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泣ける! Netflixで観られるおすすめヒューマンドラマ10選【2022年春 最新版】

2018年6月11日

映画ファン必携のサービスであるNetflix。
おうちに居ながら膨大な数の映画やドラマを観ることが出来て超便利ですよね!
一方で作品数が多すぎてどれから見始めたらいいのか分かりにくいのは困りもの。

という訳で当ブログではNetflix配信作品の中で「どれが面白いのか知りたい!」という方のために、ジャンル別に厳選したおすすめ作品を紹介中です。

今回のテーマはヒューマンドラマ。
喜怒哀楽そのほか数多の感情が押し寄せる珠玉の名作をまとめて紹介します。

※2022年2月 記事更新しました

 

 

アルプススタンドのはしの方

2020年 日本
監督:城定秀夫
出演:小野莉奈、平井亜門

アルプススタンドのはしの方

野球の応援席だけで話が進む、試合シーンの無い野球映画です。
もともと高校演劇の演目でしたが、人気が高じて映画化され更に絶賛を集めたという背景がエモい。

応援席でたまたま席が近かった4人の高校生を主役に、それぞれの抱える悩みや葛藤がやがて「応援」として昇華されていく姿が描かれます。
爽やかな感動が尾を引く逸品。ガッツがもらえます。

 

 

この世界の(さらにいくつもの)片隅に

2017年
監督:片渕須直
出演:のん、細谷佳正

この世界の(さらにいくつもの)片隅に

1944年、日本。
18歳のすずは軍港のまち・呉に嫁いでいく。
徐々に厳しさを増す戦時下の生活のなか、すずは大事なものを次々に失っていく。しかしそれでも日々は過ぎ、人生は続くのだった。

日本人としてのアイデンティティに強く訴えかけてくる名作です。
戦争映画と言えば何らかの形で「戦う人々」のドラマが展開するもの。しかし本作にはいわゆる戦闘シーンは一切登場せず、代わりにすずさん達の日常生活がひたすら描かれます。
残酷すぎる現実が日常生活と併存する異様な状況…それこそ原爆投下でさえ何気ない会話の合間に突然起きる。戦争の本質は「凄まじい理不尽が当たり前のように襲ってくる日々」であることが浮き彫りになってきます。

ネットフリックスで配信中の「さらにいくつもの片隅に」では、初期バージョンでは出番が少なかったリンのパートが増えており、すずさんらの夫婦関係がより掘り下げられています。

過酷な生活の合間に笑いと幸せを見出していくすずさん。その姿には胸を打たれずにはいられません。

 

 

KUBO/二本の弦の秘密

2016年 アメリカ
監督:トラヴィス・ナイト
出演:シャーリーズ・セロン、レイフ・ファインズ

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(吹替版)

中世日本。
崖の洞窟で衰弱した母親と暮らす少年クボは、ある日とつぜん正体不明の刺客に命を狙われる。
すべての謎を解くため、クボは魔法の三味線をたずさえ伝説の武器と防具を探す旅に出る。

ストップモーションアニメで綴られる大冒険活劇。
その美麗過ぎる映像には「どうやって撮ったんだコレ!?」と驚嘆させられること間違い無し。撮影風景を垣間見ることが出来るエンディングは必見です。

家族との死別をテーマにした重厚なストーリーも秀逸。
同時期に公開されたピクサーの『リメンバー・ミー』も家族との死別をテーマに取り組んでいましたがそちらが軽い綺麗事で終わってしまっていたのに対し、本作は真っ向から骨太の物語を展開していきます。

ラストは映像美もあいまって涙せずにはいられない衝撃。
多くの人におススメしたい大好きな一本です。
吉田兄弟による"While My Guitar Gently Weeps"三味線アレンジも絶品。最高。

 

 

ザ・パワー・オブ・ザ・ドッグ

2021年 アメリカ
監督:ジェーン・カンピオン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、ジェシー・プレモンス

まだ西部開拓時代の気風を残す1920年代のアメリカ。
威圧的だがカリスマ性に満ちた牧場主は、弟の新妻とその連れ子に対し冷酷な敵意を剥きだしにしていく。

ストレンジ先生が無茶苦茶タチの悪い小舅っぷりを発揮する嫁いびり西部劇です。
強さと弱さ。憧れと軽蔑。男らしさと女々しさ。最初からそこにあったものが見方を変えることで真逆の意味を持つという、人間関係の複雑なパワーバランスが繊細な映像美で綴られます。考察がはかどる重量級の文芸作品。

2022年1月現在ですでにゴールデングローブ賞作品賞を受賞しており、ほぼ確実にアカデミー賞も荒らしに行くであろう注目作です。

 

 

チック・チック…ブーン!

2021年 アメリカ
監督:リン=マヌエル・ミランダ
出演:アンドリュー・ガーフィールド、アレクサンドラ・シップ

ぜんぜん芽が出ない作曲家志望のジョナサンは、30歳を前に夢を諦めて現実に生きるべきかどうかの岐路に立つ。

大ヒット作『RENT』を手掛けミュージカル界の頂点を極めながら、若くしてこの世を去ったジョナサン・ラーソンの伝記映画。
正直ミュージカルのことなんて全然知らないので、『RENT』はおろかラーソンの名前さえ知らなかったんですが…そんな無知な私でも感動の嵐でした。

最高の作品を作りたい。己の可能性を限界まで試したい。
若々しい精神のままに挑戦し続ける主人公の姿に胸を打たれずにはいられません。
吹き替え無しで歌とダンスにチャレンジしたアンドリュー・ガーフィールドの熱演もアメイジングです。

 

 

ザ・ピーナッツバター・ファルコン

2019年 アメリカ
監督:タイラー・ニルソン、マイケル・シュワルツ
出演:ザック・ゴッツァーゲン、シャイア・ラブーフ

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(字幕版)

プロレスラーを夢見て施設を脱走したダウン症の青年と、人生に行き詰った貧困漁師。偶然出会った二人に青年を追ってきた看護師も加わり、思いがけない冒険が始まる。

実際にダウン症の青年が主人公を演じる正統派ロードムービーです。
彼と行動を共にする人生しくじりダメ男を、現実でもしくじりまくっているシャイア・ラブーフが演じている時点で泣かせます。
何度へこたれても、そのたびに立ち上がればいいじゃない!そんな前向きな勇気をくれる一作。

 

 

ビッグフィッシュ

2003年 アメリカ
監督:ティム・バートン
出演:ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー

ビッグ・フィッシュ (字幕版)

作り話ばかりする父親にうんざりする息子、エドワード。二人の確執はエドワードが大人になっても続いていた。
そんな中、老齢となった父親が病に倒れる。久々に実家に帰るエドワードだったが…。

父と子の和解を描いたファンタジー映画です。
ダークなファンタジーを撮ったら天下無双のティム・バートンが、あえてそのダークさを敢えて封印して徹底的に光あふれる世界観を構築してます。当時父親になったばかりだったティム・バートンの内面が色濃く反映されていると言えるでしょう。個人的にはティム・バートンの最高傑作だと思ってます。

人生を愛すべき理由で満ちた不朽の名作。
当時ブレイク直前だったマリオン・コティヤールの若々しい魅力も必見です。

 

 

ROMA/ローマ

2018年 メキシコ
監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:ヤリッツァ・アパリシオ、マリーナ・デ・タビラ

ROMA/ローマ [Blu-ray]

政治的混乱に揺れる1970年代のメキシコを舞台に、力強く生きる家族とその家政婦の姿が描かれる一作。
Netflix配信限定公開にも関わらず、その圧倒的な完成度によりアカデミー賞3冠に輝いてしまった名作でもあります。もしかしたら本作を皮切りに映画の歴史が変わったのかも知れません。

『トゥモロー・ワールド』や『ゼロ・グラビティ』などの奇想天外な映像で絶賛を集めてきたアルフォンソ・キュアロン監督作品ながら、過去作とは真逆でSF要素の無い地味~な作風。
しかし水面に映る飛行機やラストの海岸シーンなど、インパクト抜群の画面に強いメッセージを込めてくるキュアロン監督ならではの名人ワザは依然冴えまくっています。
時代に翻弄されつつも強くしぶとく生きていく女性たちの姿に胸を打たれる骨太ドラマ。Netflixオリジナル作品中でも特におすすめしたい傑作です。

 

 

舟を編む

2013年  日本
監督:石井裕也
出演:松田龍平、オダギリジョー、宮崎あおい

舟を編む

馬締(まじめ)はその名の通りまじめさだけが取柄の人物。
出版社の営業部門では使えないヤツ扱いの彼だったが、その言語センスを買われて辞書編集部に抜擢される。それは馬締にとって運命の出会いだった。

2014年度の日本アカデミー賞主要部門を総なめにした一作です。
かつてないほどの格差社会を迎え、働き盛りの人々が容赦無く使い潰されていく現代日本。労働という言葉が「つまらん作業」と同義になりつつあるこんな時代でこそ輝く名作です。良い仕事にめぐり逢えた人生は良い人生なのだと強く心に訴えてきます。

故・松田優作は出る映画出る映画毎回死ぬ役で、とうとう本人も闘病より撮影を優先したことで死んでしまい「死の表現者」として伝説となりました。
が、その息子の松田龍平が本作で逆にどう生きるかを力強く体現したというこの見事な対照っぷりは実に興味深いです。

 

 

シングストリート 未来へのうた

2016年 アイルランド
監督:ジョン・カーニー
出演:フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、ルーシー・ボイントン

シング・ストリート 未来へのうた(字幕版)

不況で活力を失った80年代のダブリン。落ちこぼれの少年はモテるためという不純な動機でバンドを始める。
しかしやがて音楽は彼にとって人生を切り開く鍵となっていくのだった。

夢を追う人生の非情さと、それでも突き進む若さというエネルギーを丹念に描いた秀作です。
学園祭リハーサルのシーンで「こうだったらいいのにな」的な願望が目の前に現れてみんなで歌い出すシーンは何度見ても泣ける( ;∀;)
80年代のロックシーンを精巧に再現したサントラも必聴です。

 

 

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