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『レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー』感想 痛快なレゴ活劇!…なのは前半だけで、後半は偽善っぽくて不快

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■■■■■□□□□□ 5点

【あらすじ】
悪の侵略者ガーマドンから街の平和を守る6人のニンジャたち!
しかしニンジャのうちの一人ロイドは、実はガーマドンの息子なのだった。親子関係に悩むロイドは焦りから失敗をしてしまい…。

『レゴ ザ・ムービー』と『レゴ バットマン』という超傑作たちに続くレゴ映画第3弾!『レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー』を観ました!

最初に申し上げたいのはコレ、いわゆるテレビアニメ版とはまったく別の話だということです。スピン術は一切出てこないし、ニンジャたちもエレメントを使えない所からスタート。設定だけ一緒でキャラの性格もデザインも一新されています。いわゆるリブートですね。
なのでニンジャゴーを全く知らない人でも安心してお楽しみ頂けるという訳です。むしろ知らない方がスムーズに入れるかも。
で、肝心の内容はと言えばもう超楽しかったです!
…前半は。

メカ大活躍!

序盤のツカみに当たる大乱戦は、まさにレゴらしいカワイイカッコよさに溢れており実に痛快でした。6人のニンジャらが乗り込むメカがそれぞれ個性豊かに大活躍するので、もう心の少年部分がワクワクするのを抑えきれない!
いささか「よしオモチャ一杯売るぞ~!」という姿勢が露骨過ぎる気はしますが、面白ければ何でもよいぜ!
ギャグセンスの鋭さも健在で、特にガーマドンの傍若無人な言動にブチ切れたロイドがメカドラゴンで全弾発射するくだりは爆笑してしまいました。
「左爪ミサイル発射!」
「右爪ミサイル発射!」
「左目ミサイル発射!」
「右目ミサイル発射!」
「頭部ミサイル発射!」
「頭部ミサイル予備弾発射!」
「お尻ミサイル発射!!」
ガンダムヘビーアームズかよ!
でも一番カッコいいのはカイのファイヤーメカだね。二足歩行は尊い。

という訳で『レゴ バットマン』に匹敵する傑作の予感を抱かせる序盤の盛り上がりでしたが…。残念ながら本作の面白い部分は前半で枯渇し、後半はひたすら退屈になってしまうのでした…(-ω-;)
退屈なだけだったらむしろまだマシでしたが、個人的にはかなり不快でさえありました。

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※ ネタバレ警告※ 
以下の記事にて作品の結末に触れています!未見の方は注意!


仲間甲斐の無いニンジャたち

ガーマドンに対抗するため封印された「最終兵器」を持ち出すも上手く使えず、逆に街を危険に晒してしまうロイド。仲間たちから厳しい非難にさらされます…。

レゴ ® ニンジャゴー ザ・ムービー(吹替版)

ってちょっと待て!ロイドが最終兵器を持ち出したのは他のニンジャが苦戦してたからじゃん!自分たちが不甲斐ないのを棚に上げて、悪いことの責任を全部ロイドに押し付けてブーブー文句言うなんてちょっと酷くない!?

しかもその後のくだりでもロイド一人をあとの5人でイジるシーンが多く、普通にイジメっぽくて陰湿です。不快です。
一応後半には「やっぱり俺たち仲間だもん、助け合わなきゃ!」と一念発起する王道展開が用意されていますが、ロイドへの態度を謝ったり反省したりするエピソードは無し
こいつら仲間甲斐無さ過ぎです。

クズ過ぎるガーマドン

本作は一応ロイドの視点で話が進みますが真の主人公は明らかにガーマドンです
かつて息子を捨てて自分の道=世界征服を選んだ男が、果たしていまさら父親ヅラ出来るのだろうか…。「仕事にかまけて家庭をないがしろにしてきた父親がいまさら家族とどう接するのか」という現実にあり得るドラマとも相似形で、テーマとしては普遍性があって面白いと思います。

しかし!いくら何でもガーマドンがクズ過ぎィ!全然感情移入できなーい!!

息子のことをずっと想っていた…という訳でもなく、言われるまで自分に子供がいたことさえ普通に忘れていたという事実がもう人間(レゴ?)としてあり得ない。
息子はどこよ!?と元妻が怒鳴り込んで来ても「あんな奴の事はどうでもいいからもう一度愛し合おうよゲヘヘ」と言い寄るシーンに至っては心の底から胸糞悪かったです…(*`Д')
しかも部下にはパワハラ三昧で人望ゼロ。
せっかくロイドとの間に人間関係が回復してきても「お前を俺様の一番の部下にしてやる!」という斜め上過ぎる愛情表現を披露し、拒絶されると今度は崩れ行く寺院にロイドを置き去りに
『レゴ バットマン』で言うバットマンとジョーカーの両方の面を持つキャラを目指したと思われますが、バットマンらに比べてあまりにも可愛げが無く、どちらかと言うと「こんな父親だったら居ない方がマシじゃね?」という方向に自然と意識が傾きます。

ロイドの善性にみんなで甘える

そんな友達甲斐の無い連中と人間のクズみたいな父親に囲まれてフラストレーションが溜まるロイドでしたが、一連の事件を乗り越え成長しついに「父親を許す」ことを達成しました。
ガーマドンとロイドは和解し、街には平和が戻ったのでした。
いがみ合ったって始まらない。まずは相手を許すことから始めてみようよ!という主張自体はとっても賛同できるし良い事を言っていると思います。「相手を理解し思いやり、人と人をつなぐ」のがロイドの能力だというオチもちゃんと伏線回収になっておりグッド。

しかし敢えて言いたい!なんでロイドが全部背負わされなきゃいけないの!?
酷い目に遭わされてきたのになんでロイドの方が「ごめんね父さん、分かってあげられなくて」って謝らなきゃいけないの!?
主張としては正しい方向を向いていたとしても、物語に何の説得力も無いのでみんなでロイドの善性に甘えてるだけにしか見えません。こう言うのを偽善って言うんだよ!すごく気分悪いよ!
ガーマドンの方からは一言の謝罪も無いのに、街を散々破壊してきた件がどさくさに紛れてチャラになっているエピローグにも辟易です。
屋上から叩き落されて木端微塵になったメカドラゴンの恨み!ロイドが許してもこの俺が許さんぜよ!!
ジャッキー・チェンの凝った登場の仕方(そしてお約束のエンディングのアレ)は楽しかったし、カンフー映画のパロディのシーンも好みでした。
なので観て損した!とまでは全然思いませんが、偉大過ぎる過去作『レゴ ザ・ムービー』と『レゴ バットマン』には遠く及ばない凡作でした…。

↑劇中ではイデオンばりの景気の良い全弾発射を披露してくれるメカドラゴン。普通に欲しいけど今買うと3歳の息子に没収されること間違いないのでまだ買ってない( ;∀;)

この間買ったROBOT魂のジプシー・アベンジャーもさっそく脚をもがれましたわ(直ったけど)





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