海外ドラマ

セレブの人生こそが大いなる馬か騒ぎ『ボージャック・ホースマン』

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おすすめ度
■■■■■■■■□□  8点
【あらすじ】
かつてヒットドラマの主役を演じて一世を風靡したボージャック・ホースマン。今は独身中年馬として居候のトッドと一緒に自分が出ているドラマを何百回も見返す日々を過ごしている。
ある日彼は自分のエッセイを書くためゴーストライターのダイアンを雇うが…。

Netflixオリジナル作品として存在感を放っているのは重々承知だけど、こんな主人公がウマみたいなアニメ誰が見るかい!と敬遠していた『ボージャック・ホースマン』。
このあいだ気が変わって試しにと観てみましたが、これが大変面白かったです。
セレブたちの破綻した人生やハリウッドの舞台裏事情などはむしろ定番の題材ですが、本作はその定番プラスしょうもない脱力系ギャグがてんこ盛り。テンポが頗る良いです。

人間と動物が平然と共存している謎世界観も素敵。君は落ちぶれたセレブのフレンズなんだね!
それでいて一方では大人になるチャンスを失った男のドラマとして非常に見応えのある展開が待っています。完全に大人向けコンテンツですね
ドラッグでラリった幻覚の中でダイアンが『AKIRA』の鉄雄みたいにゲログチョに変身するシーンは爆笑しました!

「アニメ」の指すイメージが日本とはかけ離れていますが、Netflix観てるならチェックしておいて損は無い力作です。あと地味に音楽も凝ってる!

刺さるセリフの数々

「ハッピーエンドなんてものは映画が売れるようにスピルバーグが作り出した嘘っぱちだ!現実にはそんなもの無い。俺たちは前に進むしか無い。」
「『良い人』の『良い』の部分がどんどん抜け落ちていく…。もうすっからかんだ。人生のドアが次々に閉まっていく。」
など、バカバカしいストーリーの合間に突き刺さるセリフが散りばめられます。このシニカル感が本作最大の魅力。笑えると見せかかて牙を剥く。
かと思えば
「『デンジャラス・マインド』のミシェル・ファイファーだと思って何でも相談してごらん!」と言って四苦八苦して椅子に逆向きに腰掛けるなど、どの層をターゲットにしているのか見当付かない無軌道ギャグもてんこ盛り。
アンドリュー・ガーフィールドやナオミ・ワッツなどガチセレブが本人役(と言っても声だけだけど)で出ているのも楽しいです。そして大抵ひどい扱い

ボージャックの居候、トッドが見た目からして『ブレイキング・バッド』のジェシーに似ているなと思ったら本当にアーロン・ポールだったというのも洒落が利いています。
そもそもが現実のショウビズ界とのメタ的な二重構造になっている訳ですね。

ばかさわ~ぎ~♪

ボージャックは現在これと言って仕事をしていないプーさんですが、過去のヒット作の印税のおかげで暮らし向きは裕福。ロサンゼルスに豪邸を構えるまごうことなきセレブです。

ここがウマい設定です。
すべてを失い完全に落ちぶれた元セレブではなく、栄光は過去のものとは言え今もセレブはセレブという現実のハリウッドにも掃いて捨てるほど居そうな層を主人公に据えたことで、こんな絵柄なのにえも言われぬリアル感(というよりむしり生生しさ)があります。

そしてこの微妙な立ち位置ゆえに現実と乖離した自意識を捨てきれないボージャックのキャラクターにも説得力が出ています。案外常識があったりするボージャックですが、一方で典型的な大人になり切れないダメ大人でもある訳ですね。
セレブの人生こそ実は大いなる馬か騒ぎなのかもね知れません。

『ボージャック・ホースマン』はNetflixで配信中です!

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