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『キングコング/髑髏島の巨神』感想 全編サービス精神のかたまり!怪獣見たけりゃこれを観ろ!







■□

□ 7点
【あらすじ】
未知の巨大生物が潜むとされる絶海の孤島へ調査に乗り出す研究員たち。
しかしそこには予想を超えた脅威が待ち受けていた!!
Netflixでおもむろに『キングコング/髑髏島の巨神』が配信されました。
この超大作を公開から1年経たないうちに観放題配信だなんて、さっすが~Netflixは話がわかるッ!
で肝心かなめの映画の内容はと言えば、もうめっちゃ面白かったです。
脚本上の細かい矛盾点が山ほどあったり人間ドラマの掘り下げが希薄だったりと決して上出来の映画とは言えませんが、その辺は純然たる怪獣映画である本作に誰も期待していないので無問題。むしろこれでもかと言うほど怪獣がしつこく登場するので、その旺盛なサービス精神を心行くまで堪能することが出来ました。
とにかくスゲェものが観たい!という怪獣映画好きのニーズを満たしまくりの本作。ギャレス・エドワーズ版『ゴジラ』(通称ギャレゴジ)に引けを取らない、怪獣映画ルネッサンス期の新たな快作の登場です。

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とにかくデカい!キングコング

キング・コング (吹替版)

『キングコング』と言えば2005年のピーター・ジャクソン監督版が私の中では至高でした(と言うか1933年のオリジナル版とか観たことない)。
でも本作『髑髏島の巨神』のコングも中々どうして悪くない。と言うかデカい

しかも劇中「ほぼ神様」としての存在感が繰り返しアピールされており、ただデカいだけじゃなくて人類のいっこ上の生物だという面が強調されています。このスタンスはギャレゴジとも共通してますね。
悪役怪獣スカルクロウラーも素敵。生存本能に正直と言うより、人間を襲って食べては食べ過ぎで吐くという舐めプレイが残虐性を際立たせます。
予告編で姿を見たときは「コングの相手役にしては小さくね?」と思ってましたがその辺の疑問もバッチリ解消する後半の展開がグッド。
反面、ピーター・ジャクソン版ではほぼ主役と言っても過言では無かった巨大なキモい虫たちは出番が少なくちょっと寂しいです。男を丸呑みにしてたあの巨大ヒル…凄いインパクトだったなあ(懐かしい)。

主役じゃなくても頑張る人間勢

一行をリードするタフな冒険家役はトム・ヒドルストン。
『クリムゾンピーク』と言い『ハイ・ライズ』と言い、近年の出演作では必ず美尻を晒している尻男優ですが今回彼が晒すのはバキバキの上腕二頭筋。この筋肉量のロキ様ならマイティ・ソーに勝てそうです。
クリムゾン・ピーク (字幕版)
ブリー・ラーソンは相変わらず可愛くない。
でも東洋人研究者役のティアン・ジンは可愛い。
マーロウ役のジョン・C・ライリーはもっと可愛い。フメイヨヨリ、シ…
そして出色の存在感を放つのは何と言っても我らがサミュエル・L・ジャクソンです。
映画を面白くするためだけにひたすら無茶苦茶な言動を繰り返す軍人役という、サミュエルの兄貴の為だけに用意されたような凄いキャラ。もう冒頭のヘリでの演説シーンから兄貴らしさ炸裂です。
「このマザーファッ…」→ドーン!という、fuck禁止のPG12指定を逆手に取ったメタギャグには大いに笑わせて貰いました。

ラストシーンはまさかの…

昨今の大作映画ではすっかりお約束になったエンドロール後の小ネタ。本作にもバッチリ用意されています。
ギャレゴジと世界観が繋がっていることは劇中の設定でも明らかなので、まあ精々ゴジラの影をチラつかせて終わりかな?と思いきや…
まさかの!
まさかの!!
まさかのあの怪獣登場!!Σ(゚д゚)
これには久々に血が湧きたちました!はっ早く次回作が観たい!!

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