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■□ 9点
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■□ 9点
【あらすじ】
1980年代アメリカ。ある田舎町では子供の失踪事件が相次いでいた。さらに町の少年たちを次々奇怪な現象が襲い始める。
共通して目撃されるのはピエロの怪人。この町で一体何が起きているか…。
今さらですが観てきました『It』。ハロウィンシーズンの映画なのにもう12月…遅れること丸1ヶ月以上ですがついに観た面白かった!
ただね、怖すぎ。
『ストレンジャーシングス(以下ストシン)』の元ネタだし、怖さもだいたい『ストシン』と同じ甘口だろうと踏んでいたのですがもう超激辛でした。ハバネロも裸足で逃げ出す暴君ぶり。一緒に観に行った吹田生まれのJ君なんか「もうやめて…もうやめて…」とずっと小声で震えてましたね。 たぶん彼は今後の人生でピエロ見るだけでおしっこちびる。
まあホラー映画なので怖すぎるのはむしろウェルカム。
本作の真価はその恐怖描写以上に、恐怖へ立ち向かう少年たちの絆と勇気が真っ向勝負でしっかり描かれている点でした。
ラストには恐怖描写に耐えきった観客へのご褒美として意外な感動が待っています!
ラストには恐怖描写に耐えきった観客へのご褒美として意外な感動が待っています!
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「少年少女が怪異に立ち向かう話」で近年大ヒットしたドラマ『ストレンジャーシングス』。
まず登場人物が多い!
『ストシン』が1話50分×全8話という長尺で主役の少年少女が5人だったのに対し、『It』ったら2時間強だけなのにメインの少年少女が逆に7人に増えてます。あげく犠牲者枠のキャラまで含めると10人超す。
そんなの一人あたりの掘り下げがおざなりになっちゃうじゃ~ん!と思うところですがそうはならないない所が素晴らしい。要点を絞ったエピソードが印象的に散りばめられ、駆け足になることなくキャラ全員に息吹がもたらされています。凄まじい脚本力です。
しかもその7人が全員順番に強烈な恐怖体験をすることになるので、画面は常にドッキリ描写のお祭り状態に。ショッキングなものが思いっきり画面に映し出されるというありがた迷惑なおもてなしは『死霊館』シリーズあたりから流行ってますね。
一応、ホラー映画のお作法にのっとって「怖いシーン」と「ドラマシーン」の緩急はつけられているのですが、“It”ことペニーワイズが神出鬼没過ぎるのでいつドッキリが出てくるか分からない緊張感が常に漂います。日常描写の途中でも全然気が抜けない感じは青春ホラーの快作『イットフォローズ』にも似てますね。あの追いかけて来る奴もペニーワイズの親戚か何かだったかもね。イット繋がりで。
さらに残酷描写が抜かりない。
本作はR-15指定ということもあり、子供の手足が切断されるなどの残酷描写が容赦なく出てきます。『ストシン』のみならず未成年キャラ相手にここまで人体破壊描写を盛り込んだホラー映画はそうそう多くありません。本作の挑戦的な姿勢が伺えます。
控え目80年代描写
あと『ストシン』ほど80年代感を強調していないのも明確な差ですね。小ネタ程度は出てきますが。
映画秘宝によれば、敢えて80年代ネタを多くは入れないことで古今東西の大人たちに共通するノスタルジーを狙いより多くの観客の共感を喚起してそれがヒットに繋がった云々…とのことですがその辺は映画秘宝に書いてあるのでパス。次~。
下ネタ野郎になって新登場!
『ストシン』の主人公マイクを演じたフィン・ヴォルフハルトがまたも怪異に立ち向かう少年役で出演しているという点も憎いキャスティングですね。
しかし純朴・健気だった『ストシン』のマイクと違って本作『It』のフィンは喋るとチンコの話しかしないクソガキ。ギャップがすげえ。
あげくR-15をいいことにファッ〇とファッ〇と連呼しまくり珠玉のオゲレツキャラに仕上がりました。
あげくR-15をいいことにファッ〇とファッ〇と連呼しまくり珠玉のオゲレツキャラに仕上がりました。
これにはイレブンもガッカリですわー。
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