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『悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア』感想 伝説のアクションゲームがバイオレンスにアニメ化





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□  5点
【あらすじ】
15世紀ヨーロッパ、ワラキア。
人々を助けるための医療技術を求め、一人の女性=リサがドラキュラことブラド・ツェペシュを訪ねる。リサの善人ぶりと聡明さを愛したドラキュラは彼女と結婚するが、数年ののちリサは魔女と言いがかりをつけられ教会によって火炙りの刑に処せられてしまうのだった。
激怒したドラキュラ(当たり前)は、闇の軍勢を従えて虐殺を開始。ワラキアに文字通り血の雨が降る。
魔物ハンターの末裔、トレヴァー・ベルモントはドラキュラを止めることができるか!?

アクションゲームの名作『悪魔城ドラキュラ』が
Netflixオリジナル作品としてアニメ化されました。
ゲーム『悪魔城ドラキュラ』はシリーズ数が多くてとても全部はプレイしきれないのですが、往年の『月下の夜想曲』とかは大・大・大好きでした。次に『奪われた刻印』が好き。さらにその次は『蒼月の十字架』が好き。でもって本作はそのアニメ化であり、予告編もキレキレだったのでめっちゃ楽しみにしてました!してましたが…

導入部で話終わる

そう、これ導入部じゃん!
第1シーズン全4話かけて起承転結の「」じゃん!
オープニングだけで話終わってるじゃん!
話のテンポがもうすっごいスロウリー。正直がっかりですたい…(´・ω・`)
しかし良い所を挙げるならば最終話=4話の後半。
おいおいこのまま終わるんじゃないだろーな…とげんなりしてきたタイミングで「あの男」が登場します。ここだけ作画もバキバキに冴えてるので『悪魔城』ファンはとりあえず我慢して第4話まで観てみるのをおススメします!



 

※ ネタバレ警告※ 
以下の記事にて作品の結末に触れています!未見の方は注意!



もっさり感あふれる

本作の話の運びがマズイのは、胸糞集団「教会」を描くのに尺を割きすぎな点です。全4話中ほとんど全部その話。

本作の「教会」は、リサを惨殺してドラキュラを怒らせておいて悪いのは全部「語り部(=先人の叡智を語り継ぐ歴史の記録者)」ってことにするという、自分たちの権威を守るためならどんな汚いことでもやる善人面した糞野郎たちです。
悪い奴らが悪いほど話は盛り上がるのでそれ自体は良いんですが、いくら何でも大活躍し過ぎ!ベルモントや「語り部」の処遇を巡ってず~~~…っと喋ってます。
『悪魔城ドラキュラ』と言えば巨大な城とその内装の美しさや、それとコントラストを描く敵キャラのグロさそしてベルモントの聖鞭が邪悪な存在を蹴散らす爽快感こそがアイデンティティーです。ところがどっこい、それらが全然出てこないのに胸糞悪いおっさんが逆に出突っ張りなのは果たしてどうなの。これが『悪魔城ドラキュラ』のアニメ化と言えるのか…(つд⊂)
教会に乗せられて魔女狩りに加担していた大衆が、真実を暴露されたらあっさり手の平返して司祭を惨殺するのも更に胸糞悪いです。いいのかそれで。
と、かなりげんなりしつつ一応最後まではと最終話の第4話を観てみたら・・・
最後の最後で溜飲が下がりました。
あの男、アルカードの登場です

アルカードとは

月下の夜想曲』では主役として登場したアルカード。
彼は魔王ドラキュラと人間であるリサとの間にできた半人半魔のダンピールです。吸血鬼としての弱点は持たない一方で純血種ほどの絶大な魔力は無いため、主に鍛え上げた剣術を駆使して闘っていました。本作『悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア』でもこの設定が活かされているようです。

満を持して目覚めるアルカードですが、吸血鬼絶対殺すマンであるベルモントにいきなり難癖をつけられます。戦う意思は無いけど無礼な奴は許せないアルカードもノリノリで応対→ガチバトルに発展。
このシーンの迫力が最高です!これまでの鬱憤を晴らすがごとき神作画!もっさり展開だったのはここにリソースを集中するためだったのではと勘ぐってしまうほどの見事な出来です。
『月下の夜想曲』ではアルカードを演じていた置鮎龍太郎が今作ではベルモントを演じているのも奇縁ですね。
結局「打倒ドラキュラ」という共通の目標を持つことで和解する彼ら。
真の闘いはこれからだ!という所で第1シーズンは終わりました。まるで打ち切り少年漫画みたいな終わり方ですがせっかく面白くなってきたんだし頼むから続いてくれよ!
Netflixオリジナルアニメ版『アサシンクリード』の去就も本作の成功にかかってるらしいし、ほんと頼むよ!

↑ほぼ関係ないけど『悪魔城』シリーズ最強の背中美人シャノア様が尊すぎる『奪われた刻印』のジャケ載せときますね

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