザコキャラ感。
ほかにも血染めの花嫁や鬼武者などバラエティ豊かな悪霊が登場しますが、どれもヘボくて怖くない。
『エンフィールド事件』のへそ曲がり男みたいな、一見して「か、かっけぇぇ!!」と言わしめるようなアイコンは不在です。
見応えが無いよ~( ;∀;)
演出が「でっかい音でビビらせる」というワンパターンに終始しているのも辟易です。
こういうアカン例を見ると、初代『死霊館』のかくれんぼシーンがいかに優れているか改めて痛感。
憑依された女子高生が悪魔祓いの録画ビデオを再生するだけでアッサリ元通りになってしまうくだりも拍子抜けです。
録画でいいのかよ!
それもう神父要らないじゃん!
こんなんで済むなら過去作のアイツやコイツは死なずに済んだんじゃ…(;^ω^)
とにかく全編通して悪い意味でチープ。ティーン向けホラーを通り越して子供だましに終わっている印象です。
これはアカンわ~…。
ただ純度100%のハッピーエンドで終わるのは本シリーズ的に珍しいので、観終わった後にさわやかな気持ちになれたのは素直にグッドでした。
あれだけ傍若無人の限りを尽くしたバカ女子高生のダニエラがちゃっかり生き残って、ウォーレン夫人からむしろ優しい言葉をかけてもらうシーンは不覚にも涙腺に来ましたよ。
次回作は『死霊館』の正当ナンバリング作品らしいし、今度こそガチの恐怖を味わわせて頂きたいです!
あ、でもNetflixのトップ画面は勘弁な!
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怖い映画好きは是非!