映画

『GODZILLA 怪獣惑星』感想 野性味あふれる新・ゴジラに人類が挑む!

投稿日:

■■■■■■■□□□ 7点
2017年 日本
監督:瀬下寛之、静野孔文
出演:宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜
脚本:虚淵玄
【あらすじ】
怪獣に追われた人類が地球を離れて1万年。地球はゴジラを頂点とする生態系が確立した「怪獣惑星」となり果てていた。
母なる大地を取り戻すための戦いが始まる!
ついにNetflixで『GODZILLA 怪獣惑星』が配信されました!
てっきり『BLAME!』の時みたいに劇場・配信同時公開になるかと思いきや、数ヶ月後遅れての配信になりましたね。あの「劇場で観たい人は劇場で、おうちで観たい人はおうちで」という未来観溢れるスタイルが好きだったのに…。
それはそうと、本作は『BLAME!』の監督・瀬下寛之と三度の飯より鬱展開が好きな虚淵玄が手を組んだというワクワク感溢れる生い立ちです。
キャストも宮野真守、櫻井孝宏、ざーさんという『BLAME!』組そろい踏み。
そしてキャラクターデザインは私の大・大・大好きなコザキユースケという盤石すぎる布陣です。がぜん期待大です!

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ゴジラが旧来持っていた怖さ・かっこ良さは、東京タワーや大阪城など大きさが実感として分かっている建築物と比較してその巨大さが一目瞭然という点にあったと思います。現実の風景にゴジラが存在する画を容易に想像できるからこその巨大怪獣だった訳です。
しかし本作のゴジラは何も建築物が無いジャングルで暴れるシーンがほとんどらしい…。そんなビジュアルで果たしてゴジラっぽさが出るのか?
そんな心配は杞憂に終わりました。この巨大さと凶悪さはまさしくゴジラ!
建築物と比較して巨大さをアピールするという伝統を捨て、今回はデザインと見せ方で勝負しています。
「そびえたつ筋肉」といった風貌の今回のゴジラはこれまでになく野性的な佇まい。目が座ってて話がまったく通じそうになかったシン・ゴジラとは別のアプローチで「こんなのに勝てる訳無い」という怖さが出ていました。

アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』オリジナルサウンドトラック
それに空中バイクがゴジラの周囲を高速で飛翔してくれるおかげで、その巨大さを間近で体感することもできる!
この自由自在かつスピード感豊かなカメラワークはアニメ作品ならではの強みですね。
SF考証も素敵でした。
大砲などの通常兵器がゴジラに効かないのはお約束ですが、今回はその事実にSFらしい説明を付け加えてうまく話に取り込んでいます。
数万年の時を経て植物や大気までもがゴジラ化したというアイディアも素晴らしゅうございます!

サカキ大尉

しかし主人公であるサカキ大尉のあまりに極端なキャラクターが、盛り上がる気分にブレーキをかけます…。
この物語は「俺の言うこと聞かなかったら全員殺して俺も死ぬ!」という彼の純度100%テロリズムで幕を開けます。今回の物語の主役はテロリストですよーという危険な事実をいきなり明示してしまう訳です。不穏です。
彼は「人類がみじめな思いをしているのはゴジラから逃げたからだ。ゴジラに勝てば人類は再び人間性を取り戻せる!」という思想の持ち主。
どんな考えを持とうが個人の勝手ですが、サカキ大尉の場合は社会の閉塞感につけ込んで「ゴジラと戦って勝てる可能性」をネットに流布し巧みに世論をコントロールしていきます。
狡猾な知能派です。

アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』 主題歌「WHITE OUT」 (アニメ盤)
しかも戦端が開き甚大な人的被害が出たすぐ後に「これだけ経験値を積めたんだから次はもっと上手くやれるさ」的な発言をしゃあしゃあと漏らしており、狡猾を通り越してちょっと怖いです。
人間性を取り戻すための戦いだった筈なのに、いつの間にか戦うこと自体が目的になっているフシさえあります。
そのくせ僅かに残るかつての文明の廃墟を見ると「地球は俺たちのことを…えぐっ…覚えていてくれた…ひぐっ」と急に涙ぐむという激情家な面も併せ持っており、総じてヤベーやつという人物像が強烈に印象付けられます。

「登場人物たちが主人公を中心に結束して決戦に向かう」というせっかくの王道展開も、サカキ大尉の演説がなまじ上手いばっかりにカリスマ的人物がみんなを扇動して戦争に駆り立てている様子にしか見えず、全体的にデンジャラスな雰囲気に仕上がっています。

つづく!

本作『GODZILLA』こと『アニ・ゴジ』は三部作構想のようですね。
事実この『怪獣惑星』も「どっどうなるんだ!?」という緊迫した場面で唐突に幕が引かれてしまいます。
次作以降は見捨てられた地球で細々と続いていた(かも知れない)文明と、対ゴジラ戦の切り札になるはずだった未完のメカゴジラが鍵になってくると思われます。
メカゴジラが完成したところであのサイズの「アレ」にどう対処するのかは見当も尽きませんが、だからこそ次の展開が早く見たい!
それにまだ3部作目中の1作目だし、サカキ大尉の極端な行動理念が今後どういう意味を持ってくるのかも未知数です。
憲法第9条と自衛権の解釈に揺れるこの現代日本で、サカキ大尉みたいな人物をあえて主人公に据えたのは偶然ではないはず。「おごれる人類への裁きの鉄槌」たるゴジラに彼らがどう対峙していくのか、是非とも見逃せません!

↑本作でキャラデザインを務めたコザキユースケの画集。その第2集です。
ライフルで撃ち合う少女たちのドラマチックな大イラストが至高!
コザキ氏の「セクシーなのにエロくない」女性キャラ像は本当に魅力的です!

↑パズドラ好きには第3集もおススメ。
サクヤ様~

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