「映画をおうちでいっぱい観たい!」という層にとって神サービスとしか言い様が無いNetflix。
新旧の映画にとどまらずアニメや海外ドラマ、オリジナル作品も豊富に揃っており実に頼もしいですよね。飽きる隙が無い。
そんな訳で当ブログでは「Netflix配信作品の中で、結局どれが面白いのか知りたい!」という方のために、ジャンル別に厳選したおすすめ作品を紹介中です。
今回のテーマは海外ドラマ。
一味違う珠玉の傑作をまとめて紹介します。
※2019年4月3日 更新しました
記事を全面刷新し、Netflixオリジナルだろうがなかろうがとにかく面白い作品を10作品挙げることにしました。
目次
ブレイキング・バッド
2008年~2013年
出演:ブライアン・クランストン、アーロン・ポール
製作:ヴィンス・ギリガン
冴えない化学教師が癌で余命僅かに。
家族に財産を残すため彼が思いついたのは、なんと麻薬ビジネスだった。
元教え子の不良青年ジェシーと組み麻薬売買デビューするウォルターだったが、やがて彼らのビジネスは思いもよらず壮絶な戦いに発展していく。
海外ドラマというジャンルを代表する超傑作です。
小金目当ての一般人だったはずのウォルターは、危機に次ぐ危機を乗り越える内にやがて悪そのものに変貌。段階的にヤバい方向へ加速する物語が凄まじくスリリングです。
そんなウォルターを演じきったブライアン・クランストンは上手すぎて正直怖い。
↑ここにブリーフ一丁のおっさんがおるじゃろ?
それが
↑こうじゃ
そしてもう一人の主人公ジェシー(アーロン・ポール)も魅力的。
ウォルターとジェシーの「相棒であり宿敵であり疑似親子」という、特殊にも程があるバディっぷりに惚れ惚れしてしまいます。
時折挟まれる笑いも冴えわたっており、途中からお約束と化すウォルターの苦しい言い訳シリーズには爆笑必至。
なおNetflixオリジナル作品としてスピンオフ(かつプリクエール)の『ベター・コール・ソウル』も配信中。
こちらも実は本家『ブレイキング・バッド』に劣らないくらい面白かったりします。
SHERLOCK/シャーロック
2010年~
製作:マーク・ゲイティス
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン
探偵シャーロック・ホームズとその相棒ワトソンという、史上最も有名な二人組を現代のロンドンで鮮やかに再定義した一作。
スマホを駆使する名探偵が新鮮です。
クセ顔紳士のベネディクト・カンバーバッチと常に困り顔のマーティン・フリーマンがそれぞれシャーロックとワトソンを演じ、その見事なハマり役っぷりで爆発的な人気を博しました。
毎回殺人事件が起こるけど暴力描写は実質ゼロで誰でも楽しめる間口の広さも魅力。
1話1事件で完結してくれるのも見やすくてグッドです(シーズン4以外)。
原作ファンなら分かる小ネタが多数ちりばめられているのも見所で、我が家では読書家の嫁が大喜びしています。
私自身はそういうのさっぱり全然分からず、ベイカー街って何?どこ? みたいなノリだったけどまったく問題なく楽しめましたぜ!
ファーゴ
2014年~
製作:ノア・ホーリー
出演(シーズン1):ビリー・ボブ・ソーントン、マーティン・フリーマン
妻を含めた町のみんなにバカにされて過ごす気弱で平凡な男、レスター。
独特かつ異様な行動理念を持つ凄腕の殺し屋、ローン。
ミネソタ州の片田舎で二人が出会うとき、惨劇の幕が上がる!
1996年に絶賛を集めたコーエン兄弟監督のスリラー映画『ファーゴ』をドラマ化した作品です。
…とは言っても96年版『ファーゴ』とは雪の田舎町が舞台である点以外にはほとんど共通点がなく、ぶっちゃけ完全新作。
コーエン兄弟自身が直接メガホンを取ってはいませんが、そのテイストは忠実かつ濃厚に再現されています。
シーズンごとに一つの物語が完結するのでサクッと観終われる点も嬉しいですね(某ウォーキングデッドとかと違って)。
「先の読めないサスペンス」がお望みなら、コーエン好きな人にもそうでもない人にも広くおススメできる絶品です。
ストレンジャーシングス/未知の世界
2016年~ アメリカ
製作:ダファー兄弟
出演:ウィノナ・ライダー、デヴィッド・ハーバー
平和な田舎町で、とある少年が奇怪な状況で姿を消した。
失踪した少年の家族や友人たち、そして町の保安官らは消えた少年を求めてそれぞれ捜査を開始するが、やがて彼らの前に不思議な力を使う鼻血少女が現れる。
80年代ポップカルチャーをフィーチャーしたSFホラードラマです。
映像・演出・演技とあらゆる面で非常にクオリティが高く、配信限定作品ながら超絶大ヒットを記録。名実ともにNetflixの顔となりました。
『ツインピークス』や『X-ファイル』、『E.T.』、『未知との遭遇』などの往年の傑作SFのパロディも満載で、元ネタ探りも楽しい!
「Netflixと言えばまずコレ」と自信をもって断言できる傑作です。
デアデビル
2015年~ アメリカ
製作:ドリュー・ゴダート
出演:チャーリー・コックス、ヴィンセント・オドネル
『アベンジャーズ』の一件で荒廃したニューヨーク。復興が進む街の裏側で、巨大な悪が動き始めていた。
正義とは、信念とは何か。
盲目の弁護士マット・マードックの戦いが始まる。
マーベルシネマティックユニバースと世界観を共有するヒーロードラマです。
主人公マットは「目が見えない代わりに聴覚や嗅覚が極端に発達している」という特殊能力を活かして犯罪と戦っていくクライムヒーロー。
しかしそれが正義の行いなのかただの暴力衝動なのか本人にも判別がつかないという病的な一面を持ち合わせます。
一方で悪役であるフィスクも凶暴なだけでなく深い悲哀や愛情を抱えており、ただの悪党とは断じきれない複雑な人間性を持っています(しかも演じるのは名優ヴィンセント・オドネル)。
正義と悪。法と暴力。
相反する二つの要素が絡み合いながらスリリングに展開する物語に強く引き付けられます。
シーズン2ではライバルキャラとして他作品の主人公「パニッシャー」が参戦し、シーズン3では宿敵ヴィランの「ブルズアイ」が遂に登場。
世界観の拡張も見逃せません。
話がとにかく暗いので人を選びますが、その点を除けばNetflix全配信作中でも特におススメしたい一作です。
パニッシャー
2017年 アメリカ
監督:スティーブ・ライトフット
出演:ジョン・バーンサル、ベン・バーンズ
家族を殺され復讐の鬼と化した元特殊部隊のフランク・キャッスル。通称パニッシャー。
デアデビルとの激突を経て遂に家族の復讐を果たした彼だったが、その心は晴れないままだった。
しかし謎の人物の接触を機に、フランクは再び凄惨な戦いに身を投じていく。
悪人をブッ殺すことに躊躇しないという極端な行動理念を持つ異色のヒーロー、パニッシャー。
バットマンがジョーカーを殺さないせいでどんどん被害が拡大している事実にイライラする系の読者から絶大な人気を集める彼を、アグレッシブにも主役に据えてしまった一作です。
パニッシャーは上で紹介した『デアデビル』で先行登場しているので、実質『デアデビル』のスピンオフ。なので『デアデビル』から先に観ないとチンプンカンプンなのでそこはご注意下さい。
なお作品の完成度は極めて高く、個人的には過去のどの『パニッシャー』映像化作よりも面白かったです。
と言うかこの際ぶっちゃけると、Netflixマーベルで本当に面白いのは『デアデビル』と『パニッシャー』だけです(;^ω^)
『ルーク・ケイジ』とか『アイアン・フィスト』とか他にも色々あるけど、もうね、こいつらは正直見なくていいと思います。特に『アイアン・フィスト』は煮ても焼いてもつまんないので正直時間の無d…ゲフンゲフン。
ブラックミラー
2011年~ アメリカ
製作:チャーリー・ブルッカー
現代より少しだけ科学が発達した近未来を舞台に、テクノロジーが人間の醜い本性を暴いていく珠玉のブラックユーモア短編集です。
一話完結型のオムニバスドラマで、毎回キャストも設定もストーリーも総入れ替えという珍しい形式。いわばIT版『世にも奇妙な物語』と言えます。
なので第何話から観てもOKな所が嬉しいですね。第2シーズン最終話の『ホワイトクリスマス』と第4シーズン第1話『宇宙船カリスター号』はイチ推し。
ただし話のテイストはどれもこれも相当辛口で、毎回皮肉の効いたオチが結構グサッと刺ささります。
ラブ&デス、ロボット
2019年
製作:いろいろ
愛と死とロボットにまつわる1話15分前後のアニメーション短編集。
映像面でもストーリー面でもとにかく実験的な試みが目白押しで、局部や人体の切断面など従来のアニメ作品ではタブーとされていた要素が積極的に盛り込まれています。
そんなNetflix配信限定作品ならではのアグレッシブな表現が見どころ。
『わし座領域のかなた』は特に秀逸です!
個別の感想記事はこちら。
『ラブ、デス&ロボット』感想 Netflix渾身のエログロ短編集!面白い!!
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ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス
2018年 アメリカ
製作:マイク・フラナガン
出演:ミヒウ・ハウスマン、カーラ・グギーノ
幼いころを丘の屋敷「ヒルハウス」で過ごし、ある事件がきっかけでそこを去ることになった5人の兄妹。
時は流れ成人した5人はそれぞれの人生を過ごしていたが、ある日末っ子のネルが突如自殺。
残された4人は否応なく「ヒルハウス」の秘密と向き合うことになる…。
「古びた洋館+亡霊」というド直球の幽霊屋敷ホラーです。
鋭いドッキリ描写が強烈に怖く、ストーリーも伏線回収が丁寧で面白い。役者の演技もレベルが高く、全体的に非常に高い完成度に仕上がっています。
話の本筋とは無関係に、亡霊が時々画面に映り込むのも素敵。画面が変わると石像がいつのまにかこっち向いてたりします。
「あれ…?いま何か見えちゃった…( ̄▽ ̄;)」的な、疑似心霊体験が味わえます。
なお1話50分をわずか2カットで構成した第6話は斬新な演出が際立つ神回。必見です。
個別の感想記事はこちら。
『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』第1話感想 掴みはバッチリ…怖ェ…
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マインドハンター
2017年~ アメリカ
製作:デヴィッド・フィンチャー
出演:ジョナサン・グロフ、ホルト・マッキャラニー
犯罪心理学が裏方のお遊びと揶揄されていた1970年代アメリカ。
サイコパス達には共通の傾向があると確信する若きFBI捜査官ホールデンは、相棒のビル捜査官とともに犯罪心理の研究に没頭していく。しかしそれは人間の心の闇に踏み込む危険な試みだった…。
現代では当然のように活用されているプロファイリング。その誕生を描く実話ベースのサスペンスです。
連続殺人モノを撮らせたら三国無双の俊才デヴィッド・フィンチャーが監督を務めており、ビジュアル・サウンド・シナリオどれを取っても超絶クオリティ。
そんじょそこらの海外ドラマとは格が違うことを圧倒的な面白さで誇示してくる海外ドラマ界の呂布です。
むちゃくちゃグロい&暗いので好みが分かれますが、個人的にはとことんツボでした。
早くシーズン2配信されないかなー。
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