今回はNetflixオリジナルドラマ『呪怨:呪いの家』第4話の感想記事です。
以下の記事 ネタバレ注意!!
呪怨 呪いの家 第4話 連鎖する呪い
呪いの家を探し続ける小田島は、意外な協力者を得る。
連続誘拐殺人事件の犯人"M"だ。
"M"は言う。オカルト好きの人間は多い。猟奇事件好きの人間も多い。しかし両方を兼ねている人間は少ない。両方を兼ねている人間は、ある傾向の物件に直感的に何か良くないものを感じ取れるのだ、と…。
一方、現在「家」に住む夫婦には地獄のような結末が訪れようとしていた。
大流血祭りでした。
包丁で妊婦の腹を切り裂き血まみれの胎児を取り出すという、わんぱく過ぎる帝王切開が真っ正面から画面に登場です。
フランス産スプラッターホラーの金字塔『屋敷女』を彷彿とさせる衝撃シーン。
まあ…腹を開く前に妊婦を絶命させている分『呪怨:呪いの家』の方が思いやりがあるかも知れません(そんなわけないけど(;^ω^))。
完全に余談ですが『屋敷女』はDVDリリース当時、例のシーンに "黒い帯" が画面に入ってナニがドウなっているのかぜんぜん見えなくなっていました。残虐過ぎるので修正が入った形です。
しかしちょっと前までNetflixで配信されていたバージョンの『屋敷女』では、くだんのシーンもばっちり御開帳。わんぱく帝王切開の一部始終がつぶさに鑑賞できたってワケです。
何気に攻めるよねNetflix…(;'∀')
"妊婦の腹に電話機を埋め込む" という猟奇的にもほどがある顛末は1988年の「名古屋妊婦切り裂き殺人事件」から。
"凄惨な殺人事件現場でお食事" という異常極まる行動は2000年の「世田谷一家殺害事件」がモデル。
"M"君はもちろん宮崎勤でしょう。
平成の世を震えあがらせてきた有名事件の数々がいよいよ出揃ってきた印象です。あげく3件中2件が未解決事件という落ち着きの悪さよ…。
これほどの凄惨な事案が、紛争地域でもスラム街でもなくごく平凡な住宅地で起きたことには確かに説明のつけ難い不気味さがあります。言い換えれば、常識を超えた何らかの「悪いもの」の関与があったのではないかと薄っすら予感させる…。
そんな漠然とした不穏さを呪いとして再定義した『呪怨:呪いの家』の鋭さに、今更ながら恐れ入る思いです。
これは実際傑作ですよ…。
そんなわけで今話の感想は以上です。
さっそく第5話に行ってみたいと思います。
『呪怨:呪いの家』第5話 感想 「家」に収束していく運命と、からみ合う過去と現在
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