せっかくNetflixを観るなら『ストレンジャーシングス/未知の世界』や『ブラックミラー』などのオリジナル作品を強くお勧めしたいところ!
しかしNetflixはこれら以外にも手堅いラインナップをそろえており、こっちはこっちで見ごたえ抜群です。
と言う訳で、ここでは敢えてNetflixオリジナル作品以外でおススメの海外ドラマをピックアップしてみました!(Netflixオリジナルドラマのおすすめ作品は別記事にまとめました)
出演:ブライアン・クランストン、アーロン・ポール
製作:ヴィンス・ギリガン
元教え子のジェシーと組んでこっそり麻薬売買デビューするウォルターだが、やがて彼らのビジネスは壮絶な戦いに発展していく。
海外ドラマというジャンルを代表する超傑作です。
どんどん悪の深みに嵌まっていく科学教師ウォルターをブライアン・クランストンが熱演。追い詰められるほどに冷酷かつ大胆になっていき、シーズンが進むにつれて本当に人相が悪くなっていくのが凄い!
彼に協力したり対立したりまた協力したりするスリリングな相棒役ジェシー(アーロン・ポール)も魅力的。ウォルターとジェシーのめっちゃ仲悪いけど強い絆で結ばれている感が独特過ぎて最高です。
アクションシーンの迫力が素晴らしい。
意表を突く展開が素晴らしい。
時折挟まれる笑いも素晴らしい。
すべてがレジェンド級で、よくぞここまで面白い話を思い付けるものだと感服するほかありません。エミー賞を受賞しまくったのも頷ける、時代を代表した逸品です。
以前はHuluでも観られたのに、現在(2017年11月時点)ではどういう訳だが配信停止されています。ビデオオンデマンドでは実質Netflixの独占状態に。DVDレンタルで観るよりも圧倒的に安く済むので断然こちらがおススメです!
スピンオフ作品の『ベター・コール・ソウル』もあるよ!
SHERLOCK/シャーロック
製作:マーク・ゲイティス
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン
クセのあり過ぎるお顔のベネディクト・カンバーバッチと常に困り顔のマーティン・フリーマンがそれぞれシャーロックとワトソンを演じ、その見事なハマり役っぷりで爆発的な人気を博したサスペンスドラマです。
毎回殺人事件が起こるけど暴力描写は実質ゼロで誰でも楽しめる間口の広さも魅力。1話1事件で完結してくれるのも見やすくてグッドです。軽快かつ洒脱な演出にグイグイ引き込まれます!
原作ファンなら分かる小ネタが多数ちりばめられているのも見所です。私はそれほどコナン・ドイルの原作に詳しくはないのですが、読書家の嫁は結構愉しんでいるようです。住所はベイカー街221B!
とにかくシャローロックとワトソンの友人以上おホモだち未満というスリリングな関係から目が離せません。はやく第4シーズンも配信してくれ!
ファーゴ
製作:ノア・ホーリー
出演(シーズン1):ビリー・ボブ・ソーントン、マーティン・フリーマン
独特かつ異様な行動理念を持つ凄腕の殺し屋、ローン。
ミネソタ州の片田舎で二人が出会うとき惨劇の幕が上がる!
1996年に製作され絶賛を集めたスリラー映画『ファーゴ』のドラマ化シリーズです。とは言っても96年版『ファーゴ』とは雪の田舎町が舞台である点以外にはほとんど共通点がなく、ぶっちゃけ完全新作です。
シーズンごとに話が完結するのでサクッと観られる点も嬉しいですね。
コーエン兄弟が直接製作に噛んでいる訳ではありませんが「登場人物たちの変顔」や「何の話かよく分からない例え話」などそのテイストはびっくりするほど精密な再現度。
殺人鬼ローン・マルヴォに至っては何考えてるのか分からなさすぎる点がコーエン兄弟監督作『ノーカントリー』のシガーにそっくりで、コーエン兄弟に対する並々ならぬリスペクトを感じます!
有名俳優が多数出演している点もゴージャスです。特にシーズン1のマーティン・フリーマンのクソ野郎ぶりは大変すばらしい!
最新のシーズン3ではオビ=ワンことユアン・マクレガー降臨。早く配信してくれNetflix!
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ブルックリン ナイン-ナイン
出演:アンディ・サムバーグ、テリー・クルーズ
ニューヨーク、ブルックリンにある99分署。そこでは超個性的な警官たちが日夜悪と戦い続けていた!
警察ドラマながらシリアス要素ゼロのコメディドラマ。1話30分でサクツと楽しめる警察版『フルハウス』って感じの雰囲気です。
とにかく警官たちのキャラが立ちまくっているのが最高!登場人物同士の仲良し感も見ていて気持ちよく、毎話きれいにオチるので安心して観れます。
個人的なお気に入りは筋肉ムキムキなのに小心者のテリー巡査部長。エクスペンダブルズの一人のくせに毎回見事なヘタレっぷりを披露してくれます。
掛け合いのテンポを堪能できる日本語吹き替え版を強くお勧めします!
LUTHER/刑事ジョン・ルーサー
製作:サム・ミラー
出演:イドリス・エルバ、ルース・ウィルソン
基本的にルーサーが難事件を解決する一話完結モノですが、それとは別に宿敵である殺人鬼アリス・モーガンとの奇妙な絆が縦軸に配されており、この二重構造が作品に独特の緊張感を与えています。しかもアリスとの関係はストーリーを追うごとに意外な方向へ変化していき全く飽きさせません!
イドリス・エルバの演技力もあいまって大変骨太なハードボイルドに仕上がっている本作。アクション映画的な派手さは控え目ながらドラマとしての見ごたえは抜群で、自信を持っておススメできる逸品です。
上の『SHERLOCK/シャーロック』と同じくイギリスのBBC局製作のドラマのため、1シーズンあたりの話数が少なくコンパクトに纏まっている点も緊張感が保たれてイイ感じです。
ビリオンズ
製作:アンドリュー・ロス・ソーキン
出演:ダミアン・ルイス、ポール・ジアマッティ
ローズ連邦検察官は彼に目をつけ、金融犯罪で立件するべく動き始める。
そもそもヘッジファンドは金持ちたちの莫大な資産を護りつつ増やすという、いわば富める者がより富むための装置。人口上位1%が社会全体の富の半分を独占するという病的極まった現代アメリカの社会においてはもはや病巣でしかありません。
しかしアメリカ国民自身が共和党の大統領を支持する今日び、この富の偏在はますます顕著になっていくと誰もが予想しています。
本作『ビリオンズ』はそんな現代に産声を上げた金融サスペンス。明晰な資産家とドMの検事が億ドル単位をかけて熱い頭脳戦・心理戦を展開します。
ただし金持ちイコール悪人みたいな薄っぺらな主張には留まっていないのがポイント。ローズの奥さん(SM大好き)がアクセルロッド社の専属精神科医だったりして敵味方が複雑に入り乱れています。結構集中して観ないと置いてかれるので注意!
ウォーキング・デッド
製作:フランク・ダラボン(途中で降板したけど…)
出演:アンドリュー・リンカーン、ノーマン・リーダス
ノーマン・リーダスをトップスターの座に押し上げた超絶ヒットのゾンビドラマです。
昨今ハリウッドでのゾンビ映画が元気無いのは、本作の出来が良すぎてこれ以上のクオリティをスクリーン上に作り出す自信が無いから…かも知れませんね。とにかくそれくらいゾンビのせいで終わっちゃった世界の描き方に迫力があります!
シリーズが進むごとに登場人物数もうなぎ昇り(片っ端から死んでいくけど)。個人的にはちょっとダラダラ続き過ぎじゃね?と思わんでもないですが、さすが人気作だけあってどっしり安定した面白さです。観ておいて損は無い作品と断言できます!