前回の記事で正直あんまり面白くなかった旨を書いてしまいました『レディ・プレイヤー1』ですが、実際は観ている間は結構楽しんでました。あれだけ色んなキャラがワンサカ出て来られるとそらもうアガりますわー!アガらん訳には行きませんわー!
なので今回は同作に登場した数々のポップカルチャーキャラの元ネタを紹介してみたいと思います。
...と思いましたが、小ネタの宝庫みたいな映画なので全て書き出すともうウンチクで辞書一冊分くらいになること請け合い。大変そう。
大体今月号の映画秘宝であらかた網羅されてるし…今更やってもなー。
とは言えせっかく好きなことだ書いても誰にも文句言われない個人ブログなんだし、ここは私的にグッと来たヤツだけ掘り下げて紹介してみることにします!
↑元ネタ全部知りたいならこっち!
しかし表紙はいかにも秘宝的だなー…( ̄▽ ̄;)
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※ ネタバレ警告※
以下の記事にて作品の結末に触れています!未見の方は注意!
アイアンジャイアント
何と言ってもアイアンジャイアントの参戦は胸が熱くならざるを得ない!
1999年に製作された『アイアンジャイアント』は少年と謎の巨大ロボットとの交流を描いたSFアニメで、その純真な人間賛歌ぶりが多くの映画ファンの涙腺をブッ壊したという名作です。しかし興業的には失敗し、あわれ同作は「知る人ぞ知る作品」に…。
だからこそ予告編でお目見えしたときは涙こぼれましたね…また会える日が来るなんて!しかも本編ではあんなに重要な役回りで出てくるとは!
何だかんだでやっぱり愛されてるんだな~!
何だかんだでやっぱり愛されてるんだな~!
しかも挙動が思いのほかアイアンジャイアントそのものだったのも素敵。特に目の開閉が特徴捉えててグッドでした。「溶岩に沈むロボットは親指を立てなくてはならない」という映画ファンが共通で抱く魂の不文律をそつなく実践する抜け目なさも憎い!
欲を言えば本編でガチギレしたときに登場した本気モードが出てきて欲しかったですね…。あの緑色のプラズマキャノンがあればメカゴジラくらい斃せたはず(言ってみただけ)。
ランサーアサルトライフル
『ギアーズ・オブ・ウォー』は2008年にXBOX360にてリリースされたアクションシューティングゲーム。プレイヤーはガチガチでムキムキなおっさんとなって地底から現れた侵略者「ローカスト」を撃退することになります。XBOXフランチャイズを代表する人気作で、今もシリーズ続行中です。
中でもメイン武器として登場するランサーアサルトライフルは屈指の存在感。いわゆるライフルの先っぽにチェーンソーがくっついているという素敵デザインの兵器ですが、このチェーンソーはもちろん飾りではなく決まれば相手を一撃で斃す近接時の必殺技として大活躍します。使用時には画面に血が盛大に飛び散るという演出も最高です!
「ローカストの固い皮膚を切り裂くにはチェーンソーが必要不可欠」という、この武器を誕生させるために捻り出したとしか思えないチャイルディッシュな設定も光ります。
「ローカストの固い皮膚を切り裂くにはチェーンソーが必要不可欠」という、この武器を誕生させるために捻り出したとしか思えないチャイルディッシュな設定も光ります。
昨今何かと言うと槍玉に上げられがちな暴力系ゲームですが、ポップカルチャーを語るには外せないと言う判断が熱い!80年代回顧に留まらず最新ゲームをもネタとして取り入れるスピルバーグ(71歳)のアップトゥデイトぶりもマジリスペクトっス!!
なお『ギアーズ・オブ・ウォー』に並ぶXBOXの人気ゲーム『Halo』シリーズの武器やキャラも他シーンで多数登場しておりゲーマー的眼福。
スポーン
クライマックスの雪原大乱闘シーンで、しれっとスポーンが紛れこんでいるのも印象的でした。
『スポーン』は90年代に一世を風靡したアメコミシリーズ。地獄から蘇った元特殊部隊の男が愛のために悪魔の力を使って戦う!という厨二魂を狙い撃ちするイカした設定で人気が爆発し、そのうえやたらと出来の良いフィギュアがオモチャ業界を席捲して大ブームを巻き起こしたのでした。
私も中学時代に夢中になってましたね!少ないお小遣いをはたいて集めてましたよマクファーレントイズ!
しかしブームが過ぎ去ると急速にその人気が冷え込み、いつしか人々の記憶からは薄れていったのでした…。今もシリーズ健在ですがバットマンらに並ぶコンテンツの構築には至れなかったのが事実であり結果。
全力で戦って散ったオワコン、それがスポーンなのです。
そんな在りし日の人気コンテンツを敢えて復活させるなんて自らの機能を熟知し過ぎだろ『レディ・プレイヤー1』!
春麗とトレーサー
件の大乱戦で春麗(チュンリー)とトレーサーが並んで走ってたのもインパクト絶大でしたね。
ストリートファイターシリーズの春麗と言えば女性ゲームキャラというカテゴリーにおけるレジェンド的存在。鳳翼扇は我が青春。
女性という共通項を持つ伝説級キャラと最新キャラ…。
そんな二人を同時に画面に出すなんて、ゲームの歴史をワンカットで説明し切っていると言っても過言ではありません。いややっぱちょっと過言か。とにかく「ちゃんと分かってる感」が本物で凄く愉快でした!
ハリデーの正体
ハリデーの遺したアバターでもなく、ハリデー本人でもない。ウェイドの前に姿を現した彼の正体は一体何だったのか…。
映画本編ではその謎はサラっと流し、余韻を持たせる終わり方となっていました。
敢えて考察するならスピルバーグ本人と言ったところでしょうか。
ただしいくらスピルバーグがまごうこと無き「80年代を作った男」だとしても、あまたの偉大な映画やスタンリー・キューブリック監督さえも引用しているのにそれらを差し置いて自ら神を名乗ったりしないでしょう。スピルバーグの偉大さは超絶級だけど、いくら何でも神様じゃあるまい…みたいな。
私的にしっくり来る解釈は「オタク文化そのものに宿った魂」と言った所です。だとすれば「僕のゲームで遊んでくれてありがとう」のセリフも腑に落ちる気します。何よりその方がロマンチックじゃない?
↑それにしてもマインクラフトは直球過ぎて笑いました(^_^;)