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■■■■■■□□□ 7点
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【あらすじ】
西暦2049年のロサンゼルス。
そこでは労働者として多数の人造人間「レプリカント」が使役されていた。
主人公の「K」は違法レプリカントを探し出して抹殺するのを生業とする刑事。彼もまたレプリカントだった。
『ブレードランナー』と言えば映画史上に燦然と輝く傑作SFにして孤高のカルト映画。とにかくあらゆる映画の中でも異質の存在感を放つ、唯一無二のタイトルです。
思えば私が映画にハマるきっかけを与えてくれたのはこの『ブレードランナー』でした。
生まれる前の映画なのでぶっちゃけリアルタイムで衝撃を受けた世代ではないのですが、そのダークかつシリアスな映像美や「ぶれーどらんなー」という固有名詞のクールな響きに当時中学生だった私はすっかり魅了されたのです。
俺みたいな中3で『ブレードランナー』見てる腐れ野郎、他に、いますかっていねーか、はは
今日のクラスの会話
あの流行りの『踊る大捜査線』かっこいい とか あの服ほしい とか
ま、それが普通ですわな
かたや俺は雨のロサンゼルスでうどん見て、呟くんすわ
it’a future wolrd.強力わかもと?それ、誉め言葉ね。
好きな乗り物 スピナー
尊敬する人間 ルトガー・ハウアー(ハトいじめはNO)
なんつってる間に4時っすよ(笑) あ~あ、義務教育の辛いとこね、これ
↑リアルにこんな感じになってましたイタいですね。
そんな具合であるからして、続編であるこの『2049』には超期待していたのです!
いたのですが…率直な感想を申し上げればノリ切れなかった… _:(´ཀ`」∠):_
ダーク&ダーティーなロサンゼルスは美しい。
スピナーやブラスターの小道具もカッコいい。
世界観と見事にマッチしたハンス・ジマーのサウンドも素晴らしい。
映画自体の出来栄えはまごうことなき一級品です。なのに…肝心のストーリーに全然ついていけませんでしたー!(´;ω;`)ウゥゥ
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『ブレードランナー2049』は、ホームの北米でも興行的に苦戦を強いられています。
なにしろ公開初週の興行収入が3200万ドル。これは予想期待値の5000万ドルを大きく下回る数値で、映画関係の株価の下落をさえ招いています。「ブレードランナーショック」としてIMDbでもプチ話題になってますね。
ヒットしていないからつまんない映画だと言う気はまったくありませんが、現代のファンには受け容れられていないという現実は興味深いものがあります。もしくは公開当初は総スカンだった前作『ブレードランナー』に符号すると言えなくもないです。
浸るには教養が必要
ストーリーライン自体はさほど複雑な話でもなかった82年の『ブレードランナー』に対し、本作『ブレードランナー2049』はもうあらすじからして非常に難解です。
演出的にも緊張感あふれる犯人捜しだとか、巨大企業による邪悪な陰謀だとか、派手な空中カーチェイスだとか、そういう分かりやすいエンターテイメント要素が意図的に排されています。
おそらくここがウケなかったのでしょう。
かく言う私も全然乗れませんでした。
映画が進むほどにつまりどういうことだってばよ感がつのり、結局何の話なのか分からないまま映画は終わってしまいました。
そのくせ今月号の映画秘宝では「観客に解釈をゆだねるラストだった前作に対し、続編としてあまりに明確な回答を与えてしまっているのでファンは苦痛だろう」云々的なことが書いてあり、ますますちんぷんかんぷんです。私的には何一つ明確ではありませんでした( ノД`)シクシク
きっと私の映画を観る目がヘボいから、映画的な教養が無いから本作に浸れていないのでしょう。
ですがその前提で恥を偲んで敢えて言いたい!訳分からなかったと!!
ドゥニ節全開の難解SF
本作は、前作『ブレードランナー』を知らない人、もしくは特に好きじゃない人にはまったくおすすめしません。
『ブレードランナー』ファンの方は(もう既に鑑賞済みと思いますが)、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督と知恵比べをする覚悟を固めて劇場に臨むべきだと主張します。
本作は画面を実際に観ている時間よりも、観終わった後に内容について考察する時間の方がメインディッシュというタイプの映画です。これはこれまでのドゥニ監督作にも共通して見られた傾向です。『メッセージ』しかり『複製された男』しかり。
ある意味では本作は『ブレードランナー』の続編と言うより、ドゥニ節全開の難解SFと形容した方が的確かも知れません。
あ、でもつまらなかった訳では決してないよ!
繰り返しになるけどヴィジュアル&サウンドの切れ味ったら尋常じゃないので、訳分からないなりに「なんかスゲェもん見た…」
感は堪能できました!
感は堪能できました!
自分なりに内容について考えてみたけど、長くなったので別記事にしてみました!
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